「フォトラ」店長のmy プロジェクトX

[myプロジェクトX] カテゴリの記事

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  コントローラー６

  今回製作したコントローラーは、実は２足歩行型ロボットの無線操縦用コントローラーでした。↑これがそのロボットです。名前を「speecys」といいます。いわゆる玩具用のロボットとは異なり、ロボットを動かすプログラム（ＵＮＩＸ）を作成する研究用に作られたものです。その為お値段も結構お高いものなんですね。(約５０万円)↑横からみたところ。↑この写真を撮影したのはビックサイトで開催されていた「ホビーショー」でして、３台でのダンスが披露されていました。あいにくすでにプログラミングされた動きであった為、私達が作ったコントローラーの出番は無さそうでした;;↑ロボットとコントローラーこのロボットの詳細はSpeecysのサイトでご覧になれます。

  2005年06月06日

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  コントローラー５

  ３次元図面の設計に基づきいよいよ製作にとりかかります。量産物であれば金型を作ってプラスチック成形で作るのですが、完全な１品ものなのでローテクを駆使した手作り品での製作となります。↑ＡＢＳ樹脂の内部パーツ↑これがケース本体です。ＡＢＳ樹脂を切ったり貼ったり削ったりの作業でここまで仕上げていきます。もともと材料の色は乳白色だったのですが、黒色に塗装しました。↑これがケースの裏側です。↑これが完成図です。きれいにバイオとジョイスティックが収まっています。↑横から見たところ↑内部の様子です。配線類もコンパクトに収まるようにかなり精巧に出来ています。↑アップにした所です。このコントローラーが何に使われたかは次回ご紹介致しますね。

  2005年06月03日

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  コントローラー４

  前回作成した３次元図面を基に、設計作業に入ります。↑コントローラーの外枠になります。ここにジョイスティックとＶＡＩＯが入ります。↑ケースに組み込んだところです。↑フタを開けるとこんな感じで収まっています。簡単そうに見えて結構色々な手作りパーツが組み込まれています。↑バラすと結構パーツ数がある事がお分かりになると思います。この設計図をもとに実際の製作に取り掛かります。

  2005年06月02日

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  コントローラー３

  採寸工程が終わったら、その寸法どおりに３次元図面化してみます。３次元図面化をしておけば、設計が飛躍的に楽になるからです。↑これはvaioノートですね。↑ジョイスティックです。下側の土台部分は省いてあります。↑ちなみにボタンとかもリアルに再現してあります。設計にはあまり関係は無いのですが個人的趣味ですね～。vaioとジョイスティックを図面上で色々と動かして、位置決めや箱の形状などを検討します。３次元図面だと視認する事が出来るので、大変便利です。

  2005年06月01日

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  コントローラー２

  まずはジョイスティックとバイオの寸法チェックをします。このジョイスティックを後でバラバラにしてパーツ一つ一つの寸法を測っていきます。横からヒョロっと出ている「ＵＳＢケーブル」をノートＰＣにつなげる事になります。バイオとジョイスティックを並べたところです。出来上がりをどのようなカタチにするのか実際に並べてみてイメージを膨らませていきます。↑横に置いてみたり。商品開発の流れとしては、打ち合わせ→採寸→３次元図面でラフイメージ作り→３次元＆２次元図面で本設計→サンプル作りといった流れになります。今日の工程は「採寸」と言う事になります。

  2005年05月30日

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  コントローラー１

  久しぶりに開発ネタをご紹介します。今回のテーマは「コントローラー」です。クライアントからの要望では、まだ何に使うかは企業秘密なので教えられないがある機械を動かす為のコントローラーを作って欲しいとのこと。といっても０から新しく開発するのではなく、ソニー製のノートＰＣ「バイオ」とパソコンゲーム等で良く使われる「ジョイスティック」を組合わせたコントロールボックス（というか箱ですね）の製作を依頼されました。↑手のひらサイズのＰＣです。↑フライトシュミレーターなどで使うジョイスティックです。この２つを組合わせたコントローラーの製作でした。（続く）

