テーマ:天文(620)
カテゴリ:10文
2020年12月中旬から下旬にかけて、夕方の南西の空で木星と土星が大接近して見える。最接近する21日前後には月の見かけの直径よりも近づく約400年ぶりの「超大接近」なんだって。
12月中の両惑星の間隔は約2度未満になる。2度は50~60cm先の1円玉の見かけサイズと同じくらいの角度。つまり今回の大接近では、1円玉を持った腕を伸ばすと木星と土星が両方とも隠れてしまうくらいの近さだそうだ。 17日から25日ごろまでは間隔が0.5度未満となる。0.5度は50~60cm先の5円玉の穴の見かけサイズくらいなので、この期間は腕を伸ばして持った5円玉の穴を通して木星と土星が両方とも見えるほどの「超」大接近になる。 最接近するのは21日、22日ごろで、間隔は約0.1度になります。肉眼では1つの星にしか見えないかもしれない。どんなふうに見えるか(見えないか)、チョー楽しみ♪ 木星は約12年で太陽の周りを1周し、土星は約30年で1周する。太陽から見ると、この2つの惑星は約20年ごとに同じ方向に並ぶことになる。このように同じ方向に並ぶことを「会合」と呼び、「木星と土星の会合周期は約20年である」と表現する。 約20年周期で起こる最接近だが、毎回「超大接近」になるとは限らない。これは、木星と土星の公転軌道がわずかに傾いているため、太陽(地球)から軌道平面上で同じ方向に見えても軌道の上下方向にずれるためだ。 今回の場合は木星と土星の軌道が見かけ上交わる点の付近での接近なので超大接近となる。約0.1度間隔まで近づくのは、前回は約397年前だそうだ。次回は約60年後まで起こらない。非常に珍しい現象だという。見逃すことは出来ないね。 1226年03月05日 0.04度 過去1000年間での最接近 一部で「前回の、約800年前の現象」と紹介されているもの 1623年07月17日 0.09度 前回の、0.1度未満の接近 397年前の現象。太陽に近いため実際には見えなかったと思われる 1961年02月19日 0.23度 前回の、0.5度未満の接近 1981年01月01日 1.05度 「三連会合」の1回目。約半年の間に3回、地球から見て会合が起こった 1981年03月05日 1.06度 「三連会合」の2回目 1981年07月24日 1.10度 「三連会合」の3回目 2000年05月28日 1.15度 太陽に近い 2020年12月22日 0.10度 今回 2040年10月31日 1.13度 太陽に近い 2060年04月08日 1.12度 2080年03月15日 0.10度 次回の超大接近 2100年09月19日 1.21度 21世紀最後 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月15日 18時45分56秒
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