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カテゴリ:ダービーウイーク2016
5月28日、佐賀競馬場で行われた九州ダービー栄城賞(ダート2000m)。 58回目を迎える伝統のダービーは、ドンプリムローズ(牝3、真島元徳厩舎)が、完全なる逃走劇で戴冠を果たしました。 レース映像(楽天競馬サイト) 1番人気に推されたドンプリムローズですが、スタートで出遅れてしまいました。 しかし鞍上の真島正徳騎手は、「内から一気にポジションを上げて、ハナを奪う」という攻めの騎乗を選びます。 「スタートで後手を踏んでしまいました。ただ、内が開いていたし二の脚がついたので、行けるなら行こうと。道中は楽に進めることができたし、向こう正面で後続の足音も聞えなかったので、3コーナーあたりで『これだけ楽ができたら、もう止まることはないな』と思っていました」(真島騎手) 写真提供:佐賀県競馬組合 結果、2着に4馬身の差をつけて、余力を残してゴールイン。 愛馬の力を信じた強気な戦法が、勝負の分かれ目だったのではないでしょうか。 「掛かるところもないし、レースでは意外と乗りやすい馬です。調教のときは、すごいんですけどね(笑)」(真島騎手) 日頃の奮闘がしのばれます。だからこそ、きっと喜びも格別です。 いつもに増してダンディな真島元徳調教師。真島調教師は、4つ目のダービータイトルをつかみました。騎手時代を合わせると、5度目のダービー制覇です。 「飛燕賞は展開が合わずに(サプールに)負けた。力負けとは思ってないから、『自分の競馬をすれば、なんとかなるかなあ』と思っていました。もうちょっと体のボリュームが欲しかったけど、前走よりはよかった。以前は装鞍所やパドックでテンションが上がりすぎていたんだけど、だいぶ我慢できるようになってきました。今日は強かったですね」(真島調教師) 馬体重が増えにくいドンプリムローズだけに、「あんまり無理はさせられない」と真島調教師。 今後の予定は、オーナーと相談を重ねて決めていくそうです。 オダツ(牝3、東眞市厩舎)の2着も光りました。 手綱を託された吉原寛人騎手(金沢)は、3コーナーから追い通し。ナイスファイトでした。 パドックでもスナイパーのまなざしだったもんな~。 吉原騎手は現時点で、北海優駿、岩手ダービーダイヤモンドカップ、東海ダービー、東京ダービーにも参戦予定。 すなわち5つのダービーに騎乗するんです。ファイブダービー。すごすぎる! スイシン(牝3、三小田幸人厩舎)が3着に粘って、牝馬のワンツースリーフィニッシュ。 スイシンの手綱をとった鮫島克也騎手は、ジョッキールームで川田孝好調教師(川田将雅騎手のお父様)と一緒に日本ダービーを観戦。 川田調教師によると、鮫島騎手は「勝てる。勝てる。うん。うん」とつぶやきながら、川田騎手&マカヒキを応援していたそうです。 シブいぜキングシャーク。 1着 ドンプリムローズ 真島正徳 2着 オダツ 吉原寛人 3着 スイシン 鮫島克也 4着 サプール 山口勲 5着 コスモカット 兒島真二 九州ダービー栄城賞の全着順(楽天競馬サイト) 牝馬ナンバーワンのドンプリムローズが、牡馬も合わせた3歳世代の頂点に立った九州ダービー栄城賞。 出場騎手もバラエティに富んだラインナップで、見所満載のダービーでした。 「いつもドンプリムローズに乗るときはミスをしてしまうんですけど、馬の力が強いので、勝たせてもらっています。もっと成長していくと思うので、これからも応援よろしくお願いします!」(真島騎手) ☆井上オークスツイッターで、ダービー行脚のリアルタイムレポート更新中です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月30日 23時48分37秒
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