  2005年05月27日

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  ネイルメイカー８

  金型を作成した後、すぐには完成品を作ることは出来ません。何度か試し打ちをして寸法や外観などを調整していきます。（そんなに大幅に調整は出来ないので、設計が重要になってきます）試作を繰り返した後に出来上がった完成品がこちらです。↑１ケ使用時。このような形で爪をのせておき、色付け作業を行います。↑爪を入れたところ。片手の指の本数が５本なので、５個組みで販売する事になります。↑パッケージしたところ。こんなカタチで販売する事になりました。商品名は「ネイルメイカー」といいます。ネイルアーティスト向けの商品なので、なかなか一般的には見かけないかもしれませんが、どこかで見つけたら可愛がって(？）あげてください。

  2005年05月16日

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  ネイルメイカー７

  量産金型の作成は金型屋さんに依頼します。金型の作成にはモノ凄く手間と技術を必要とします。なぜなら金型は一つ一つが形状が異なる為、完全なオーダーメイド生産となるからです。↑出来上がった金型写真だけ見ると単なる金属のカタマリに見えるかもしれませんが、日本製造業技術の粋が詰まっているといっても過言ではありません。金型の構造はオス型とメス型で構成されており、その２つの型の空間部分にプラスチック樹脂を流し込むことで品物が出来ます。↑製品が取り出されたところ

  2005年05月12日

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  ネイルメイカー６

  前回からしばらく間をあけてしまいました(^。^;;前回の最終設計に基づき、形状確認の為サンプル品を製作します。３次元図面だけでもかなりの正確さで検証出来るのですが、やはり実物サンプルを作った方が確実だからです。↑これは最終サンプルを作る前に作った手作りサンプルです。図面を書く時に頭の中だけで想像出来ない場合は、簡単なサンプルを作って構想を練ります。これはクライアントの為ではなく、自分の為のサンプルですね。 ↑これはネイルをのせる為の取付台です。リング状になっているので、どこにでもネイルを置くことが出来ます。 ↑これは取付台を固定するキャップ部分です。↑これは本体部分です。透明なのでわかりにくいですが、微妙にＲの角度が変えられています。↑全部を組み合わせたところです。 ↑最終サンプルになります。アクリル樹脂の切削加工で製作。クライアントの要望が透明だったので、外観確認用に製作しました。以上のサンプルでクライアントの了解を取り、いよいよ量産型の製作にとりかかります。

  2005年05月06日

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  ネイルメイカー５

  前回の３次元図面で依頼者と設計イメージの確認を行い、最終的な設計まで持っていきます。例えば「もっと丸みが欲しい」とか「爪を置くパーツをもっと洒落た形にしたい」とか「高さを調整して欲しい」といった要望を設計に落としこみます。出来上がった最終設計がこちらです。↑これが爪を置いたところ↑本体（透明部分）を直線形状から緩やかなカーブを描く形状に変更。↑全体像です。上の３次元図面はＣＡＤソフトを持っていない人でも見れるようなアプリケーションで出力出来るので、プレゼンテーションで使用する事が出来ます。こちらからダウンロードして見る事が出来ますので、ぜひご覧になって下さい。ダウンロードはこちらソフトの使い方はこちらです。※ウイルスチェックはしてありますのでご安心下さい。

  2005年04月28日

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  ネイルメイカー４

  商品コンセプトとイメージサンプルをもとにして、設計作業に入ってゆきます。以前の設計は２次元図面のみで行われていたのですが、最近では２次元と３次元図面を同時に使って設計作業を行っています。３次元図面を使うことによりクライアントとの意思疎通がうまくいき、イメージに近い商品開発を行う事が出来ます。↑これが基本イメージです。４つのパーツに分割され、各パーツをネジによって組み合わせます。そして下から２番目のパーツにネイル（付け爪）を固定させます。↑これが４つのパーツを組み合わせたイメージです。付け爪を載せて色付け等の作業を行います。↑５つを組み合わせた所です。５つを縦に積み重ねる事で片手５本分の付け爪が収納出来ます。場所を取らずに綺麗に収納出来ています。３次元図面でクライアントの了承をもらい、実際に手作りサンプルを製作していきます。

