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2013.03.02
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カテゴリ:神秘学
一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第648話 「魔法の杖学2」

 魔法の杖が、本来は旅に用いる単なる杖がはじまりだったというのは意外と確かな話ですが、そういった杖がしばしば護身用に用いられるのも確かな話で、羊などを追う遊牧民が自分の身長程度の木の棒を時には歩行を補助する杖として、時には狼や赤の他人の攻撃から身を守るための武具として用いることもまたさほど珍しく無かったりします。

 東洋でも、崇山少林寺の僧兵が天下に武名を轟かせたのが(実は拳術では無く)棒術であったのは一部では知られた話で、長距離を移動することが多い人達にとって携帯していても武器とは見なされにくく、それでいて切れ味の悪い刀剣類よりはよほど役に立つ棒というのは重宝してきたと言えます。

 或いは、やや短めの雨傘程度の長さのステッキに関して言えば、これは欧羅巴において市街地を帯刀して歩くことが警察官や軍人以外は法的に制限されるようになってきたときに剣に変わる護身具として、或いはドアノッカーの代用品として普及した側面があります。

 もっとも、本来は女性のアクセサリー的な華奢なものが始まりで、その長さと強度を工夫することで護身具として利用する殿方が出てきたという流れになるようですが、明治に入って日本でも一般人の帯刀が禁止されるようになってステッキを代用品にした人達がいたようで、”ステッキ術”が考案されたりもしています。

 ちなみに、ステッキ術というのは、杖術と短棒術の混ざったような武術ですが、握りの部分が”J”の字状になっている場合、そこで相手の首、手首、肘、膝、足首などを引っかけたり、相手の武器を絡め取る工夫がこらされているあたりが特徴かなと。

 その意味では、ここのところ多くなっているステッキをもってうろうろしている中高年というのは、武器を携帯して歩いているのと同じなわけですが、その自覚が無いのかとても危ない、それこそ階段やエスカレーターなどで後方に立つと顔や胸などを突かれかけたり、振り返るときに振り回した杖で殴られかけたことが何度か有りますから、致命的な事故が起こる前に啓蒙活動が必要ではないかと思わないでもありません。

 ま、雨傘でも自分の雨傘の先の金具だどこを向いているのか自覚せずに携帯している人が珍しくありませんし、その延長上でステッキも深く考えずに扱っている人が多いのだとは思いますが、そもそも論で言えば、握りの部分の形状に常に杖の先が下を向くように握らせる一工夫が足りていないだけとも言えます。

 話を戻すと、これぞ魔法の杖という使い方に占いに杖を使う方法が知られていて、比較的単純な方法としては、、杖を立てて杖が倒れた方の卦や象意を選択するという使い方があるのですが、古来、杖、棒、弓矢の矢などが占いに使われた(ている)事例には不自由しません。

 棒を使った占いに関しての蘊蓄は別の機会に譲るとして、魔法の杖と呼ぶに値する杖の使い方としては、杖を使ったダウジングが知られていて、16~17世紀頃から大真面目で”そんな馬鹿な~”という人達と、”だってできるもん”という人達の間で論争が続いていたりします(笑)。

 地中の鉱脈や温泉を含む水脈などを探査するときに、”Y”の字方の木の枝を使う方法が古式豊かな方法ですが、”Y”の字の上端の方をそれぞれ右手と左手で握り、先端がやや下か地面に平行になるように持って移動していると、地下に目標物が埋まっていると先端が上へ跳ね上がるとか、”Y”の字が少し開くような感覚があるとしているようです。

 全長50センチ程度の針金を2本”L”の字状に曲げて、短い方をそれぞれの手に持ち、長い方が地面と平行になるように左右を揃えて構えて移動していると、地下に水脈などがあると自然と左右に構えた針金が開くのですが、地下に埋蔵物が少ない時代は水道局などの職員が地下に埋まっている水道管の位地を特定するときに重宝していたという話もあります。

 もっとも、水道管やらガス管、下水道やらなにやら複雑怪奇に埋設される地域が多くなると針金が開いたところで”何に反応した?”のかが分からなくなるようで、都市化が進むほど魔法の杖を使った水道管探査は時代遅れの手法になっていったようです(笑)。

 ちなみに、中世の頃の欧州では、前述した”Y”の字方の木の棒を使って炭鉱を発見したり、水脈を発見することはさほど珍しく無かったようで、その地中探査の際に”何を探すか?”によって唱える魔法の呪文が違っていたためか専門の魔法使いの仕事だったようです。

 こうした魔法の杖の使い方に否定的な人の見解としては、”なぜそんな現象が生じるのか説明できない”事が大きいようですが、逆に言えば、肯定的な人はその辺りの理屈をなんとか説明すべく悪戦苦闘していて、地下の鉱脈や水脈から目には見えない微粒子が放出されていて、そういった粒子の流れに特定の形状の木の枝(と人の生体エネルギーの類)が反応するといったあたりが、科学的かどうかはともかく、疑似科学っぽくてもっともらしいかなと。

