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◎環境に関する疑問に応えます・その19 ■日本一汚れた川の復活について、詳しく教えてください。 以前、コメント欄に「尼崎市の庄下川が甦った」と書いたところ、「もっと 詳しく知りたい」というご意見がいくつか寄せられました。 そこで、今日は「庄下川の復活劇」について、ご紹介したいと思います。 ◆とんでもなく汚染された死の川 私の住む尼崎の中央を「庄下川(しょうげがわ)」という川が縦断しています。 30年ほど前、日本一汚れた川と言われていました。 BODという数値で表すと、何と160ppm(正確にはmg/リットル)も ありました。 今の日本一といわれる綾瀬川や大和川でもせいぜい10から20ppm。 ケタが違いますね。 いかに凄まじかったか分かると思います。 当時は、水は真っ黒、メタンガスや硫化水素が発生し、呼吸困難。 涙が出るほど臭かったのをハッキリと覚えています。 これでは再生不可能! ほとんどの人があきらめていたのです。 ◆あきらめない人が! ところが「あきらめない人」が立ち上がりました。 未来の子どもたちに魚の棲む川を取り戻そう! 「情熱」を注いで、浄化作戦が始まったのです。 ごみ拾い、汚泥の浚渫(しゅんせつ)、酸素の供給・・・・。 口で言うのは簡単ですが、とにかくしんどい作業です。 一生懸命作業を行っても、すぐに元の木阿弥。 ちなみに作業したのは私ではありません。 ◆魚が帰ってきた! ある日、街中に歓声が響きわたりました。 まったく生き物の気配のなかった川に「カメ」が泳いでいたというのです。 急いで見に行きました。 本当にいました。 なぜか涙が出てきたのを思い出します。 そして今、庄下川には、たくさんの魚が戻ってきています。 国道2号線に架かる玉江橋付近には、コイの群れ。 少し多すぎるくらいです。 ちなみにこの場所は、この5月7日に本田健さんの講演会が行われる 「アルカイックホール」の目の前です。 参加される方はぜひ、橋のたもとからコイの大群をご覧ください! ◆100倍もキレイになった! さて、どれくらいの浄化度と思われますか? 160ppmあった水質が、何と1.6ppmまで回復しているのです! 100分の1、いや100倍もキレイになったのです。 アユさえ棲める水質です。 ◆情熱は伝染する! やればできるのです。 あきらめなければネ。 「情熱」さえあれば大丈夫です。 はじめは1人だけでもいいのです。 情熱は伝染します。 やがてすべての人の心に灯が灯り、必ず成功するでしょう。 地球環境問題も同じです。 そう信じて、何ごとにもポジティブに生きていきたい。 これが私が、「川から」そして「環境活動」から学んだことです。 そして、ほんの少しですが浄化作戦に関わることができたのが、私の誇り でもあります。 このことが、国土交通省のホームページに紹介されています。 ぜひご覧ください。 ↓をクリックしてください。 甦る水百選(尼崎・庄下川の復活) 大丈夫! きっとよくなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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