  2005年04月27日

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  ネイルメイカー３

  ↑100円ショップで買い込んだサンプル品コンセプトが決まったらマーケティング調査に入ります。マーケティングと言うとなんだかカッコイイ感じですが、我々レベルがやれるのは地道な情報収集のことですね。例えば、ネイルアート関係の雑誌を買い込んだり、ネイルアートグッズを扱う店に行ったり、展示会に行ってみるとか、100円ショップで似たような構造のモノを探す、みたいな事です。取り扱っているものがモノだけに、お客さんが皆女性です。その為お店や展示会に行った時などはかなり奇異な目で見られました(/o＼)ネイルアートの世界はターゲットがモロ女性なので、男性的観点から商品開発を進めていくと、商品ニーズからかけ離れたモノになってしまいます。幸いにもクライアントの担当が女性、しかもネイルアートの腕前もプロ級の方でしたので、その方の意見を最大限に取り入れた開発作業になりました。

  2005年04月25日

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• ネイルメイカー２

  商品開発をするにはまず「商品コンセプト」を立ててから取り組みます。このコンセプト作りを疎かにしてしまうと、「誰が使うのか？」「何に使うのか？」「どこで使うのか？」が不明な中途半端な商品になってしまいます。商品開発のクライアントとの徹底的な対話によって、どんな商品にするかを定めていきます。○ネイルアート作業台　開発コンセプト開発分野ネイルアート・コスメティック ターゲットネイルアーティスト ネイルアーティストを目指す学生コンセプトネイルアートを施した付け爪を５ヶ保管する（片手分）。製品に爪をセットした状態でネイルアートを施す事が出来る（作業性）縦方向に５ッ積み重ねる事が出来る。このコンセプトをもとに商品開発を進めていきます。

  2005年04月23日

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  ネイルメイカー１

  今回も商品開発ネタです。 今流行りのネイルアートですね～。若い女の子はかなりの率でネイルアートを施しています。今回の商品開発はネイルアート関連のモノです。某バイク便の会社が新規事業部を立ち上げるにあたり、そのターゲットに選んだのがネイルアート関連の商品開発でした。その開発を請け負ったのが当社です。商品開発の内容はといいますと、ネイルアーティストが付け爪に細工を施す際の作業台になります。と、言っても付け爪を使った事が無い人にはちょっとわかりにくいですよね。上の写真は付け爪なのですが、カラフルな色やビーズなどのアクセサリーをネイルアーティストの手作業で1つ1つ施されています。その作業する時に使うのが作業台です。現在使われているのはこのようなものです。 これは木製です。これは金属を塗装したものです。これを凌ぐ作業台の開発が今回のテーマになります。

  2005年04月22日

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  最後の仕事２

  ちなみにこれがオリジナルのモノです。黒い部分がプラスチック樹脂で出来ています。この作り方としては、射出成形といって溶かしたプラスチックを型に流し込んで作る製作方法なのですが、この製品の場合中央に1本金属シャフトが入っていますよね。これは金型を閉じる前にあらかじめシャフトを型にセットしてから樹脂を流し込みます。（インサート成形といいます）そうする事で一体化した製品を作る事が出来ます。なぜインサートが使われるかといいますと、プラスチックでねじ山やシャフトを作っても強度が持たないからです。強度を出す為に金属部品を使います。比較したものです。かなりオリジナルの形状を再現しています。（サイズは大きくなっていますが）

  2005年04月21日

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  最後の仕事

  先日急逝された、得意先の担当者が最後に手掛けられた仕事が無事終了しました。 これは海外の印刷機用の部品です。仕様変更に伴いサイズが異なるモノが必要になったのですが、１年に数十本しか使わないという代物です。もともとはプラスチックに鉄棒をインサート(挿入)して作っていたものらしいのですが、プラスチックの金型を作ると数十万円以上かかってしまうので何か方法がないかと相談にこられました。そこで思いついたのが板金加工による少数生産です。切って曲げて溶接しての世界ですから、ほとんどすべての形状を再現出来ます。(もちろん職人技が必要ですが）板のＲ形状の再現は芸術品のレベルですね。合計25本製作致しました。まだまだたくさん仕事をされかったでしょう、本当に残念です。

