|
カテゴリ:福山けいばメモリアル2016
高知競馬場のパドックで。 2016年3月26日、高知競馬場で行われた「福山けいばメモリアル競走」。 渡辺博文騎手は言います。 渡辺騎手は、4度もリーディングを獲得した名手。 「高知競馬のファンのみなさん、お久しぶりです。今日は久々の同僚とのレースを、楽しみにしています。ご声援のほど、よろしくお願いいたします!」
ディープインパクトな勝負服(金子正人ホールディングスの勝負服)がトレードマークの楢崎功祐騎手。 「廃止になった競馬場のジョッキーが集まって一緒に乗るような機会は、たぶん初めてなんじゃないかなと思います。こういう機会を与えて下さった高知競馬の関係者のみなさんに、とても感謝しています」 松井伸也騎手は、ホッカイドウ競馬で活躍中。 「こういう場を設けてもらえて、とても感謝しています。福山魂で、これからも頑張りたいと思います!」
池田敏樹騎手はデビューイヤーの2002年に38勝、2年目の2003年に56勝を挙げ、日本プロスポーツ大賞とNARグランプリの新人賞を受賞した逸材。 「こういう機会を設けてもらって、ありがとうございます。みんなで一生けんめい頑張るんで、応援よろしくお願いします」 若いけど寡黙な職人というイメージの池田騎手ですが――。
現在は名古屋競馬に所属している山田祥雄騎手。 セレモニーでは「ようサッチー!」という野太い声援を受けてはにかみました。 「優勝目指して頑張ります。名古屋競馬も、応援よろしくお願いします!」 廃止前の数ヶ月で、急激に成績を伸ばした山田騎手。
福山で2000を越える勝ち星を刻み、リーディングを4回獲得した嬉勝則騎手。 「こういうレースを組んでいただいて、とても嬉しく思います。ただ、僕は明日もレースなんで、今夜みんなと食事ができないのが残念で、それだけが心残りです……」 高知から福山へ移籍し、そしてまた高知に帰ってきた佐原秀泰騎手。 「こうして騎手のみんなも、ファンの方も集まったのが3年ぶりで、ホントに感謝しています。またこういう機会があれば、またぜひ集まってください。今日は応援よろしくお願いします!」 福山時代の佐原騎手はクーヨシンやカイロスなど期待の若駒の鞍上を務め、多くの重賞を制しました。
兵庫の山崎雅由騎手は、福山生まれ福山育ち。叔父さんにあたる方が福山で調教師をしていて、騎手を志したそうです。 「本当に思い出深い競馬場です。廃止の時は、泣きました。僕も福山競馬を愛していたので。だから今回は招待していただいて、すごく嬉しかったです。元福山競馬のジョッキーさんと一緒に乗れることを楽しみにして、高知に来ました!」
“赤い彗星”こと高知の永森大智騎手も、福山で武者修行に励んだ若手のひとりです。 短期騎乗中の永森騎手は福山にすっかり溶け込んで、嬉騎手といつも一緒にいたのだとか。
高知の岡村卓弥騎手も、福山で二度に渡って武者修行に励みました。二度目は福山競馬場のラストデーまで騎乗しました。
紹介セレモニーの終わりに、シゲちゃんこと西田茂弘アナウンサーが言いました。 「今回は高知競馬場のみなさんに、本当に色々ご協力いただきました。初めてのことなので、どうなるか不安もあったんですけど……『やるならうちでやろう!』と快諾してくださって、本当に感謝しています。高知競馬場のみなさん、ありがとうございます!!」 西田アナウンサーの声は震えていて、目には光るものがありました。 福山競馬の特別戦で使用されていたファンファーレが流れて、「福山けいばメモリアル競走・第1戦」の幕が開きました。 3コーナーから、楢崎VS岡村の一騎打ち! 同期の宮川実騎手によると、楢崎騎手にとって高知初勝利だったそうです!
レースの合間に旧交を温める山田騎手と目迫大輔調教師。
第2戦のパドックでも、備後弁のヤジが飛び交いました。
めちゃくちゃカッコいい福山の重賞ファンファーレが高らかに鳴り響いて。 第2戦は岡村騎手&エーシンハダルが、豪快に抜け出して1着!
※この写真は翌日の御厨人窟賞をマウンテンダイヤで制した岡村騎手 岡村騎手が2着・1着という素晴らしい成績で、ぶっちぎりの総合優勝を果たしました。 その悔しさを2戦目にぶつけ、きっちり結果を出しました。 「勝った喜びというよりも、『いいレースができたな』と思って、ガッツポーズが出ました」 岡村騎手の騎乗は熱いのですが、普段は控え目な印象があります。しかし当日のモーニング展望。やセレモニーで、優勝宣言が飛び出しました。 「そうなんですよ。なにを思ったのか、『自分が優勝します』みたいなわけのわからんことを言っちゃったんですよね。2戦の出走メンバーを見て『チャンスなんじゃないかな?』とは思ったけど、よく考えたら、『これでもし優勝できんかったら、恥ずかしいなあ』と思って。ホント、優勝できてよかったです(笑)」 福山競馬の最後の日、岡村騎手は「ひとつの競馬場がなくなるのは、こんなに悲しいものなのか……」と感じたそうです。 「福山競馬場は、すごく独特なコース。難しいです、あの競馬場。レース中に、何度も怒られました。騎手として、本当にいい経験をさせてもらったと思います。これからも福山での経験を生かして頑張ります。今日はお客さんのなかに見たことある人がいっぱいいて、すごく懐かしかった。またやってほしいですね。次は大口は叩きません(笑)」 そして3着・3着の池田騎手が、2位に入賞。第1戦の騎乗馬は9番人気、第2戦は8番人気。2戦ともアッと言わせてくれました。 「『3位以内に入れたら』と思っていたので、嬉しいです。福山競馬場は馬場がちっちゃかったんですけど、そのぶんお客さんの近くでレースができるのが好きでした。小回りの福山で、自分に技術が身についたかどうかはわからないけど、他の競馬場に行くと、広く感じます。福山での経験を生かせるように、頑張ります!」 松井騎手「久々に会う方がたくさんいて懐かしかったし、楽しかったです。小回りの福山競馬場を経験していることが、自信になっているところはあると思います。でも、もっと頑張らないと。福山の仲間とは連絡を取り合っているんですけど、ホッカイドウ競馬にいるのは僕だけで、みんなに会えるチャンスはなかなかありません。だからこういう機会をいただいて、ホントに嬉しいです」 山田騎手「セレモニーやパドックで、だいぶ叫ばれました(笑)。とても楽しい1日でした」 嬉騎手「本当にありがたい企画でした。ただ、わしもみんなと飲みたいんじゃがのう……。それだけが心残りよ。またやってほしいです。今度は日曜日に(笑)」
4月、高知のジョッキーとしてレースに帰ってきた三村展久騎手。
いつも福山競馬場の入場門で流れていた名曲「One day」や「じゃあ また明日」。 場内に飛び交う備後弁。 みんなの元気な姿を見て、私はしみじみ思いました。 じゃあまた、どこかの競馬場で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[福山けいばメモリアル2016] カテゴリの最新記事
|