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2010.08.23
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カテゴリ:生物学
一夢庵 怪しい話 第3シリーズ 第884話 「死を呼ぶ音階」

 以前、1-930”日曜日”の回で自殺者が多発した原因となった(のではないか)とされるシャンソンの”暗い日曜日(Sombre dimanche)”の話を時代背景などを交えて、少ししたことがあります。

 このあたり、聴いた人を死に誘うメロディというのがあり得る話なのか?それとも、歌詞に何らかの暗示が込められていて、自殺へ誘導されるということの方があり得る話なのか?と分けて考える必要があるのかもしれません。

 歌詞の暗示ということでは、以前、西條八十の詩集「砂金」に収録されている”トミノの地獄”という詩が朗読すると死ぬ詩という噂があるという話があり、演出家の寺山修司が亡くなられた原因として”トミノの地獄を朗読したため”といった噂があるといった話をしたことがあります。

 念のために書いておくと、騒音オバサンの騒動や、河川敷でバーベキューパーティをするときに巨大なスピーカーを持ち込んで大音量で音楽を流す阿呆と周辺住民とのトラブルに見られるように、単純に、名曲の類であっても大音量で自分が好きでもない音楽を聴かされると不愉快というか精神が失調したり体調を崩す人が出てくるのは確かな話です。

 それはともかくとして、太古の昔から、軍隊が行進するときにいわゆる行進曲を演奏しながらそのリズムに乗って歩き続ける光景が珍しくないのですが、確かに、一定のリズムの曲に合わせて行進すると歩きやすくなるというか、歩きを誘発するリズムやメロディがある事は実証されていると言ってもいいのではありますまいか?

 或いは、言葉の意味が分からない外国語の劇や映画を見ていても、場面、場面に着けられている楽曲によって、”ああ、恋をした~”り”失恋した~”りが分かったり、”ぶちのめせ~”といった心理誘導をされる事があるのは御存知の通り。

 そう考えると、作曲した人がそれを意図していなくても、聞いた人を死に誘うメロディというのがあり得る話のような気がしてくるのですが、女心と音楽に疎いことで定評がある私があれこれ考えるだけ無駄な分野の話なのかもしれません(笑)。

 ただ、この手の話をしていて話題になる事が多いのが、首都圏の鉄道で列車が到着したり発車するときに流れるメロディの中に、背中を一押しするメロディが紛れ込んでいるのではないか?という話で、特に中央線絡みであれこれ語られることが多いのは比較的知られた話だったりします。

 一つに、それぞれの駅で列車が発車する際のメロディを既存の有名な曲、例えば、JR高田馬場駅なら”鉄腕アトム”が流れるようになった理由の一つに、従来の音階の少ない単調な音の繰り返しだと被暗示性の高い人の中に催眠状態に陥る人が出る可能性が指摘されたための対策といった噂があったりします。

 実際、既存の有名な曲に変えた駅で客の転倒事故や飛び込み自殺などが統計学的に有意な値で減少し、それなりの効果があることから継続され、御当地ソングならぬ各駅ソングが採用される事例が増加しているといった具合に噂が続くことがあるわけです。

 逆に、自殺が多発した頃の中央線の発車メロディなどもそうだったそうですが、周波数2500ヘルツあたりの単一音というのは、強いストレスにさらされている人ほど、一定の時間聴いていると寂寥感が誘発されたり、そうした音が大音量で流れて中途半端なところで唐突に終わることが繰り返されると、ストレスや不安を生じさせやすいといった指摘があったという話もあります。

 20世紀末の中央線、特に中野駅より西の発車メロディが酷かったそうで、”発車メロディーに、六連符や十六音符を多用していて、しかも同じフレーズが半音、1音ずつ転調しているから ・・・”といった音楽のプロに解説してもらっても、私的には”はあ?”だったことは白状しておきます(笑)。

 JR東日本の場合、1989年に新宿駅と渋谷駅で発車メロディが採用されたのが始まりで、他の駅にも次第に広がっていったようですが、なぜ駅毎に微妙に曲調が違うようになったのかは良く分かりませんでした。

 もっとも、前述したように、単調な発車メロディではなく、駅に縁のある既存の有名な曲に切り替える駅も増加中なのですが、その背景として、不景気というか就職難などもあってか鉄道への”人身事故”と呼ばれる事が多い飛び込みが増加していることから、少しでも抑止効果があるのならと考える駅が増えているからという噂もあります。

