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2019.05.17
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カテゴリ:電気街
プログラミング以前の話 「液晶破綻の歴史編」。

 小学校でコンピュータプログラミングの授業が、いわゆる”貼り付け”の必須授業になるという、まあ馬鹿も休み休みに言えという現状が日本の公教育にはあるのですが、文部科学省はとことん馬鹿の集団になったなあとも思ったのでした(しみじみ)。

 ある意味で文部科学省より玄人筋と言えなくもない、通産省が音頭をとった某・国策”日の丸ディスプレイ”会社が目に付いているだけで3000億円を軽く超える税金が浪費した末に、日立、東芝、ソニーといった事業を統合して”ジャパンディスプレイ(JDI)”として発足当時は中小の液晶ディスプレイを世界市場を相手に生産してそれなりに黒字であった企業の液晶部門の商売が、あっという間に赤字に転落して中国・台湾連合の傘下となったのは有名な話ですから、日本の官公庁の言うことを信じる方が馬鹿といえば馬鹿なのかもしれませんが(しみじみ)。

 ちなみに、私に言わせればですが、ジャパンディスプレイの主な敗因は3つあり、

1.自らの言動と選択を無謬とし(責任問題が生じかねない)途中の路線変更を良しとしない、通産省(というか日本の官僚)が音頭をとって指揮したこと。
2.トップの指揮官が肝心の技術と市場動向に疎く、液晶ディスプレーがディスプレー(画面表示)の主力であり続けると盲信し続けたこと。
3.アップル社の携帯情報端末のディスプレーに収益の大半を依存する体制を選択し続けるという経済音痴がトップに君臨し続けたこと。

 かなと ・・・ 酷い話。

 通産省が音頭をとったことで、天下り先の創設とかいった疑惑はともかくとして、”計画の失敗を認めない”組織になることは最初から懸念されたことでしたが、赤字を垂れ流すようになっても石川県に1700億円以上を投入して液晶モニターを生産する白山工場を新設(2016年10月に落成、12月に本格稼働)する自爆行為をアップル社から巨額の借金をしてまで行い、実際に自滅した ・・・ 例によって”誰も責任を取らないで報酬と退職金は満額受け取る”光景がそこにはありましたが(遠い目)。

 ちなみに、白山工場が落成した時点のアップル社の主力はiPhone7でしたが、ジャパンディスプレーに合流したパナソニックの液晶ディスプレー製造部門だった千葉県の茂原など既存の主力工場が2カ所あり、既に中小の液晶パネル市場は有機ELに移行が始まっていたのに”なぜ今さら?”という。

 これまたちなみに、液晶関連技術で一世風靡したものの身売りする羽目に陥ったシャープの場合、自前の液晶ディスプレー生産工場といえば”三重県なのに世界の亀山工場”でしたが、ここの落成が2002年のことで当初は液晶TV用の大型液晶パネル生産が主力だったものが次第に韓国、中国の新興メーカーに追い上げられて業績が悪化し、2009年には中国の液晶企業に生産ラインの一部を売却していました。

 TV用など大型液晶パネル市場にじり貧感が漂う中、2012年にはアップル社のiPhone向けの中小の液晶パネル生産などに本格的に移行が始まったものの紆余曲折というか凋落に歯止めがかからず、2016年に本社ごと台湾の企業に買収され、2018年には3Dセンシングモジュールなどの高度技術製品の生産などが中国の工場に移管された(今、この辺)のでした。

 液晶のシャープを自他ともに認めていた時期もあったシャープをして、既に2012年の段階で行き詰まりが表面化してテレビからスマホへと活路を求めて移行したものの、アップル一社に主要収入源を依存することのリスクの高さを回避すべくあれこれ模索することになり、模索はしたものの2015年にはにっちもさっちもいかなくなって”身売り”が本格化していた状況だったのに、呑気にジャパンディスプレーは2016年末に稼働する新工場 ・・・ それもiPhoneの液晶生産に特化した ・・・ に表面化しているだけで1700億円を投資し、アップル社は出資の見返りとして経営状態が一定水準以下になった場合にその工場一式を差し押さえることのできる権利を手にしたという、正気を疑う経営(?)戦略というか選択と事業展開がそこにはあったわけです。

