交通事故:児童の列に車、5人けが...運転の小学教諭を逮捕 (毎日新聞)
20日午前7時50分ごろ、宇都宮市下栗(しもぐり)町の同市立横川東小学校近くの市道で、集団登校中の近くに住む同小2~5年の児童5人(8~10歳)の列に乗用車が突っ込んだ。小学5年の女児(10)が左脚、小学4年の男児(10)が両手首をそれぞれ骨折し重傷。3人は打撲などの軽傷だった。
栃木県警宇都宮南署は車を運転していた同市中河原町、同小教諭、吉澤伸介容疑者(56)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕した。同署によると、吉澤容疑者は通勤途中で「考え事をしていた」などと供述しているという。
同署によると、現場は歩道やセンターラインのない幅約6.5メートルの直線道路で、同校校門から約30メートル。車は道路左側の塀に衝突した後、児童をはね、道路脇の田んぼに突っ込み止まった。
事故を目撃した主婦(42)は「車はゆっくり走っていたが、子どもたちはバタバタと倒れていった。顔から出血し、うつぶせになって苦しそうにしている子もいた。(容疑者は)車の中でじっとしていた。何ですぐにブレーキをかけて止まらなかったのか」と憤った。
横川東小の田崎栄一校長らは同日、宇都宮市内で記者会見した。吉澤容疑者は担任クラスのない理科の教諭という。田崎校長は「深くおわびするとともに、けがをした児童の一日も早い回復をお祈り申し上げる」と被害児童や保護者に謝罪した。【吉村周平、岩壁峻、松本晃】