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天然ガスの消費をできるだけ速やかに止めないと、気候変動を引き起こしている最大の因子、となっている水蒸気の発生量を減らすことはできない。降水量は時の経過と共に増え続け、未曽有の記録を更新する経過を毎年残す。メタンを主成分とする天然ガスを長年燃やし続けてきた、ということが地上にこれまで存在していなかった、化学反応で作られた人造の水を大量に生み出した。化石資源を燃やすことは燃焼の酸化作用で、水の絶対量を高めることを意味することから、最終的に地球のもつすべての水を確実に増やすこととなり、惑星全体が水没する時の到来を結果として早める。
既に水となっていたH2Oの分子は、外気温が下がったときに個体化したものが、氷山氷河となって陸上に永く残される。温暖化の進行はこれらの冷えて固まったままの水を液体へと変え、海面水位を着実に高めているのだが、想定されたその増加量より多くの水を生み出すこととなり、液体と気体の水双方を同時に増やす結果を招いている。
国連の環境対策執行機関となっているIPCCは、水蒸気が大気圏全体の温度を高め続けている事実を理解しておらず、CO2削減が失敗に終わったことが確定した後になっても、削減目標を最大化すれば問題を解決できる、と頑なな姿勢でそう決めつけている。その姿勢が災いとなって作用したことから、COP25では何も決められずに頓挫してしまい、そのまま時間切れとなって散会していた。
この事態を生み出した錯誤に基づいた判断の失敗が、気候変動を気候危機へと変えたのだ。気候変動枠組み条約としてはじまったCOPは、四半世紀を超える時間を無駄な資本投下をするために費やしつづけ、環境投資のすべてを損失へと振り替えた。この無駄となって消え去った資本と時間の総計が、グローバル化した経済の枠組みに、効率よく損失を積み上げさせただけでなく、世界の富を大量に失わせて貧困の蔓延を誘導し、そこで俄かに生じた政情不安が拡散したことから、テロの実行を正当化する理由を与え、難民と移民の流動化を加速する事態を経て、その対策をとるようEU各国に迫る状況がその後定着した。
最大の比率を占める温室効果ガスの発生源、となっている水蒸気を増やし続けているのは、環境問題解決の最前線に立っているIPCCだったのだ。学力重視に特化した世界中の高等教育は、知識はあってもその意味を理解していない、知性なき知識階級を大量生産したのみならず、再生産循環を進めてきたことによって、今では指導体制全体の思考力を劣化させるようになっていた。問題の本質に何時まで経っても気づかないこの現状こそ、教育の失敗を物語るその雄弁な証拠であった。民主主義の劣化という変容の出現は、多数派が陥ったこのような錯誤の連鎖によって既に始っている。
メタンを燃やして分子を熱分解すれば、CO2とH2Oが同時にできるのは、化学反応として当然の帰結であろう。CO2だけを温室効果ガスだと規定してしまっていた、ということがそれ以外の可能性を消し去った。温室効果は物理反応に外ならず、これに拘ったということが同時進行していた化学反応である、メタンを分解したことで生じたH2Oの合成を視界から消した。問題の本質を見損なっていたというそのことが、世界中で取り組んでいたCO2削減努力を無効にし、環境投資の総額を四半世紀かけて失い続ける経過を残した。これが環境の劣化を加速させることとなり、国際経済から成長を公平に奪い、損失の山を積み上げることに寄与しただけでなく、気候危機へと環境問題のレベルを国連に高めさせ、自業自得の典型例を歴史へと新たに残す結果となった。
有効需要となるはずだった環境投資が悉く失敗に終わり、再生可能エネルギーに対する投資は生産性の不在を露呈した。消費者自らが環境投資の失敗が生んだ損失を、太陽光賦課金としていつの間にか支払わされる立場に置かれていた。国連と配下の為政者の判断が正しいものであったのなら、有効需要の創出となっていた筈の環境投資が失敗に終わることはなく、損失の山が世界中に残されることもなければ、それが貧困の量産化へと繋がることもなかった筈だ。
これらの経緯が温暖化を生み育てそれによって生じた気候変動を、気候危機へと発展させていながら何の手も打てないでいる。経過の事実を顧慮すれば問題の所在がまるで見えていない、ということが明らかとなるだろう。温暖化が終息すると考えるべき理由は、事実関係の確認をすすめていくと一つとしてないことが見えてくる。 天然ガスの消費をこのまま減らすことができない状況がつづくようなら、大気中の温室効果ガスである水蒸気の保温効果はこれからも増悪し、降水密度は一方的に高まりつづけて水害の規模をより巨大化する。日本列島の西側に位置する国で消費された、大量の天然ガスから生まれた副生成物である二種類の温室効果ガスが、偏西風に乗って日本へと上陸したあと、大量の雨を降らせる変化を惹起したことも亦事実。
毎年起きる黄砂がそうであるように、偏西風の通り道に位置する大都市などで燃やした天然ガスが、その主成分であるメタンの燃焼で生じた化学反応によって、一つしかない炭素が酸素分子と結合し、CO2となったとき同時に四つある水素も酸化して水となり、H2O分子を量を二倍にして生み出す反応を同時に引き起こす。
このとき気化熱を奪って地表と海面を冷やし、水蒸気を上昇気流へと変えて上空で熱を貯め込み、積み重なりあって雨雲を形成するようになる。気化熱は上昇気流となって位置エネルギーへと変容し、上空の寒気に触れて冷えて固まる。この反応で重さを得て地表へと戻される。こうして氷の粒を雨へと変え、熱エネルギーを位置エネルギーへと振り替えて、流れる水に破壊エネルギーを託し、洪水を引き起こして川を氾濫させながら、山を崩落させて秩序だっていたものを最後に消し去る。
この頻度が次第に高まって気候危機へと発展し、生命と社会資産を奪い去る結果を招いた。これらのすべては人の暮らしが導いた最終結果、秩序を混沌へと相転移させることになっているのだが、エネルギーは本来不滅であるため、ダークエネルギーとなってその姿を隠すことになってゆく。検出不能なエネルギーはそこにあっていながら、誰にも捉えることができなくなって潜在化している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021/02/12 07:12:57 PM
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