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今日は、先日の現地調査にもとづいての決算特別委員会の平成13年度の決算についての審議。今朝の信濃毎日新聞のトップ記事で、土木部、企業局の職員が業者からのパソコン提供を受けていた問題で県警が動くと言う記事がのっていたが、今日の決算特別委員会の審議の対象が企業局決算だと言うこともあり、マスコミのテレビカメラなどが朝から委員会室の前に来ていた。
開会された決算特別委員会では、パソコン問題で質問したのはT議員と私だけ。T議員は、まず予算執行上の「流用」は、法に定められた基準の範囲内で、きちんとしたてだてをとって通常行なわれていることであり、一般の県民の感覚で「まったく違った目的に、ごまかして使ってしまう。」と言うこととは区別して考えなければならない――つまり、犯罪ではなく、行政用語としての手続き上の「流用」が認められているのだ、ということを確認した。そして、「職員は悪くない。」と言うことを繰り返して質問は終わった。彼の質問が終わると同時に、テレビカメラとマスコミの記者は引き上げていった。 県の調査の報告でも、「私利私欲は無かった。」と報告されており、パソコンは実際には県庁などでの仕事に使われているのだから、そのことをこれ以上問題にするつもりは私も無い。しかし、仕事の上で必要なものは、本来、予算要求するべきものであり、業者に支払った委託料の名目でパソコンを購入したのは平成10年、11年度のことだと言うが、議会がその予算要求を認めなかったと言う事実はない。県当局が職員のパソコン購入の要望を押さえ込んでいたのだとすれば、なぜなのか。また、同じ県の組織の中で、比較的予算を多く使える部署である土木部や、営業活動で利益を生み出す部署である企業局だけに、なぜ、このような問題がおこったのか、まだまだ明らかにされなければならない問題はたくさんあると思う。 私は、今回の「流用」が、業者はいっさい知らないところで、業者に支払ったことにして、つまり、悪い言い方をすれば業者の名をかたって書類操作がされたのか、それとも、業者を協力させて実際には支払っていないものを支払ったことにするよう了解してもらったのか、と質問した。答えは、「前者です。」と言うことだった。不正な書類操作に業者を巻き込んでいたことになれば、業者と県職員との癒着を考えざるをえないから、そうでなかったことは、この件に限ってはよかったと思う。しかし、逆に、支払ってないものを支払ったと言う書類がパスしてしまい、パソコン購入のための実際のお金の支出が許されていたシステムのいいかげんさには驚きだ。 県民に納得のいく改善のためにも、「私利私欲はなかった。」と言うだけでなく、そのような事態が許された背景や原因、再発防止のための充分な説明がほしいところだ。まじめにがんばっている圧倒的多数の県職員(と、私は信じている。)のためにも、全容が明らかにされることを願っている。 やはり今日付けの信濃毎日新聞に、昨日の私たちの予算要望の際、中信地区の救命救急センター問題で知事と日本共産党県議団が対立したと言う趣旨の記事が大きく掲載された。そのため、今日の決算特別委員会に出席した他会派の議員たちは色めきたって、休憩時間に「石坂さん、よく言ってくれた。」「そうだ、そうだ。」と面白おかしくけしかける。私はその人たちに、「記事をよく読んでくださいね。わたしは、対立的になった会話をなだめたんですからね。」と答えた。 信濃毎日新聞は、その記事の隣に県議会の創新会が38項目の予算要望を景気対策などで申し入れたと報道している。ところが、その記事より大きなスペースをとった私たち共産党県議団の予算要望の記事に関しては、200項目を超える要望をしたことも、県の財政再建の方向や「長野県企画」の公共事業のすすめ方を提案したことも、ひと言も報道せずに、「知事と共産党の対立」と言う記事に仕上げている。短い時間では、救命救急センター問題も私たちの意を尽くせなかったが、日本共産党県議団として「信大病院以外に無い」と言う結論を出したわけではない。信大病院か、I病院かという二者択一の問題にしてしまわず、改めて知事の問題提起を受けて、原点にたちかえり、救急医療のあり方を中信地区の実情の中で考えてみたい。そのために、県民の意見を広く聞くことはできないだろうか、と言いたかったのである。 幸い、信濃毎日新聞にセンセーショナルに報道されたことで、私たちのもとへ、多くの心あるみなさんから、貴重なご意見がよせられた。そのご意見も参考に、この問題について、改めて県民の目線で考えてみたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2002年11月23日 01時25分50秒
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