*これだけの失策をして巨額の赤字を税金で補填させておいて、誰も責任を取らず経営選択の失敗も認めず、それでいて消費税を値上げしないと財政赤字で国が破綻すると言われてもねえ?
 無駄遣いして金が足りなくなったからもっとよこせ上手にもっともっと溝に捨ててやるからと言っている無能な放蕩者の言い分と大差が無いんじゃないかと。

 ちなみに、シャープから液晶技術を譲り受けたあたりから液晶生産に参入したサムソンやLGなど韓国企業は2013年頃から次世代液晶技術と目されていた有機ELディスプレーの量産に舵を切り、急速に既存の液晶市場も切り崩して覇権を手にしていったのですが、1980年代末に発明されていた有機ELの特徴は従来の液晶ディスプレーと比較して1/10以下にすることができる”薄ささ”とそれにともなう”軽量化”と”省エネ性”などにあり、製品寿命、発色や解像度などの点でも既存の液晶よりも有利だったりします。

 技術的にはプラズマ方式のTVモニターの延長上にある部分も大きいのですが、実用化における難点とされたのが”生産したときの歩留まりの悪さ”で、画面サイズが大きくなればなるほど歩留まりが悪くなるため、これを書いている時点で中小の有機ELパネルが主力と書いていいかなと ・・・ 2020年以降は次世代有機ELパネルの(量子パネルなどを含む)普及が始まるとも予測されていますが。

 まあ、1980年代にノートパソコンなどの画面に白黒・液晶モニターが採用されるようになり、加速的に機能が向上してゆき、1990年代半ば頃にはカラー液晶モニターに主力が移行したのですが、初期のノートパソコンなどのカラー液晶に2~3カ所の発色不良カ所(というか反応しないドット)があるのは”当たり前”とされ初期不良と見做されなかった時期さえあったことを考えれば、有機ELにだけ最初から完璧を求める方が野暮だと私は思いますが、確かなことは、日本の家電メーカーが優位に立っていた液晶技術に安住して有機ELなどへの対応を怠ったことで、技術革新競争の蚊帳の外になっていったということです。

 というか、先行している技術が時間の経過とともに後発に追い付かれ陳腐化、廉価化し、やがて新技術の普及で消えていくことは人類の歴史で何度となく繰り返されてきた現実ですから、常に次の発明、常に”新しいナニカ”へと進むことができなければ勝者の座に留まることができなくなることもまた時間の問題と考える日本人が少数派すぎるということです。

 このブログで何度となく、”新しいナニカ”が日本では1990年代に入った頃から露骨に出てくる頻度が減少していったという話を(主にオタク文化の視点で)していますが、それは”妄想”とか”夢想”とか呼ばれるものが出発点と言えなくもないのですが、発明王と言われたエジソンが言うところの”1%のヒラメキ”も新しいナニカの部類ですし、学業優秀というか正解がある問題の解答を最短で提示することが得意な官僚思考型の秀才に欠落が目立つ才能かなとも思います。

 ちなみに、エジソンの”発明は1%のヒラメキと99%の汗”という名言の、”99%の汗”を日本人は重要視したがるのですが、そもそも1%のヒラメキが無ければ何も始まらないという意味ですし、エジソンも”1%のヒラメキ”の方が重要としています ・・・ 日本ではあまり知られていないかもしれませんが。

 現実問題、100匹の猿の群れがいるとして、新しいナニカを思いつくことのできる一匹の猿の価値は、他の99匹の猿すべての価値より上というか、その集団の生活に変化をもたらす変化の始まりになるのですが、なぜか日本の公教育では”皆が平等”であることを大前提とし、そうした”ほったらかしておいても新しいナニカを発案できる一匹を意図的に潰し”ておいて、発案できない99匹に対して”さあ、個性的に考えられるように皆でなりましょう”と真顔で主張し芸を仕込もうとしているわけです(黒い笑)。

 誰かが考えた”個性的”という行動指標や思考の傾向に画一的に染め上げることを”ゆとり教育”とか”個性を伸ばす教育”と主張してミスリードを続けているのが日本の文部科学省の亡国教育だと私は結論づけているのですが、それ以前の戦後の公教育から既に欠落が目立つのが”決断する勇気”とか”自立する覚悟”の類の養成ではないかと。

