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温暖化防止活動の進め方について最初でかつ最大の過ちを冒したのは、国連による安直な判断を生み出した拙速で勝手な誤解。交流送電で成り立っている世界中に張り巡らされている電力供給システムを、まったく理解していないことを自覚していない状態が露呈されていて、直流電源である再生可能エネルギーを増やしさえすれば、温室効果ガスの発生源となっている交流電源の負担を減らせる、と事実関係の確認を怠ったまま権威主義的な独善へと陥って、誤った情報であったことが後に証明されることになるCO2削減を強引に推し進め、気候変動を気候危機と呼ぶ状態へと自ら導いておきながら、負の変化を上塗りして定着させてきた過去がある。気候危機とは要するに、判断を誤った国連の所業が生み出したものなのだ。
国連を中軸とする世界中の知識階級を自認している成員のすべてが、交流電流の意味をまったく理解していなかった、という事実を当時既に明らかにしていたのだったが、交流電流の専門知識をもっていた業界の技術系職員と経営陣は、利益共同体を形成していることから誰もが誤りを正せなくなっていた。電力業界の秘密主義が高度化したのは、この頃から頓に目立つようになっいたことなのである。
世界中の電力業界がその後秘密主義で統一されるようになっていったため、正しい情報を国連に伝える機会は失われたままとなっていた。太陽光発電システムが生み出した直流電力と同等の効果を持つ、交流電力の供給削減がこれにより可能になった、とすべての知識人たちがそう確信してしまっていた。
直流電源が発生させた電力量の記録を以て、交流電源にかかっていた負担を圧縮した、という事実ではない不正な理解をこの秘密主義が広めたことから、一定の金額で電力会社に買い取らせることで、再生可能エネルギーの導入促進を支援するという仕組みが、国際基準となってその後世界中に広まっていったのだった。 太陽光発電システムは直流電源であったことから、交流電流へと切り変える措置をとる必要があるのだが、周波数を与えるための装置であるインバーターで変換できたため、直交変換を電力会社が送電系統のどこかでやっているのだと決めつけた。だが交流電流の波形が一致していなければ、使い物にならないので捨ててしまわなければならず、また仮令統合が可能であったとしても、電流電圧をそれが整数倍にすることを誰も問題視しなかった。
直流電流を買い取っている電力会社が、インバーターで周波数の位相制御をおこなっている、という事実を確かめたとする情報はこれまでになく、買い取った電力を捨てることしかできなくなっていることを、そう指摘した交流電流に詳しい専門家もいなかった。秘密主義がこれほど徹底されていたということが、直流と交流との意味の違いを弁別することを不可能にした。
電力会社の貸借対照表に仕入れ項目もなければ、売り上げとした販売項目も見当たらない。この点について事実関係の確認を怠っている国民と国連の怠慢が、気候変動を甚だしいものへと変えたのだった。交流電流というものは自然界には存在しておらず、人工的な手を加えない限り生み出せない電流なのである。電気と磁気は表裏一体の関係にあることから、磁気の性質であるN極とS極の違いが、電流の流れる方向を決める因子となっている。
交流電流を生み出している電力会社は、周波数を安定した状態のまま保っていなければならず、常時安定した状態の交流周波数を堅持する義務に縛られている。発電装置の回転数を磁極が二つの場合毎分3000回転、つまり毎秒50回転させておく必要があり、この義務が制約となって燃焼炉で燃やすための地下資源を、一定の状態量に常時保ち続けさせていた。原発は磁極が四つ設けられているので、回転数は1500回転でも50ヘルツの交流電流が生み出せる。だが蒸気発電というその方法は同じであるため、熱水蒸気の供給源となっている事実に国連は気付いていなかった。
再生可能エネルギーの普及が進んで、環境効果が高くなったという誤解が拡散していったことにより、世界中で燃やしている化石燃料の消費を減らすための運動を、何一つとして発揮することができなくなってしまっていた。これまで永年つづけてきたCO2削減努力は、成果をまったく引き出せないまま、無駄となって損失を徒に積み上げただけとなり、まったく減らせなくなっていたCO2を、着実に積み増す行為を続けることしかできなくなっていたのである。 国連が再生可能エネルギーを急いで導入すれば、温暖化を防止することができると決めつけた、というそのことが気候変動を気候危機へと変えたのだ。問題は国連が自ら犯した過ちの連鎖の意味を、いまだにまったく理解していないというその点にある。このため異常気象が頻発するようになってしまったのであり、対策を誤り続けているというその認識の拙さが、災害で命を落とす人の数を増やすことともなったのだった。気候が変動したことによって熱中症で亡くなる命の数を、増やし続けるように仕向けたその主体となっていたのが、国連という名をもつとても有害なこの組織。
国連の判断が不正なものであることを誰も指摘しなかったということが、京都議定書を諦めてパリ協定へと変更することとなり、COP25で蹉跌するという展開を産み落とす結果となった。温室効果ガスが温暖化の原因であることは事実なのだが、CO2の属性を確認しないで犯人だとして断定してしまい、真犯人であるガス化した水である水蒸気を放置容認したということが、気候変動だったものを短期間で気候危機へと格上げしたのだ。
再生可能エネルギーが所期の成果を挙げ得ていたのが事実なら、世界が輸入していた地下資源は応分に減っていなければならず、その証拠である化石燃料の輸入量の減少を、国連が検証確認することは容易にできたことだったのだ。だが国連はエビデンスの提出を求めることなく、再生可能エネルギーの導入量の増加率だけをみて、二酸化炭素がその分だけ減ったはずだと思い込み、発電能力を積算して満ち足りていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021/02/12 05:59:04 PM
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