 魔法の前提となる世界観として、空の星にしても地下の鉱脈や水脈にしても固有の波動や粒子の類を発していて、その波動や粒子の流れが他の物資に働きかけて時に変質や変性を生じさせる(ことがある)としているため、特定の波動に反応しやすい小道具を使って粒子の流れなどの法則を理解していれば離れていても存在を関知できると考えることにさほど無理は無いわけです ・・・ 魔法的にはですが。

 なお、この占い棒の達人になると、掌サイズの棒を握って棒のわずかな大きさの変化や揺れで対象物を発見できるとされ、これは現代でもダウジングロットの達人達が実証していますが、別に地下の鉱脈や水脈といった無機物だけでなく、行方不明者を探査したり、犯人が特定されていない段階で殺人現場から延々と殺人犯を追跡して逮捕に至った実話などが知られています。

 と、ここまで話が進むと勘がいい人の中には、人の体に気血の流れがあり、東洋医学だと経絡として病気治療に利用されているといったあたりに魔法の棒の類が絡むのではないのか?と考え始めていると思いますが、実際、鉛筆程度の木の棒を使って病変部位を特定することはさほど難しい話では無かったりします ・・・ まあ、そんなもの使わなくても掌を移動させていれば木の棒を使ったとき以上に分かりますが(笑)。

 もっとも、それではありがたみが出ないと考える人が多いのか、片手に特定の宝石を握ってうんうん唸ってからおもむろに判定結果を告げる人や、水晶などを利用して波動の乱れを調整して病変部位の気血の流れを整流して復調させる云々という人は複数実在します(大笑)。

 みんな大好きパワーストーンも、実はルーツを探れば占い棒に辿り着くということになるのですが、類似した話に、銅の腕輪とか、ゲルマニュウムの棒とかいった健康グッズなのかなんなのか今一つ意味不明な代物が含まれ、ブームになって効果がないことが指摘されて下火になり、十数年とか数十年後に、ま~ったく同じ手口というか似たような口上や広告でブームの再来を目論む連中が出てくることは比較的知られた話になります。

 そういったリバイバルブームを仕掛ける場合、中世の頃のなんとかの粒子が云々という理屈だとさすがに現代っ子をだませないと考えたのか、かんちゃらイオンの働きとか電位差がどうしたこうしたとかいった、その時代その時代に応じたもっともらしい言い換えが行われているあたりも一つのミソというか詐欺のポイントかもしれません。

 では、1から10まで法螺話なのか?というと、例えば磁気ネックレスにそれなりの医療効果というか血行促進効果があるというのは確かな話ですし、ラドン入浴に見られるように、特定の放射性物質に関しては微量の摂取ならばかえって免疫力などが向上することも知られていまして、正確な情報を知っているか知らないかで明暗が分かれるところがあるかなと。

 まあ、世の中には薬の治験などで”プラッシーボ効果”と呼ばれる、”思い込みや自己暗示で治る”現象が一定のパーセンテージで生じることが知られていまして、水晶ネックレスを装着した際の筋力アップが同じ形状のガラスやアクリル玉でも同じ程度の割合で生じる事例などが知られていますから、100人くらい鴨を集めれば1人や2人には出るはずの無い効果が出てしまっても不思議では無い ・・・ んじゃないかなと、確率論的に考えて。

 この手の話が二束三文の商品を高値で売りつけるタイプの詐欺師の話の場合だと、なるほどと納得する人が多いのですが、ビンゲルのヒルデガルドのように中世欧羅巴で聖女として知られていた人が十字を刻んだパンや宝石を使って看護というか病気治療をしていた話が絡むと、プラッシーボ効果も神の奇跡になってしまうところがあります ・・・ プラッシーボ効果では無く間違いなく神の奇跡だ!と主張する人もおいでだとは思いますが。

 もっとも、アレクトリウスという、”所持している人に絶大な力が与えられる”とかいった具合に、その効能の高さを声高に主張する人しか存在を知らず見たことも無い宝石のように、なんですかそれは?という神秘の石やら、宇宙から降ってきた特殊な隕石やらが異性運や金運を劇的に向上させる効果がある云々として未だに売られ、仏舎利の類まで大量に通信販売される御時世ですから、手を変え品を変えて似たような話が量産されているところはあります。

 ま、科学的な理屈は兎も角、かなりの高い確率で治ってしまう治療法や施術法が実際にあるだけに、不快な症状が軽減して人生を満喫できれるようになればそれでいいんじゃないの?というのが私の立ち位置ですし、そもそも西洋医学が魔術から分派した学問であることは比較的知られた話になります。

 実際、X線を利用して体の外から骨の状態を写真撮影できる理屈をどのくらいの人が理解した上で利用しているのか?とか、MRIがどういった理屈で人体の輪切り映像を生きたまま像にすることができるのか分かっていて検査を受けているのか?といった具合に、理屈はよくわからないけれど便利だから利用している道具は西洋医学の病院にもゴロゴロしています ・・・ 進歩した科学技術は、ぐるりと一周して魔術に似てくるとしたものではあるのですが(笑)。

(2013/02/15)





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Last updated  2013.03.02 08:14:20
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