私家版 さいたまの石仏

2014/09/28(日)20:02

見沼区の庚申塔その5

さいたま市見沼区の石仏(31)

ホームページ「私家版さいたまの石仏」はこちら 今日は見沼区蓮沼・東門前・宮ケ谷塔の庚申塔を見てみましょう。 大宮園芸角 見沼区蓮沼 東武野田線七里駅の西、踏切のすぐ北にある大宮園芸のビニールハウスの角に 小堂が立ち、中を覗くと庚申塔が祀られていた。 天保5(1834)板駒型 青面金剛立像 剣ショケラ持ち六臂。右側面には蓮沼村、 左側面に年号とともに 願主 個人名を刻む。 蓮沼会館西 見沼区蓮沼 県道2号線蓮沼交差点の東、蓮沼会館の西隣に立つ小堂の中に二基の庚申塔。 正徳6(1716)笠付角柱 青面金剛立像 合掌型六臂。合掌した青面金剛がショケラを 持つ場合、上左手が多く、たまに上右手を見かけるが、この像のように下右手は 珍しいと思う。二鶏・邪鬼・三猿が揃う。台の正面には卍と輪宝を彫る。 塔の右側面 年号の隣に「奉建立庚申供養諸願成就」「念佛供養為二世安楽」 さらにその下に 蓮沼之内猿ヶ谷戸村と刻む。 左側面には明和四年「奉彩色庚申供養」願主二名の名前に続き講中と刻む。 1716年に建立されてから50年後に彩色供養されたものらしい。 文政10(1827)山型角柱 正面 日月雲。大きく「庚申塔」 左側面 猿ヶ谷塔村と彫る。 東門前第一自治会館前 見沼区東門前 東門前第一自治会館の敷地の南の隅、雨よけの下に石塔が並ぶ。一番奥に庚申塔。 天明2(1782)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。邪鬼も合掌している。 下の台の正面に三猿を彫る。塔と台はなぜかかなりずれている。 塔の左側面 武州足立郡南部領門前邑 右側面 年号の右脇に 延命院在住法印浄賢講中 16号線宮ケ谷塔交差点北路傍 見沼区宮ケ谷塔1 国道16号線宮ケ谷塔交差点の北東、東武野田線の踏切近くに庚申塔。 享保3(1718)笠付角柱 正面彫り窪めた中に青面金剛立像 合掌型六臂。 上左手にショケラを持つ。足元には正面向きM字型の丸顔の邪鬼。 外の部分、上部に日月雲、下部には二鶏と三猿。 塔の右側面 梵字の下に「奉造立庚申供養現當諸願各成就敬白」と彫る。 左側面 年号に続き、中央に武州足立郡宮箇谷塔村、その両脇に講中男四十四人 講中女四十六人と刻む。 以上、この地域では5基の庚申塔がみつかりました。

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