 まあ、発車メロディを変えるというのはそれほど費用が掛かる話ではありませんし、それぞれの駅にマッチしたヒット曲を選べばイメージアップに繋がったり話題になったりしやすいあたりを考えても、駅毎にいろいろ試みるのは鉄道会社全体としても良いことではなかろうか?。

 ちなみに、この死を呼ぶ音階に関しては、人の可聴域に限った話ではないそうで、聴覚が発達している人や犬などには聞こえても普通の人には聞こえない音域の音 ・・・ 例えば劇場版パトレーバー1でネタになった”低周波の音” ・・・ でも体調を崩す可能性が指摘されていて、エコで人気の風力発電の施設などからも発生しているそうです。

 都市伝説のレベルだと、高層階や超高層マンションに住む人が鬱になりやすいのは、風に吹かれて建物が揺れることと、建物の周りを流れる風が奏でている音が原因ではないか?という話があり、ペットの鳥や犬などが早死にする傾向があるのも彼らの聴覚が人より鋭敏だから ・・・ と話が続くことがあります。

 更に、部屋の内と外で気圧の差が生じることがあるためか、聴覚や三半規管を知らない内に痛めやすく、平衡感覚が失調したり目眩を起こしやすくなるとか、幻覚を見やすくなるとか、被暗示性が高くなるというもっともらしい話が続く怪談系の高層階都市伝説もあるのですが、惜しむらくは、そういった話をする人で高層階に実際に住んだ事があるという人は極めて希です(笑)。

 ただし、富裕層に属する高齢者が一度は高層マンションに住んでみたものの、なぜか体調を崩して原因不明の上に治りが悪いことなどから、普通のマンションに住み替えたら体調がすぐに快復したという話の幾つかは実話に基づいているようです。

 意外かも知れませんが、聴覚から入ってくる情報というのは、それを認識できていなくても脳に影響を与えていて、一定の聞こえない音を聴かされ続けることで精神に異常をきたしたり、体調を崩して死に至ることもあることは、既にとある業界では常識どころか、そうした現象を前提にしたオフェンスや対抗するデフェンスに関する研究が進んでいるという話もあります。

 この手の話の難点は、では具体的なデフェンスって?という話になったときに、二重ガラスにして遮音性を高めるとか、壁の素材の一部にハニカム構造を採用するとか、断熱材や防音材は天井と床にもケチらないとかいった具合なので、”それって、単にエコ住宅のことじゃん?”という気がしてくるあたりかもしれません。

 際どいところでは、20世紀末頃から、町中などに正体不明のスピーカーが設置されている建物が増加してきているという話があり、防災無線や有線放送の類でもないようで、誰もそうしたスピーカーから音が流れているのを聞いたことがないという噂話があるのですが、そういったスピーカーが目に付くようになった頃から無差別殺人事件の類が増加していったと話が続くこともあるようです。

 そして、国家レベルの謀略や地球規模の実験が行われているといった都市伝説へと繋がっていくのですが、私的には、地デジの電波が異常行動を誘発しているという都市伝説の方に説得力を感じないでもありません ・・・ わけもなくイライラしている人や、従来なら考えられない理由になってない理由で無差別殺人などの凶悪犯罪に走る人の増加に、何らかの理由を求めているだけかもしれないあたりがやりきれませんが。

 ところで、この手の話をしていると、”都会の人工音が死を呼ぶ音階になっていることがある”と言い出す人がいるのですが、実際には、田舎の天然自然の音の中にも死を呼ぶ音階になっているものがあるそうで、例えば、特定の地形で寄せては返す波の音などには該当する音階があるそうです。

 或いは、癒しとされることがある森の樹木も、その葉擦れや枝が擦れる音などが特定の波の音と同じような効果を生じさせることがあるそうで、いわゆる首吊り自殺が多発する人食いの樹とか首吊りの木と呼ばれるような樹木の周辺にはそういった音が生じやすい環境があるのかもしれませんが、田舎でTVもラジオも無いような生活をしているから安全とは限らないようです。

 というか、山籠もりの修行などをしていて極限状態に追い込まれた人の中に、”なんとも心地の良い音楽に誘われて、とんでもない難所に迷い込んでいたことがある”という幻聴で死にかけた話というのもあるのですが、その辺りの話はまた別の機会に。

初出:一夢庵 椰子医話 第3シリーズ 第884話:(2010/08/17)





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Last updated  2010.08.23 03:00:13
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