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カテゴリ:黒船賞カウントダウン2016
2009年3月20日。黒船賞が復活した日。高知競馬最大のレースが、2年ぶりに帰ってきた日。私は心のどこかで、こう思っていた。
宮川実騎手が、3着の枠場に入る。高知代表のフサイチバルドルが猛然と追い上げて、3着をもぎ取ったのだ。 「(赤岡)修次さんから、『この馬はええ。レースに行ったらもっとええから』と聞いていたんですよ。ホント、修次さんの言う通りでしたね。だから強気のレースをしたんです。いい経験をさせてもらいました!」 同じく高知代表のポートジェネラルは果敢に逃げるも、ラスト100mで力尽きて6着。それでも見せ場をたっぷり作って、レースを盛り上げた。赤岡修次騎手は、やり切った笑顔を浮かべた。 「夢を見ました。バルドルとミノルも頑張りましたね。『高知の馬も意外とやれる』と、思ってもらえたかな?」 第11回黒船賞の映像 第11回黒船賞の勝ち馬はトーセンブライト。鞍上は安藤勝己騎手(当時) 高知競馬の賞金はたしかに安い。そのせいか、「馬も人も、レベルが低い」と思われがちでした。だけど高知競馬の人々は、酷い評価を受けてもからりと笑っていました。私がぷんぷん怒っていると、逆になだめられたぐらいです。
どこかしらに不安を抱えて高知にやってきた馬を精魂込めて立て直し、交流競走に挑みます。ケイエスゴーウェイ、スペシャリスト、ポートジェネラル、フサイチバルドル、グランシュヴァリエ、アドマイヤインディ、リワードレブロン、サクラシャイニーetc。 グレードレースで地方馬が5着以内に入るのは、至難の業なのに。今にも潰れそうな高知競馬の馬が、地元の黒船賞で3着をもぎとった――。フサイチバルドル&宮川実の3着は、2009年夏の始動を控えていた「夜さ恋ナイター」を力づける激走でした。 バルドル&宮川実が3着をもぎとった「第11回黒船賞」は7年前。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年03月06日 06時06分08秒
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