近年は、BS放送なんかで海外の国や街を旅して、その国の名所や食、美術館や慣習・風俗などを紹介する番組がたくさんあって、興味が尽きません。
そんな番組のひとつ、『アムステルダム中央駅』を紹介する番組がありました。
私はまだオランダには行ったことがなく、いずれの日にか是非行ってみたいと思っている国です。
アムステルダムのスキポール空港には、何度も乗り換え空港としては降り立ったことはあるのですが、それは行ったことにはなりません。
その『アムステルダム中央駅』の美しさに魅せられたこともあるし、この駅から列車に乗ってどこかへ行きたいという気になった。
この駅は、ピエール・カイペルスという建築家が手掛け世界屈指の美を誇る駅で、1864年に建築計画が立ちあがった。ただ『アムステルダム中央駅』の建築場所は、当時運輸流通の主たる基点である港に造るという案であった。
当然この案は、アムステルダム市民にとっては大ブーイングだったと伝えていた。
港に建てられ運河に囲まれ水に浮かんでいるような駅舎は、人工の砂の島の上に建っている。よりによってこんなに地盤が脆く、水が侵入するなど難工事を極めた建築なのですが、これが結果後に一層の繁栄をもたらすことになるのです。
この駅舎には、煌びやかな王室専用待合室も作られて、観ようによっては宮殿のような趣もあるのです。
地盤の軟弱な場所に、巨大な建築物を建てるということは、地盤の強化から始めなければなりません。この『アムステルダム中央駅』は、その地盤強化を木杭の打ち込みで解消しているのです。その木杭はどれ程の数必要だったのか想像がつきません。
この工法は、あのヴェネチアの街全体と同じ造り方成り立ちなのです。とそう言われても、実際には本当にそうなのか? 木杭の上に立っているのか? 街ができているのか? 信じられないし、いまだに納得しているわけではありません。