6AK6という真空管
6AK6という真空管を紹介します。手持ちはTENのオレンジプリント。6AU6程度の小さい真空管ですが、これでも出力管です。6AK6の前身となる真空管は、前回紹介した6G6Gです。6G6G同様に僅か6.3V0.15Aのヒーター電力で動作します。規格については真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 6AK6」が参考になります。ではetracerで測定してゆきます。条件は6G6Gと同じにします。【1本目】三結Ep=180VEg1=-9.2VIp+Ig2=11.96mAIg2=1.70mArp=4974Ωgm=2190μSμ=10.9V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-6.1VIp=11.03mAIg2=1.90mArp=285804Ωgm=1988μSμ=568.3V/V【2本目】三結Ep=180VEg1=-10.4VIp+Ig2=11.90mAIg2=1.64mArp=4745Ωgm=2222μSμ=10.5V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-7.2VIp=11.11mAIg2=1.75mArp=222500Ωgm=1996μSμ=444.0V/V6G6Gより6AK6のほうが若干ながら直線性が良いようにも見えます。「小さいながら高い実力を持っている」と私は思っています。三結のμは10程度ですから...例えばTUBE-P01J初段6AK5の代用として挿してしまうとバイアスが合っていたとしても後ろをドライブしきれない状況になります。しかし小出力の範囲であれば使えそうです。(玉ころがし万歳!!)μ=10弱でrp=5kΩ弱という特性は、ドライバー管としても良い役割を果たせそう。初段6AK5三結でドライバー6AK6など、そういう使い方も面白そうでds。アンプ製作記事は、真空管アンプの世界「超省エネ真空管ミニアンプの製作第2回」が参考になります。