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01大井の帝王.JPG
親の小言と冷たい酒は、すぐに効かぬがあとで効く――。
そんなことわざがあるけれど。
東京ダービーから時間が経つにつれて、名手の言葉が、じわじわ効いてきた。

02パドック.JPG
6月8日、大井競馬場で行われた東京ダービー。
今年で62回目を迎えた大一番を制したのは、バルダッサーレでした。
バルダッサーレはJRAから南関東に移籍してきたばかりの馬。
移籍初戦が伝統の東京ダービーで、それも7馬身差の圧勝劇。
衝撃の勝ちっぷりに圧倒されて、しばし言葉を失いました。

的場文男騎手が手綱をとったアンサンブルライフは好位でレースを進めるも、途中で力尽き13着。
大井の帝王は今年も、悲願のダービージョッキーになれなかった。しかし完敗と言える内容だったせいか、的場騎手はサバサバした表情でレースを振り返りました。
そして「中央から来たばかりの馬にあっさり勝たれた寂しさ」を口にして、こう続けました。

「フリオーソやボンネビルレコードだったら勝たせなかったし、そういう馬がいれば、こっちに使いに来なかったと思う。やっぱり地方競馬を、もっと高いレベルにしなきゃいけないですね。地方競馬も、自分らが頑張って、もっと馬のレベルアップをしなきゃならない」

そうか。そうなんだな。時間が経つにつれて、名手の言葉がじわじわ効いてきました。
中央・地方のレベル云々を考えさせられた、というわけではなくて。
的場騎手の生き方がにじみ出た言葉だな……と思うんです。
「誰かのせい」じゃなくて、「自分の努力」。
敗戦をまっすぐ受け止めて、「もっと自分が頑張ろう」と奮い立つ。
そうやって、その繰り返しで、的場騎手は38000以上のレースに乗り、6800を超える勝ち星を積み重ねて来たのではないでしょうか。

03東京ダービー翌日.JPG
東京ダービーの翌日、大井競馬場へ足を運ぶと。
騎乗馬のもとへ走る的場騎手の姿がありました。

04ほほ笑む的場文男騎手.JPG
微笑を浮かべて、なんだかとても楽しそうです。

05楽しそうな的場文男騎手.JPG
大井の帝王・的場文男、59歳。
東京ダービーは35戦0勝、2着9回。
来年の東京ダービーに向けての気持ちを問われると――。
「わかんない、もう年だから」と言ってカラリと笑った。
でもたぶん、きっと。





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最終更新日  2016年06月11日 01時56分14秒
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