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2018/08/12
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 温室効果ガスの中で最大のシェアを占める二酸化炭素を、吐き出し続けることで利益を得ている世界中の電力業界は、秘密主義を貫き通すことが次第にできなくなるだろう。これから先も沈黙を続けているようなら、気候変動を惹起する主要な因子成分、となっているCO2濃度はもっと高まりつづけることととなり、気候変動問題を深刻化させるため、カミングアウトすることを最終的に迫られる。パリ協定の成立を急がせたその理由を、世界中の知識人たちが知るに及べば、現在行われている意図的な沈黙が、犯罪視されるようになるのは明らか。

 省エネ節電の実施や再生可能エネルギーへのシフトが、なぜこれほど長期間無効であったのかということについて、事実関係の調査を進めてゆくに連れて、電力業界のとってきたその姿勢本来の意味、というものが誰の目にも明瞭に見てとれるようになるその時が必ずや訪れる。情報の公開が遅くなればなるほど、温暖化を防止するために務めてきた世界中の努力が、秘密主義に拘って犯し続けることになっている、業界に起因する沈黙の連鎖とそれが生み落すに至った罪の重さ、を明示するためのなによりの証拠となって、歴史に文明の愚かさを再認識させるための記録となって残すからである。

 

 秘密主義を貫き通そうとしてきた過去のすべてが、気候変動を防遏するための投資活動を、無効なものへと強制的に位置づけた。環境投資が失敗に終わる、ということをよくよく承知していながら、業界が敢えて沈黙を貫いているのは負健全性の明瞭な証拠。これを犯罪行為だと指摘するのは、消息を知った者が担って然るべき、生命体としての基本的な義務となっている。これ以上告発を手控えている理由など、何一つとしてない。許容してはならない事案に長期間目を瞑っている、ということが大気中のCO2濃度が、400ppmを突破するというこの現状を導いた。

 京都議定書が機能していた、環境問題に関する過ちに充ちた、二十年間で引き起こした不毛な結果こそ、減っていた筈の大量の二酸化炭素が、却って大幅に増えていた、というその正反対の事実であった。国連の環境部会にとっては、不都合な真実ということになる出来事が、パリ協定の成立を大いに急がせたといえるだろう。交流電流についての正しい認識を奪われていたにせよ、二十年の歳月を過ごす間のどこかで、検証作業を延々と避け続けていた事実は、知識階級に起因する怠慢、として歴史の記録に永遠に刻みつけられた。学力を重視するようになった高等教育は、そのレベルが高度化すればするほど、知識の意味を掘り下げるための時間を惜しむようになる。知育偏重型に特化した高等教育は、思考力を育てずに却って奪うものとなる。

 

 知識量の横方向への拡大というベクトルが、縦方向へ向かうべき意味の探索、が本来固有にもつ価値の深化を、善と信じて奪うようになっていく。温室効果ガスの一方的な濃度上昇という結果は、利益共同体のもつ根強い秘密主義と、教育投資の失敗が連鎖したことによって、文明社会に与えられた負の成果。前者の行為は紛れもなく意図的だが、後者のそれは意識の領域を逸脱した身勝手な行為。交流電流が止まっていることができない、という事実を承知していながら、太陽電池を増やせば化石燃料の消費が自動的に減る、と独善的に誤解したその行為が、気候変動をより一層深刻なものにした。

 節電で発電所の電源へ供給している、一定の圧力を有する蒸気を減らすことができたとしても、毎分三千回転している発電機の回転数を、落とすことなく化石燃料の消費量だけを、選択的に減少させるという誤った理解を、世界中に浸透させてきたというそのことが、止まらない温暖化を世に広く定着させた理由であった。考えたらすぐ分かる程度の、平易で簡単なことに過ぎない項目の内容を、平然と見落としを続けていることそれ自体、問題認識能力の欠如をよく示ものとなっている。

 

 交流方式による長距離高圧送電に関わっている当事者は、秘密の開示を率先して行うことができない。利益共同体というものは、秘密を共有する相互関係で成り立っている。暗黙の了解を破ろうとする行為は、身の破滅に直結することから誰も問題をそれと指摘することができない。この不健全性にづっと拘束されている関係性こそが、温室効果ガスの濃度を只管高め続けさせていた理由であった。業界の関係者一同はこのような経過を閲してきたことで、問題の深刻度をよく承知していながら、その事実を語ることができなくなっていた。だが、国連の環境部会の成員の一部が、この問題の本質に触れるようになった段階で、沈黙そのものが犯罪を構成している、ということに遠からず気付くだろう。

 そうなってからでは最早、言い逃れる術は消えている。追い詰められるまで逃げ続けようとするのなら、業界の再編は非現実的な課題となる。送電を必要としない電力供給系が、後を襲って入れ替わることになる。沈黙を続けてきたということが招いた巨大な損失を、電力業界は最終的に埋め戻すよう世界中から迫られる。賠償責任を問われるからだ。そうなる前に、真実を告白しておくということが最善の策となる。悪あがきは傷口を却って広げ、致命的な結末を問答無用で与えることとなる。代替電源のひな型は、既に完成して時が満ちるのを待っている。温暖化を防止するための有効な方法は、反省が終わってからでなければ示されない。





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最終更新日  2021/02/04 07:18:23 AM
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