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カテゴリ:さいたま市見沼区の石仏
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今日は見沼区御蔵・東新井・片柳の一部の庚申塔を見てみましょう。 岩槻道路傍墓地 見沼区御蔵 県道65号線、山崎交差点と東新井交差点の真ん中付近、西側路傍にある墓地の 前に小さな馬頭観音塔と並んで庚申塔 天保9(1838)笠型角柱。右側面に年号。 左側面 南部領御蔵村 願主 個人名を刻む。 台の左側面 彫りが薄く読みにくいが いわつき 一リ二十丁 うらわ 一リ十六丁か。 片柳郵便局南 見沼区東新井 県道214号線東新井交差点のすぐ西の細い道を北に入ると右手に片柳郵便局。 その少し南の路傍に小堂が立ち、中に庚申塔が祀られている。 元禄2(1689)舟型光背 梵字 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。上左手にショケラ。 光背右に「奉造立庚申供養諸願成就所敬白」左下には新井村。 足元にM字型の邪鬼。さらにその下、左からいわざる・きかざる・みざる。 薬師堂 見沼区御蔵 片柳郵便局から北へ歩くと正面に薬師堂。門を入って左側、雨除けの下に庚申塔。 宝永4(1707)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像合掌型六臂 上左手にショケラを持つ。 足元に正面向きの邪鬼。さらに三猿と二鶏。その下の十数名の名前を刻む。 左側面 奉供養庚申來願成就所 白岡村? その下にやはり十数名の名前が見える。 右側面 年号の下に 御蔵村 十数名の名前、三つの面で施主は40人を越える。 西山通り南台バス停付近路傍 見沼区片柳 緑区三室から北へ向かう西山通りの南台バス停のすぐ北路傍に庚申塔。 真ん中に大きな庚申塔、左右に脇侍のような石塔。三尊形式を思わせる。 明和2(1765)笠付角柱型 日月雲 青面金剛立像 鈴・ショケラ持ち六臂。 足元に邪鬼と三猿。二鶏は確認できない。 左側面 上部に年号。その下に東山村 続いて多くの名前を刻む。右側面にも 多くの名前が見られ、左右を合わせて講中25人になる。 明和7(1770)光背右 南無右方童子 光背左 講中二十人講親 個人名。経典を持つ。 明和7(1770)光背右 南無左方童子 光背左 年号。香炉を持つ。左右で一対。 西山通り路傍 見沼区片柳 上の庚申塔から北へ50mほど西側の路傍、畑の中に庚申塔。 元禄5(1692)舟型光背 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。年相応にカビが目立つ。 光背右「奉造立庚申供養諸願成就所敬白」左には年号。邪鬼・三猿・二鶏が揃う。 三猿の下の部分、右上に二村。続いて結衆7名の名前を刻む。 三国コカ・コーラ前 見沼区片柳 県道214号線根木輪バス停付近、三国コカ・コーラ前に三基の庚申塔。 寛文元年(1661)板碑型。上部に日月 中央に大きめな三猿、その下に二鶏を彫る。 下の平らな部分に片柳村とあり、9人の名前を刻む。 正徳元年(1711)笠付角柱型 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。上左手にショケラ。 M字型の邪鬼の下に三猿・二鶏。左側面 年号。右側面「庚申満願塔」片柳村。 三猿の下の正面に法輪と卍、両脇にはそれぞれ施主 敬白と刻む。 元禄8(1695)舟型光背 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂 上左手にショケラを持つ。 足元にはややひしゃげた邪鬼。下に三猿・二鶏。光背右には「奉造立庚申供養」 続いて下に片柳村。光背左には年号を刻む。 三猿の下、結衆17名の名前を刻む。 以上、西山バス停北の三尊形式の三連の石塔をひとつと考えて、 この地域では8基の庚申塔がみつかりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.10.05 20:07:24
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