  2005年04月20日

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  鯛焼き７～完成

  普通ならベリリウムの型にプラスチックを流し込んで品物を作りますが、この鯛焼き型には小麦粉を流し込んで更にはアンコも詰め込んじゃいます(笑)このままだと焼きにくいので、ハサミを装着します。ちなみにハサミは本物の鯛焼きに使うモノをカッパ橋道具街で仕入れてきました。開くとこんな感じです。 かなりゴツイですが重量は１０キロ超もあります。どうやって持つのでしょうね。(他人事みたいに言っちゃいます）この状態で番組スタッフさんに譲渡しました。後の焼き方はスタッフさんにお任せです。さてどんな風に焼きあがったか。。 おお！かなり美味しそうに焼きあがっていますね～。番組内でも浴衣の女の子がウマそうに頬張っておりました。コレってどこかが商品化して売り出したら売れそうですよね。ぜひフジテレビさんお願いしますよ～。ライブドアとも決着したんだし・・（関係ないか）

  2005年04月18日

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  鯛焼き６

  デザイナーさんからもらった実寸モデルをもとに、ベリリウム銅の金型を作りました。通常の金型作りは、ＮＣ工作機械やワイヤーカットなどで切削していき、放電加工などの処理をいくつも経た後に完成します(約１ヶ月ほど)。このベリリウム銅を使った精密鋳造金型はモデルをもとに製作できるため、時間もコストも短縮できます。とはいっても、かなりの工程を踏まなければ製作できません。原型(モデル)→捨て型orシリコン型→セラミック鋳型反転→焼成１次２次→鋳型組み込み→溶解、鋳込→後処理言い換えれば柔らかいモデルから固いモデルを製作し、そのモデルをもとに材料の銅を流し込んで固めていくという作業です。昔はこういった型作りの業者さんがたくさんあったのですが、今ではあまり使われなくなり、相当減ってきているみたいです。(業者さんを探すのに苦労しました) ↑これが完成した型です。

  2005年04月15日

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  鯛焼き５

  鯛焼きを作る鋳型の製作には時間と費用が相当かかるので、なんらかの代案が必要になります。そこでまず考えたのが「プラスチックの金型を作っている型屋さんに、鯛焼きのカタチをＮＣ(工作機械）で削ってもらおう」という案でした。↑こんな感じで。しかしこれには大きな問題がありました。それは鯛焼きの形状が３次元形状(立体的)なので、図面に起こす事が難しい点です。ＮＣで削り出す為には、２次元もしくは３次元の図面が必要になります。デザイナーさんからのイメージ画像から直接彫る事は出来ないのです。図面代だけでもン十万レベルの話になるので却下！そこで第２案として「デザイナーさんに粘土か何かで実寸モデルを手作りで作ってもらい、そのモデルを基に型を作る方法」を考えました。モデルを基に型を作るには、シリコン型とか真空注型といった方法がありますが、実際に熱を加えてタイヤキを作らなければならないので、しっかりと金属で作る必要がありました。その方法とはベリリウム銅を使った型製作でした。(次回詳しく説明します）まずはデザイナーさんにモデル作りをお願いします。１週間ほどたって出来上がってきました。 こんな感じで粘土？みたいなもので作られています。なかなか雰囲気が出ていてカワイイです。

  2005年04月14日

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  鯛焼き４

  鯛焼きを食べて満足してちゃあいけないんです。今度の仕事はその鯛焼きを作ることなんですから。鯛焼きの型は本来ならば鋳造という方法で作られています。(多分)↑型は赤丸の部分です。鋳造はまず実寸のモデルを作成し、そのモデルを特殊な砂の中に埋め込んで固めます。砂が固まったらモデルを抜き取り、溶かした金属を流し込みます(かなり大雑把な説明です)詳しくはこちらのサイトこの方法ですと１度モデルを作成すれば、大量に製作する事が出来ますがこのモデル作りがかなり職人技を必要としてコストもかかります。その為今回は鋳造での製作はあきらめ、別の方法を考えました。テレビ番組というと製作資金も豊富にありそうに思いますが、なにせ深夜番組なものですから予算がキツイらしいんです。その為製作スタッフからのセリフは決まって「なんとか低コストに抑えて下さい！」というものでした。う～ん、どうやって作ったものか。かなりの悩み所でした。

