カテゴリ:料理関連
ご存知のように、仏教で僧侶は殺生が禁じられており、当然肉食も禁止されていた。
したがって僧の食生活は、野菜や豆類などの限られた食材で単調になりがち、そこからあれこれ工夫して調理する “精進料理” が生み出された。 この料理は、いわば “究極のベジタリアン料理” ということになる。 そういった野菜食材の中でも、特に大豆は栄養価が非常に高く、肉食しないということで不足しがちなタンパク質を補うという意味で最重要なものである。 ただこの大豆は生食は無理な代物であるがゆえに、そこでこれをいろいろと加工して摂取しようということになって、味噌、醤油、豆乳、湯葉、豆腐、油揚げ、納豆などが生み出される技術開発が成されてきた。 中にはこれが長期保存が利くことにもなり、これ抜きでは精進料理を語ることは出来ない。 あるテレビ番組を見ていたら、京都天竜寺の坊さんがこんな事を言っていた。 「精進料理は食材が限られていて野菜と豆類くらいしかなく、料理が単調になる。そこで重要な事は “五味” と “五法” と “五色” に集約されている」という。 “五味” とは、…酸…辛…甘…苦…塩… “五法” とは、…焼く…煮る…蒸す…揚げる…生… “五色” とは、…青…赤…黄…白…黒… この五つの味を五つの食感で、見た目を五つの色にして盛り込むように作ると、限られた食材でも豊かな料理になるという。 私も精進料理は食べた事があるが、確かに身体に優しいという気がするし、身体が軽くなるというか、血がきれいになるという感じがする。 私もかなり年齢が高くなってきたので、精進料理とは言わないまでも、野菜中心の食生活に切り替える必要を感じている。 ただひとつ注意しないといけないのは、塩分の取りすぎかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.18 11:26:47
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