カテゴリ:歴史関連
丸や三角や四角の石が、五段に積み重ねられた石塔を墓地などでよく見かけます。
この石塔は五輪塔とも呼ばれ、文字(梵字)が彫られている事もあります。 それは下から上へ順に “地・水・火・風・空” の意味となっています。 五輪塔は下から方形=地輪、円形=水輪、三角形=火輪、半月形=風輪、宝珠形=空輪によって構成されていて、「宇宙の万物一切が、地・水・火・風・空という五つの要素からなると」いう思想が古代インドに生まれたと言う事です。その仏教の中でも特に、空海の真言密教の世界観で言うところの教えからきているということらしいのです。 お釈迦様の骨を収めているとされる “五重塔” も五層になっているのは同じ意味を持っているのです。 話は変りまして、孤高の剣豪 “宮本武蔵” が晩年に著した兵法書に “五輪の書” というものがある。 この書物の書名の由来は、仏教の五輪(五大)になぞらえて「地の巻・水の巻・火の巻・風の巻・空の巻」の五巻で構成されているのは、ご周知の通りです。 ここでまたまた話は変ります。 “五輪” といえば即イメージするのはやはり “オリンピック” ですね。 この “オリンピック” を “五輪” と最初に訳し、文字として登場したのはベルリン大会後の事、それまではオリンピックの事を指す五輪という言葉は無かったらしいのです。 考えた人は、当時読売新聞の記者で川本信正さんという人で、新聞記事の中で “オリンピック” という文字数の多い言葉が何度もたくさん出てくるので、一計を案じて宮本武蔵の「五輪の書」をヒントに“5つの輪”とかけて「五輪」を考案したのだそうですよ。 そういえばウインタースポーツのニュースがそろそろ終盤になってきました。 ちょうど1年後になりましたね “冬季五輪”! 今度はカナダのバンクーバーでしたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.19 07:02:56
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