|
テーマ:BGMについて(2)
カテゴリ:カテゴリ未分類
若い頃買い求めた堀内敬三著「音楽の泉」(1~6巻)のなかで、このYS一心のページのBGMとしてMIDを登載している「G線上のアリア」について解説されているので、参考までにここに転写させてもらう。
なお、この本は当時NHKのラジオ放送で日曜日の朝8時から9時まで一時間ずつ毎週放送されていたレコード音楽鑑賞の時間「音楽の泉」の解説を集めたものです。 <バッハの組曲第三番> 1750年65才で歿した大音楽家バッハの傑作で、無数にあると言っていい位多いバッハの名曲の中でもこの組曲第三番は殊によく知られています。古典時代の組曲は主としてその頃の踊りの曲の型に依って作った小曲を集めて組にしたもので、踊りの曲と言ってもバッハの時代のものは雅やかな優美な曲ばかり、様式の上では過去の世を思わせる古めかしいものですけれど、巨匠の作だけあって、その中に人間的な親しさがあり、また人を動かす真実さが篭っています。 五つの曲から成っていまして、 (省略) 第二曲は、「アリア」。アリアとは「ウタのフシ」という意味で、歌うようなフシ、静かな、なんともいえず優美なフシが流れています。このアリアをヴァイオリン独奏用に編曲したのが、有名な「G線上のアリア」ですが(省略)。原曲の方がやはりおちついたよさがあります。 <G線上のアリア> G線というのはヴァイオリンでは一番音の低い弦、そうして一番重厚な重々しいひびきの出る弦です。アリアというのは美しい旋律をもつ曲。つまりこの曲はヴァイオリンのG線上だけで奏する美しい旋律的な曲です。(省略)この曲はバツハの管弦楽用の組曲第三番のうちにある一曲ですが、その曲を後にポーランドのヴァイオリンの名人ウェルヘルミがヴァイオリン独奏用に編曲したもので、安らかな静かな麗しいひびきがよく現れています。(省略) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|