  2005年04月13日

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  鯛焼き３

  和同開珎みたいな鯛焼きを作る為には、焼く為の型が必要になります。鯛焼き屋さんに行くと鯛のカタチをした金属製のモノがありますよね。それが型です。その型の中に生地を流し込むと鯛の形になって焼きあがります。開発は事前調査がとても大事ですので、実際に鯛焼き屋さんに行ってどうやって作っているのかを調べてきました。ここは両国にある浪花屋さんです。麻布にある有名な「浪花屋総本店」の支店にあたる所ですね。お店のご主人に写真の許可を頂き鯛焼きの型を撮影です。 こんな風にして一個づつ焼かれていきます。これが型を拡大した所です。わざわざ写真を撮らせてもらい、ご主人協力ありがとうございました～。良く見ると綺麗に鯛の形になっていますね。それにしてもこの型から一体いくつの鯛焼きが生まれていったんだろう・・・。んでこれが焼きあがった鯛焼き君です。あんこがちょっとハミ出してる所がヨダレを誘います～。ここの鯛焼きの皮は薄くて噛んだ時のサクサク感がたまりません。アンコも限界ギリギリまでつめこんであるので、頭から尻尾まで楽しめます。結局会社の人の分まで買ってしまいました～。(グルメレポートになっている気がするのは私だけでしょうか・・）

  2005年04月12日

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  鯛焼き２

  前回のコンセプトをもとにデザイナーさんが描いたイメージです。鯛が仲間の尻尾を食べてワッカになってしまっています。まるでちびくろサンボに出てくる、バターになった虎みたいですね～。これが４つの鯛を切り離したイメージです。一つ一つを切り離すと一口サイズの鯛焼きになって、友達と分けても食べられるし、頭も尻尾も同時に食べられるというのがこの鯛焼きのコンセプトです。今回の依頼は鯛焼きそのものを作るのではなく、鯛焼きを焼く為の「型」作りをお願いされました。

  2005年04月11日

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• 鯛焼き１

  ニューデザインパラダイスの製作協力ネタをもう１つ。テーマは「鯛焼き」です。そうあのアンコが入ったあれですよ。こんなものどうやってデザインし直すのかと疑問に思いましたが、そこはやはりデザイナーさんの力の見せ所。本当におもしろいデザインを見せてくれました。そのイメージをお見せする前に、新しい「鯛焼き」を作るコンセプトを今回のデザイナーである寺田尚樹さんの文章でお見せしたいと思います。この文章を読むと、いかにコンセプトというものがデザインに必要なのかを教えてくれます。ニューデザインパラダイス／たいやき寺田尚樹＋テラダデザイン●たいやきの問題点？・「あたま・しっぽ問題」商店街をお散歩しながら、あつあつを２つに分けて誰かと一緒に頬張る幸せ。でも真ん中から分けた時に起こる「あたま・しっぽ問題」。誰があたまの方（あるいはしっぽの方）を食べるか、絶対に平等に分割できないこの問題の解決は難しい。・忍びない姿ちぎったとしても噛みついたとしても、食べかけの「たいやき」の姿はなんともかわいそうで忍びない。ちょっと飛び出たあんこが内臓のよう。・ 生産効率の悪さ複雑な外形をしているので、今川焼に比べ鉄板に敷き並べた時の単位面積あたりの生産量が低い。が、この複雑な外形が生地のエッジ部分のカリカリとした、たいやき特有の食感に結びついているのだろう。（たいやきの鋳型は大別して「一丁型」と「連型」があり、一丁型の方が焼く手間もかかり高級。大きな植木鋏の先端がタイの鋳型になっているようなかたち。連型は今川焼のように鉄板に型が並んでいる。上記は連型との比較）●そこで提案（画像参照）・ 分けやすいカタチ、食べやすいカタチそもそも一匹を分けようとするから悲劇が起こるのです。提案は一口サイズのたいやきを４匹セットにしました。それぞれがワッフルのように生地でつながっているので、一匹ずつ手で切り離して召し上がっていただけます。誰かとモノを共有する喜び、現代のコミュニケーションツールになればと思います。・ 「あたま・しっぽ問題」の解決平等に一匹ずつに分けられるので「あたま・しっぽ問題」はもはや存在しません。・ 一口サイズパクッと一口で食べられるサイズなので食いちぎられたおさかなの無惨な姿を見ることもありません。・ カリカリとした食感中央に穴をあけ、生地をドーナツ状にすることによって鉄板と接するエッジ部分の周長を長くし、カリカリとした食感をより楽しめるようにしました。また、鋳型の中央に穴をあけることによって、熱効率が良くなり、手早く火を通すことが出来るので、たいやきの命である「中はしっとり外はパリッと」を実現するのも問題ないでしょう。・ 生産効率の改善外形がほぼ円形なので、鋳型に効率良く配置することができ、一度に多くのたいやきを量産することができます。（鋳型を連型とした場合）いかがですか？１つのデザインをする為にこれだけのコンセプトに基づいているんですね。私には非常に勉強になりました。明日は新しい鯛焼きのイメージをお見せしたいと思います。

