私家版 さいたまの石仏

2014/05/03(土)09:48

緑区中尾の石仏その1

さいたま市緑区の石仏(61)

今日から緑区中尾に入ります。中尾も北は三室近く南は南区大谷口まで 大変広い地域になります。取り上げるものも多いので何回かに分けて 紹介してゆきます。 中尾神社入口 緑区中尾 [地図] 第二産業道路沿い、緑区役所から500mほど南に中尾神社がある。その入り口の 向かいの小高くなったあたりに庚申塔が立っていた。 庚申塔 寛政12(1800)右側面に東西南北それぞれ二地名を刻んだ道標でもある。 さらにその下には東中尾、中尾耕地 講中と刻まれていた。 中尾神社南東墓地 緑区中尾 [地図] 中尾神社から南に歩いて行くとやがて道はゆるく左へカーブする。左手の駐車場の 上に墓地があった。 墓石が乱雑に立っている。その中にお地蔵様がぽつんと立っているのが見えた。 地蔵菩薩立像 延宝3(1675)光背に華見堂供養 中尾村 諸願主とあり、足元に たくさんの人の名前が刻まれていた。 中丸桑原堂 緑区中尾 [地図] 中尾神社の東200mの位置。住宅街の中だが土地は起伏が激しく、中丸桑原堂は 道路から見上げるようなところにあった。 階段を上がって左に両側に個人の施主の名を刻んだ地蔵菩薩立像にはさまれて 石塔が祀られていた。 納経回國供養塔 宝暦13(1763)大乗妙典六拾六部日本回國供養塔と彫られている。 中丸自治会館墓地 緑区中尾 [地図] 中尾神社から北へ200mほどの位置、やはり道から見上げるような場所に 中丸自治会館があり、まとまった墓地になっている。 階段を上りきったところに庚申塔 享保5(1720)大きな台の上に丸彫りの 坐像が載っている。台の右側面に中丸施主二十人と刻まれていた。 青面金剛坐像 合掌型六臂 迫力のある坐像。邪鬼と三猿も彫られている。 庚申塔の脇に小さな石塔が立っていた。詳細は不明。願主個人名を刻む。 剥落が進む中所々に地名が見える。南戸田道。八丁と見えるのは大間木か? 奥の雨よけの屋根の下に三体の石仏が立っていた。 左 地蔵菩薩立像 文化3(1806)個人の供養塔らしいが個性的な風貌が楽しい。 中 阿弥陀如来立像 天明8(1788)変わった形の台に載っている。下の方の台の 正面に善光寺念佛三歳三月供養塔と彫られていた。 右 地蔵菩薩立像 享保8(1723)施主十七人。三体とも比較的きれいな状態だ。

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