私家版 さいたまの石仏

2016/05/16(月)19:36

富士見市針ヶ谷 栗谷津公園と氷川神社

富士見市の石仏(43)

ホームページ「私家版さいたまの石仏」はこちら 水子地区を終わり、東上線の西側、針ヶ谷に入ります。 栗谷津公園 富士見市針ケ谷1-4 東武東上線みずほ台駅の南200mほど、線路近くに栗谷津公園がある。「谷津」水のある谷ということで公園の中心には澄んだ水をたたえた大きな池があるが、池の奥にかかる橋の向こうが湧き水の水源地で、そこには倶利伽羅不動明王が祀られていた。 倶利伽羅不動明王塔 嘉永元年(1848)上部に蛇身の不動明王を彫り、下部には「倶利伽羅不動明王」と刻む。 龍が剣に巻き付きその剣先をまさに飲み込まんとするところ。背後には火焔が燃え盛り不動明王を象徴している。 塔の右側面に造立年月日。左側面には世話人とあり六名の名前、さらに願主とあり一名の名前が刻まれていた。 氷川神社 富士見市針ケ谷1-39 針ヶ谷の中央部、栗谷津公園から南へ200mほどのところに氷川神社がある。鳥居をくぐってすぐ右手に手水鉢 嘉永6(1853)があった。正面に大きく「奉納」右側面に造立年月日。左側面に願主は個人名、村の有力者と思われる。 参道正面の拝殿の左側には稲荷神社がある。その鳥居の前、石祠などと一緒に庚申塔が立っていた。 庚申塔 元禄14(1701)日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。相当に古いもので、カビなどもそれなりに目立つ。 右脇に「奉新造立庚申供養二世安樂所」左脇に造立年月日。とぐろを巻く蛇を頭にした三眼の青面金剛。その左上手にも蛇がまとわりついている。 足下に首を傾げた邪鬼と三猿。その下の部分に武州入間郡針ヶ谷村 施主拾一人敬白と刻まれていた。

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