  2005年04月07日

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  蚊取り線香４

  十数個に分割したパーツを溶接でくっつけていきます。 こんな感じです。一通りくっつけたら、イメージ通りの形状にする為に微調整していきます。 まさに職人さんの仕事ですね～。この微調整のためにほぼ半日くらい費やしてくれました。「これ位で良いですよ」とこちらから言わなければ、ずっと仕上げ続けてくれたかもしれません。これが日本のものづくりです。でこれが完成品(芯棒)です。 イメージと比較するとその再現性に驚かされます。これを番組スタッフに提出した時、その完成度にかなり喜んでくれました。この芯棒をキンチョーに持ち込み、まわりに蚊取り線香を巻きつけて番組収録を行ったそうです。↓サイトに完成品がのっかっています。ニューデザインパラダイス「蚊取り線香」

  2005年04月01日

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  蚊取り線香３

  線材加工とは、鉄やアルミ、ステンレス等の素材で出来た針金状の棒を、曲げたり溶接したりしてカタチを作り上げる製作方法です。キオスクとかに良く置いてあるガムホルダーみたいなものは線材加工で作られています。(上の写真はウチ(協力工場さんが加工)で作っていたものです。今回の蚊取り線香の芯棒はこの加工方法を駆使して製作致しました。材料は鉄製の3mm線径の線材です。もともとはまっすぐの棒ですが、これを線材加工機という機械でグイグイ曲げてゆきます。(加工風景は写真におさめられず)あの３次元形状を再現する為に、まずはイメージ画像を分解してＲ形状のパーツをいくつも製作し、それを最後に溶接して1つのワッカにしていきます。 これがパーツです。これを十数個作成してからいよいよ溶接作業に入りました。(つづく）

  2005年03月31日

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  蚊取り線香２

  普通の家庭にある「キンチョー蚊取り線香」の作り方ですが、蚊取り線香の原料(除虫菊とか科学原料)が押し出されて板状のものになり、打ち抜き型という型によって渦巻き状にカットされます。↓こんな感じ 今回依頼の蚊取り線香は、３次元のうねりが入った摩訶不思議な形状ですから打ち抜き型製作はむろん、手作りでの製作も不可能だとキンチョーから拒否されたらしいです。(番組制作会社が当社に来る前に相談に行ったらしいです)そこで当社へと依頼が来たわけですが、依頼内容は「あのイメージ通りの芯棒を作ってくれ」というものでした。その芯棒の周りに蚊取り線香の原料をペタペタと貼り付け、それっぽいカタチに仕上げるらしいのです。実用に耐えうる蚊取り線香を作らなくても、２～３分でも煙が出てくれればテレビ的にＯＫなのです。テレビの裏側ってこんなもんなんですね～。しかし芯棒だけ作るといっても、あれだけ複雑な形状ですからどうやって作ろうかとこれまた悩みどころです。色々と製作方法を考えた結論が、線材加工という方法でした。（つづく）

