イルカマニアの歴史28:葛藤
こうして我々イルカマニアの二人は、またこの場に戻ってきました。2001年10月7日横須賀三笠公園。前回5月にここでライブを行なったときは、天気に恵まれ、うっすら陽に焼けるほどの状態でしたが、この日は秋もだいぶ深まってきて、うっすらと寒い日でした。しかも我々の出演時間は一番最後。手がかじかんでギターが弾けなくなるんじゃないかと心配しました。今回もまた、いつもとは違うライブをやりたいと思っていた我々は、アコギとエレキを両方持ち込み演奏しました。海を前にして歌う、アコギだけの「大事な気持ち」は、とても気持ちよかったのを覚えています。今回の衣装はユニクロ。ユニクロの服は、値段も安く見た目もシンプルなので、ちょっとした衣装には持って来いなのです。演奏終了後に、出演者とお客さんとで、軽い打ち上げを行なうのが、この三笠ライブでの定番になっておりますが、光栄にも我々イルカマニアは、その打ち上げの席での司会も仰せつかりました。そういう場で、何気なく司会をやれてしまう自分たちの力量を、時にうれしく、時に悔しく思う我々ではありました。重宝してもらえるのならうれしいのですが、便利屋的に扱われるのは御免だったからです。しかしそれは、自分たちで築いてきた部分でもあります。結局のところ、便利屋になるのは嫌いじゃないんですね。自分たちで求めた上での便利屋であれば…。そしてその結果を見せる場所、「=多面体。」の開催が、また近づいてきているのでした。