レンタルショップ「ゲオ」の旧作DVD100円キャンペーンで借りた映画「疑惑」
商品名【20%OFF!】疑惑 【松本清張生誕100周年記念キャンペーン】(DVD)これもオススメPowered by HTNM2,240円(税込・送料別)レンタルショップ「ゲオ」で「旧作DVD100円キャンペーン」をやっていたので、早速、借りました。借りたのは松本清張原作の「疑惑」。内容は当時、人気の桃井かおりさん。野村芳太郎監督、1982年作品。物語は、前科のある元水商売の女、鬼塚球磨子(桃井かおり)が、夫である富山の財閥、白河福太郎とドライブ中に埠頭からクルマが海に転落、泳げない白河氏は死亡、球磨子は割れたフロントガラスから脱出。その後、白河氏には3億円の保険金が掛けられていたことが判明。財産目当ての結婚と誰もが思っていた球磨子は、人々に保険金殺人の疑惑をもたれる。そして裁判、誰も引き受けない弁護を、民事事件で評判の女弁護士、佐原律子(岩下志摩)が引き受け、無罪を勝取るまでの物語。ストーリー的には事件後から判決までとサスペンスとしては盛り上がりに欠けた印象だが、むしろこの映画は、全く正反対の生き方をしてきた2人の女性が、お互いの生き方や人間性を批判しながら、決して交わることなく(精神的に)裁判で無罪を勝ち取る過程での、互いの心理にスポットを当てています。主人公の球磨子は水商売をしながら、銀座のホステスになり一山当てて悠々自適な生活を狙うような自分の欲望に忠実な、ある意味正直な女。裁判中もカッとすると見境なく取り乱す場面が度々あります。そして印象的なのが、元愛人で仮釈放中の豊崎(鹿賀丈史)が球磨子が唯一、自分の前で涙を流した時の回想シーン。これは彼女が、栃木の刑務所から、一人出所したところへ、豊崎がクルマで出迎えます。そのちょっとした優しさに心を打たれる彼女に、これまでの苦労が、今の彼女にしてしまったと感じさせます。一方、弁護士の佐原律子は離婚をして月に一度、元夫の立会いの中で娘と会うこと許されている状況。夫に対して既に全く興味が無く、彼の後妻が彼女に会いたいと聞かされるが全く取り合いません。しかし、娘との面会の日、彼女の前に後妻の咲江(真野響子)が現れ、今後、娘とは会わないで欲しいと告げらます。しかし彼女は「私の娘で会うことは裁判で認められている」と主張、しかい「私たちを苦しめないで」と泣かれ、その場から立ち去ります。律子が離婚をした理由などは物語では触れられていませんが、彼女もまた、一人で生き抜く孤独な女性として描かれています。結局、二人とも立場は違うが、社会の中で一人、生きていかなければならないという同じ境遇に身を置いています。だからこそ、それぞれのプライドが互いの生き方を批判させ、そのことで自己を正当化しているのでしょう。話題になったワイン(?)を浴びせる場面も、そう考えて観ていると非常に緊張感があります。そしてもうひとり、新聞記者の秋山(柄本明)、彼は事故直後から、球磨子が犯人だと決めつけ、執拗に彼女を記事により有罪に誘導していきます。この彼は正義を謳っていますがそれは彼の偏った正義感で、ある種の危険性を表しています。映画では、まさしく彼自身が身勝手で無責任な社会そのものを演じているようでした。ラストに無罪を獲得して特急電車に乗り込む球磨子をホームにいる人間が好奇の目で見ます。しかし彼女は、座席に座り煙草を吸いながら、諦めとも、開き直りとも取れる表情の笑みを浮かべます。その姿が生き抜く決意の表れのようで非常に魅力的でした。それでは次回ブログランキング 日記TREview『映画・テレビ』ブログランキング・疑惑@映画生活この記事は楽アフィサーチ(ベータ版)で作成しています。【楽天市場】ランキング市場 【CD・DVD・楽器・DVD・邦画・サスペンス・ミステリー】(2009/10/30)レビュー 0件1位:交渉人 真下正義 スタンダー...レビュー 0件2位:映画 ハゲタカ/大森南朋[DVD]レビュー 9件3位:90%OFF!![新品] DEATH NOTE ...レビュー 1件4位:【送料無料!20%OFF!】金田...レビュー 2件5位:【ウインタセール】 容疑者X...[関連リンク]テレビ朝日|疑惑疑惑 - Wikipedia疑惑 - goo 映画[関連ニュース]不謹慎極まりない!? 男子大学生ホームレス襲撃疑惑まとめ - サーチナニュース婚活サギ女に新疑惑かかわった6人死亡 - 日刊スポーツ米インサイダー疑惑、AMDの前CEOも関与か 米紙報道 - 日本経済新聞