【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

コメント新着

2005年07月17日
XML
テーマ:ホメオパシー(7)
カテゴリ:ホメオパシー
ヒーラーの香りさん http://plaza.rakuten.co.jp/homeopathy1kaori/ が日記でご紹介されていたジェームズ・タイラー・ケント著「ホメオパシー医学哲学講義」を購入して読んでいます。

二年程前に医者として西洋医学的診断、治療の原則が、いかに患者さんを苦しめる事が多いかに気がついてから、私はバッチフラワーレメディーを自分の医療の中心に据えました。そして、臨床での必要にせまられて、レメディーの効果をより有効に発現させるための方法論を求めてきました。

その結果として行き着いた所が食養生であり、「いずみの会」です。
食養生については、吉祥寺の小児科医である「真弓定夫先生」に直接の啓蒙を受け、現在は幕内秀夫さんのフード&ヘルス研究所の食養塾に通っています。粗食の伝統食、身土不二の食事が病を予防し、癒すと理解しています。患者さんによっては、西式医学や甲田式食養生をお勧めすることもあります。

同時に、私は改めて『人間とは何か』について探求を行い、行い続けています。
その現時点での結実として、ルドルフシュタイナーの人智学(アントロポゾフィー)、易学、陰陽五行論を中止とした中国哲学などに、自分の体験に合致する論理的な説明を見いだしています。

ホメオパシー医学の論理的背景、哲学的背景は優れたものですが、経験的科学としての論理性と哲学的背景を比較した場合、その内容はシュタイナーの精神科学や中国哲学ほどには完成されていない、発展途上の医学だと考えられます。人間存在に対する洞察と、自然と人間の関係を見通す視点、そして世界と人間に対する深い「理解と愛情」によってこれからもホメオパシーは発展を続けるでしょう。ただ、私はアントロポゾフィー医学 http://homepage.mac.com/anthro_med/Menu1.html や中国医学をいくらかでも知り、理解している者として、これからの未来にむかって、ホメオパシーがさらに論理的、かつ科学的な発展を遂げるために参考となる、いくつかの事柄を指摘出来ます。

ホメオパシーを日々活用し、その哲学を深く理解している人は、以下に述べる私の意見を、いわば「アンチテーゼ」として理解して頂きたいと思います。

ホメオパシー医学ならびにその哲学の基礎を構成するという4つの視点、1)病気の単元論、2)生物学的不可知性、3)階層原理、4)実験至上主義 の内、2)の生物学的不可知性に関して、私は単純にその「不可知性」に同意する事が出来ません。なぜなら、単元論と階層原理、実験至上主義の3つは極めて論理的であり「論理の整合性」において十分な説得力があるにも関わらず、この「不可知性」という原則だけは、論理性に欠けるからです。

そして、この「生物学的不可知性」という原則をただ単に受け入れる事は、「人間精神の挫折」を意味し、「援助者としての責任を放棄する」事を意味します。(私はここでアントロポゾフィー的な意味を含めて、自由なるものとしての人間精神を指しています)

自由な精神であることを意志しながら、他者に影響を及ぼす医薬品(レメディーを含む)を用いようとするなら、そのレメディーや医薬品の効果と副作用について熟知する必要があります。そしてその知識は西洋医学においては、ただ闇雲に薬品名とその副作用を暗記する事によって得られるものではなく、一つ一つの薬剤の薬理作用を理解した上で得られるべきものです。つまりは、薬剤やレメディーを使用した結果について、常に出来る限りの説明を行い、その医薬品やレメディーが及ぼす作用に「目覚めている」必要があると言う事です。そのようであって、はじめて専門的な援助者でいる事が出来ると私は理解しています。

医者として仕事をし続けるなかで、確かに眼前の「患者さんが経験している事全てを理解する事」は不可能であると認めざるを得ません。それでも、ホメオパシー医学が「人間全体の理解と人間全体の回復」を目指す以上、真のホメオパスを目指す人は、レメディーの作用機序についても熟慮すべきです。その努力が、現代を生きるホメオパス1人1人によってどこまでなされているのか、また、得られた理解が、マテリアメディカやレパートリーを現実に用いるための指針として活かされているのかどうか、私はこれからホメオパシーを学びながら探ってゆくつもりです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年07月17日 13時26分55秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月

プロフィール

mark-1

mark-1

お気に入りブログ

安心掲載 mamadocterさん

まぁビックリ はなあそびさん

トップページのピッ… 楽天ブログスタッフさん

Rosegarden in Vienna ☆Rosegardenさん

© Rakuten Group, Inc.