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テーマ:絵画(419)
カテゴリ:絵画
東京・上野の森美術館で「フェルメール展」が開催されている
ので観てきました。 フェルメールは17世紀のオランダを代表する画家。 ミステリアスな緊張感を持った静謐な空間、光の粒子までをも捉え ているような独特の質感を持った絵画は、「光の魔術師」と称され ることもあると言います。 現存する絵画は30点余りと言われていますが、ベルリン国立美術館の 「ワイングラス」、ワシントン・ナショナル・ギャラリーの 「赤い帽子の娘」など3点は、今回、日本初公開となったそうです。 (#^.^#) 【ワイングラス】 女性が口にあてるワイングラスは、ほとんど空で、 男性がつぎ足そうと待っている。 テーブルや椅子に置かれた楽譜やリュートは 男女の愛を暗示している。 【赤い帽子の娘】 強い光がハレーションを起こし、 女性の姿はぼやけて焦点が合っていない。 現在の写真であれば失敗作となるところを 巧みな視覚効果として生かすことで 劇的に仕立てた。 【真珠の首飾りの女】 窓から光が差し込む室内で、 女性が真珠の首飾りを結ぼうとリボンを手に、 壁に掛かる鏡を見つめている。 テーブルの上にはたらいや白粉(おしろい) のパフが置かれ、身支度の最中を思わせる。 嬉しそうな表情としぐさが、 画面中央に大きく空いた白い壁を背景に 浮かび上がる。 【リュートを調弦する女】 画面には一人の女声しか描かれていないが、 手前に引かれた椅子や、 床に置かれた楽器ヴィオラと楽譜は、 もう一人の奏者の存在を暗示する。 窓の外に向けるの視線の先には、 彼女と演奏するはずの、 あるいは演奏を終えた人物がいるのかもしれない。 【手紙を書く婦人と召使い】 手紙を書く女主人がうつむいているのに対し、 主役のように画面中央に立つメイドは 視線を窓の外に向ける。 背景の絵画は旧約聖書の「モーセの発見」。 この手紙がラブレターならば、 女主人の恋は モーセの生涯のように運命づけられている のかもしれない。 (*^-^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 30, 2018 08:14:37 PM
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