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私家版 さいたまの石仏

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☆いたやま☆

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自転車とカメラが趣味で、気軽に写真を撮っています。
お地蔵様や庚申塔などの石仏にはまってしまいました。

さいたま市の石仏探しの参考書として
「石の文化財-浦和の石造物」浦和市教育委員会
「郷土の石佛 写生行脚一期一会」酒井 正

私家版さいたまの石仏のホームページ版は
http://saita-seki.jimdo.com/

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2019.01.21
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カテゴリ:東京 練馬区の石仏

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邪鬼のいない青面金剛庚申塔を時代順に並べてみます。


高稲荷公園 練馬区桜台6-40 元禄2(1689)鋭い角度の駒型の石塔の正面 舟形光背の形に浅く彫りくぼめて、梵字「ウン」の下に 青面金剛立像 合掌型六臂。日天、月天が見当たらない。青面金剛は磐座の上に立ち、足元には邪鬼も三猿も二鶏もいなかった。


青梅街道関町一丁目交差点西神社 練馬区関町南3-1 元禄3(1690)唐破風笠付きの角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足元には三猿だけが彫られていた。


小関庚申塚 練馬区石神井台7-10 元禄4(1691)笠付き角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持ち六臂。磐座の下に三猿だけが彫られ、邪鬼、二鶏は見当たらない。


史跡公園東路傍 練馬区石神井町5-15 元禄4(1691)宝珠付きの唐破風笠を持った角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。青面金剛は磐座に立ち邪鬼は見当たらない。下部には正面向きの三猿。その下に向かい合う二鶏。


庚申塚 練馬区石神井台5-22 元禄5(1692)駒型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足の両脇に二鶏を半浮彫。下部に三猿。邪鬼はいない。


圓光院 練馬区貫井5-7-3 元禄5(1692)駒型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足の両脇に二鶏を半浮き彫り。青面金剛の立つ磐座の下に正面向きの三猿が彫られ、邪鬼は不在。


さかえ幼稚園西角 練馬区高松4-9 元禄5(1692)唐破風笠付きの角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足元に邪鬼がいない。ここでは二鶏も見当たらず下部に三猿だけが彫られていた。


新青梅街道石神井台四丁目交差点東塚上 練馬区石神井台4-4 元禄5(1692)角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。青面金剛は磐座に立ち邪鬼は不在。磐座の下に比較的大きな三猿が彫られていた。


練馬東中北交差点脇 練馬区春日町2-18 元禄9(1696)笠付き角柱型の石塔の正面を彫りくぼめて、外に日月雲、中に青面金剛立像 合掌型六臂。邪鬼の姿は無く青面金剛は磐座の上に立つ。台の正面に比較的大きな正面向きの三猿が彫られていた。


高松小学校南三差路 練馬区高松3-12 元禄11(1698)唐破風笠付きの角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。青面金剛は磐座の上に立ち、これも邪鬼・二鶏が見当たらない。


田柄高校角交差点東三差路 練馬区田柄4-34 元禄12(1699)駒形の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足の両脇に二鶏を半浮彫。青面金剛は磐座に立ち、邪鬼は見当たらない。下部に三猿が押しつぶされるように彫られていた。


宝寺 練馬区石神井台1-15-6 元禄13(1700)駒型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足元に邪鬼の姿は無く、三猿だけが彫られていた。


池淵史跡公園 練馬区石神井町5-13 元禄16(1703)駒型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型八臂。足元には三猿だけが彫られていた。


千川通り立野橋交差点北東角 練馬区上石神井1-11 宝永元年(1704)駒型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。青面金剛は邪鬼ではなく磐座の上に立つ。磐座の下に大きめの三猿。二鶏はいない。


上石神井駅南東千川通り路傍 練馬区上石神井1-3宝永2(1705)駒型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足元に邪鬼、二鶏の姿はなく、荒削りな三猿だけが彫られていた。


大泉インター入口西路傍 練馬区大泉町5-6 正徳5(1715)唐破風笠付き角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。青面金剛は磐座の上に立ち、その下に正面向きの三猿。三猿の下に小さな二鶏が線刻されていた。


春日町青少年館庭 練馬区春日町4-16 享保2(1717)駒型の石塔の正面、線刻された日月の下に青面金剛立像 合掌型六臂。青面金剛は磐座の上に立つ。邪鬼・二鶏は見当たらず、小太りの三猿だけが彫られている。


荘厳寺 練馬区氷川台3-14-26 享保4(1719)唐破風笠付き角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。足元には邪鬼、二鶏の姿はなく、正面向きの三猿だけが彫られていた。


開進第二小学校東路傍 練馬区桜台5-2 寛政9(1797)駒型の石塔の正面を深く彫りくぼめた中 日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持ち六臂。青面金剛の足元は邪鬼ではなくて磐座だろう。その下にはかわいらしい三猿。


正覚院 練馬区豊玉南2-15 文化元年(1804)舟形光背に青面金剛立像 剣・ショケラ持ち二臂。日月を欠く。二臂の青面金剛像というのは珍しい。邪鬼、三猿、二鶏いずれも見当たらない。


本立寺 練馬区関町北4-16 昭和12(1937)丸みのある舟形光背に日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。邪鬼、二鶏は見当たらず、下の台の正面に三猿が彫られている。

以上、青面金剛庚申塔81基のうち邪鬼無し庚申塔は21基、その確率は26%になる。地域的な内訳は東部21基中4基、中央部38基中6基、西部22基中11部。西部は50%という高い確率だった。時代的な分布を見ると、元禄から享保の約30年の間に18基が集中的に表れる。特に元禄期は青面金剛庚申塔21基中に邪鬼無しが13基、その確率は62%、続く宝永、正徳、享保の13%~18%と比べると際立って高い出現率であり、「邪鬼無し青面金剛庚申塔」は元禄期に特有なものと言ってもよいのではないだろうか。

さて、今までに見てきた他の地域ではどうだったのでしょうか?これは練馬区だけの傾向なのかどうか、興味深いですね。機会があったらまた調べてみたいと思います。






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Last updated  2019.01.23 15:27:23
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