  2005年03月30日

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  蚊取り線香

  前回の「将棋盤」が結構評判でしたので、続けて「ニューデザインパラダイス」から製作依頼を受けたモノについてお話致します。実は将棋盤の前に1度依頼がありまして、そのテーマが「蚊取り線香」でした。「蚊取線香」急速に変わりつつある日本の住環境。畳に座布団といった生活から一変、ミッドセンチュリーが持てはやされ、高価なインテリアで部屋を飾ることが、今やある種のステータスとなっている。ところが、インテリアがこれほど進化している環境にありながら、変化することを拒み、同じカタチを守り通している夏の風物詩がある。それは・・・『蚊取線香』。他のインテリアが様々な変化を遂げているにもかかわらず、蚊取線香は頑固なまでにその渦巻きのフォルムを保ち続けている。そこで今回私たちは、日本が生んだ蚊取線香の概念を打ち破るべく、『デザイナーユニット・生意気』に新しい蚊取線香のデザインを依頼。彼らの手によって、蚊取線香は新たな進化を遂げる!「蚊取り線香」をデザインし直すという企画だったのですが、デザイナーから送られてきたイメージはこんな感じのものでした。 男達はどうやって製作するのかと頭を悩ませた・・・(プロジェクトX風)（つづく）

  2005年03月29日

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  将棋盤

  これが将棋盤を拡大したところです。アクリルが結構厚みがあって迫力があります。わかりにくいかもしれませんが、底の方に青いシートが入っていて宇宙での戦いを表現しています。写真で見るより実物の方が透明感と質感が伝わってきて、とても綺麗でした。（テレビ局に持っていかれたので、現物は無いのですが・・）この将棋盤の放送後、当社のサイトにも反響があり「売っていないか」とか「作ってくれないか」みたいな問い合わせが結構きました。その気になって商品化を企んだのですが、フジテレビサイドが承認してくれずお蔵入りになってしまいました。ケツの穴が小さいぞフジテレビ！そんな事だからライブドアにたかられるんだ～(関係ないか・・）

  2005年03月25日

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  将棋盤

  (昨日の続き)１番目のテーマである「色々な戦場を創造する事が出来る将棋盤」を表現する為に、透明のアクリル盤で将棋盤を製作し、アクリル盤の下に海や草原、宇宙をイメージした印刷シートを挿入出来るようにしました。つまりシートを交換する事により、海原での大海戦とか草原での騎馬戦、スターウォーズのような宇宙での戦いを想像出来るのです。そして２番目のテーマである「駒がひっくり返った時にビジュアル的に強くなったようにする」という点を表現する為に、駒を裏と表で色とフォント(字体)が変わるようにデザインされました。 表面は透明のアクリル製で字体は柔らかめの字体です。裏面はアクリル製を黒く塗装し、表面にシルク印刷で金色の文字を印刷しました。字体は中国風のもので、いかにも威風堂々としたものになっています。この２枚を接着して１枚の駒を製作します。駒のサイズですが、全部同じ大きさであれば簡単に作れるのですが、デザイナーの指定が、「王は１番強いのだから１番大きく、歩は歩兵だから１番小さいもの」といった具合に全部のサイズが異なっていたものですから、製作に苦労致しました。（続く）

  2005年03月24日

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  ニューデザインパラダイス

  うちの会社では本業は「プラスチック射出成形」という加工業をやっているんですが、新規事業として「ものづくりのお手伝い」なるサービスをやっています。これは商品開発したいアイデアや企画を持ち込んでもらい、それをモノ（商品）のかたちにするまでお手伝いするというサービスです。今までに色々な商品化のお手伝いをしてきたのですが、中にはテレビ局からの依頼なんてものもありました。フジテレビ木曜深夜に放送されている「ニューデザインパラダイス」からの依頼で、「透明の将棋盤」なるものを製作しました。この番組は今すでにデザインが確立している商品を新たな切り口からデザインし直し、商品にするまでを追うという内容です。この将棋盤をデザインしたのは、種田陽平さんという美術監督でした。この方はクエンティンタランティーノ監督の「キル・ビル」や「いま会いにゆきます」などの美術監督をされています。この番組の面白いところはただ単にデザインするだけでは無く、しっかりとしたコンセプトに基づいてデザインし直す所にあります。この将棋盤のテーマは「将棋盤の上を戦場に見たて、宇宙での戦いや海戦、騎馬戦といったように創造力をかきたてるようなもの」「駒が敵陣に入り駒がひっくり返って強くなる。(成金のように）それをビジュアル的に強くなったように演出する」というものでした。（明日につづく）

  2005年03月23日

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