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『ラフマニノフ』といえば『ピアノ協奏曲第2番』と条件反射的にこの作品名が出てきます。
わたしも同様で、ラフマニノフのこの作品以外の楽曲を知りません。 この協奏曲第2番は映画音楽に使われて一気に有名になりました。 そのもっとも有名なのが70年も前のイギリスの恋愛映画「逢びき」で、全編で印象的に使われています。ということはこの映画、終戦の年に作られたということになります。 ほかにもドラマや映画のBGMにも使われることがあって、印象的なシーンを演出しています。 また近年では、女子フィギュアスケートの楽曲としてもよく使われているようで、とても一般的になっています。 ところでピアノ協奏曲第2番ということは当然第1番もあるということでしょうけれど、その1番が演奏されたり放送されたことを観たことも聴いたこともありません。でもレコード(CD)にはなっているようです。 その第1番とはいかなるものか? そんな疑問が脳裏を過ぎりました。 当然調べてみることになりました。 ラフマニノフのピアノ協奏曲は全部で第4番まであって、第2番と第3番ばかりが注目されているとのことでした。 あまり注目されていないその『ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調』はというと、彼がモスクワ音楽院在学中であった1890年から1891年にかけて作曲した作品で、同音楽院の卒業試験のために書かれたものだとのことでした。 作曲した当初は本人自身もこの作品には満足していたようですが、後年に友人モロゾフに宛てた手紙の中で “わたしをぞっとさせる3つの作品” の内の一つとしてこの作品を選んでいる。 そして1917年にピアノ協奏曲第2番と第3番を発表した後に、自身の手で徹底的にリメイクが施され、現在のものとなっている。ということでした。 ただ私としては、改訂後の第1番も聴いたことがないし、ましてやリメイク前のオリジナルを聴くよしもないわけです。 これを聴き比べることができれば面白いかもしれないと……。 取り敢えず、まず改訂後の第1番を聴くことにしようと思っている。 1873年4月1日つまり142年前の昨日、ラフマニノフはロシアに生まれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.02 11:05:43
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