 ざっくり書くと、”個性”というのは”所属する集団の中で異を唱える力”であり、それと同時に”所属する集団の中で孤立することを恐れない”性格の形成が日本型社会では特に必須の前提になりますが、欧米では重要視されるリーダーに必須のリーダーシップ教育を”所属集団に同調しないで最適解を求める”性格の養成を含むと考えるとこのあたりのことは分かりやすいかもしれません。

 つまり、”集団の皆の意見を集め、失敗のリスクがある前例の無いものは極力排除し、最大公約数の意見に従って全員で一糸乱れず行動すべし”というのが日本型社会の典型的な”行動するまでの流れ”とすればですが、皆の意見を集めて(=誰も責任を取らないように広く皆に責任を持たせて)いく昔ながらの行動に移るまでの準備時間というか方針決定までの長さが、1995年以降に日本以外の国では加速していった”実行に移すまでの時間の劇的な短縮”という、IT革命後の世界の産業界では当たり前のように普遍的に生じた変化の前に致命的な欠陥になっていったということ。

 おそらく、この春から就職して企業人や官僚として働き始めた人の中には”ホントに、会議を開催するための会議、ってあるんだ~”とか”何かと、誰が責任をとると思っているんだと上役は言うけれど、上役は誰も失敗の責任をとってないじゃん?”と既に何度か思ったことがある人が出始めている頃合いではないかと(笑)。

 新しいナニカを提案できる能力というのは、ある意味で絶対音感のような生まれ持っての才能という側面が強く、後天的な学習で養成された能力が先天的な能力にどうしても及ばない現実があるが故に、そういった才能を有する技術者や研究者を日本以外の先進国では優遇するようになった企業や研究機関が多く、国外への頭脳流出が日本などで慢性化している主因になってもいるのですが、公教育で”皆が平等”とか”才能には大差が無い”とか”これが個性(的)な言動と選択”と刷り込まれた(特にゆとり教育以降の世代は)、競合する海外の同世代と比べると”鍋と葱を背負って味噌を首から下げて歩いている太った鴨の集団”みたいな存在だなあと。

 それはそれとして、日本の小学校などで、黒板にチョーク書きの授業スタイルが廃れて、大型ディスプレイを使った電子黒板(スマート黒板?)へと移行し、子供たちに専用大型タブレットが支給されるように全国的になってきているそうですが、前職の頃、1990年代後半の講習会で講師をやった時に既に(当時の)大型ディスプレイの電子黒板を使っていただけに、”なんで20年も遅れてるんだ?”と私なんぞは思ってしまうのですが、授業で電子黒板に書かれた内容が(これを買いている時点で)配布された専用タブレットに配信されたり累積されていないと聞いて二度びっくり ・・・ ほんとに20年前の技術(利用)水準で子供の遊びレベルじゃん(大笑)。

 私の感覚だと、病気や家庭の事情で欠席したり、一度の授業では(注意が散漫で)理解が今一つだったとかいう場合に、電子黒板に書かれた内容を時系列に即して再生する”授業の一部を再現”する利用というのは、やって当たり前の公教育サービスだと思うのですが?

 というか、そいった利用を前提にした電子黒板の利活用と板書の仕方を研究していくことの方が、素人が小学生にプログラミングを教えて自己満足するより先にするべきことではないかと。

 或いは、教え方が優秀とされる先生が電子黒板に板書していった書き込みのデータを同じことを教えている先生たちが共有することで全体の効率や技能水準などが上昇することは馬鹿でもわかる話ですから、そういった既に電子黒板授業に対応している先生の教え方を(現場見学といったアナログな方法ではなく)ハイテクを利用して他の先生がしないでいることは怠慢の部類ではないかと ・・・ まあ、それを言ってしまうと1995年以降の公教育の先生たちは可能な限り授業のハイテク化にサボタージュを決め込んでいたと言えなくもないのですが(笑)。

 それはそれとして、プログラミングといっても基本中の基本の基礎学習の類を除くと、一から全てを手打ちしていくスタイルは既に過去の話で、プログラミングツール(まあ、プログラムをするためのアプリケーション集のようなもの)を使うことの方が圧倒的に多くなって久しいのですが、費用の面でも、ユニックス系のOSを前提にスクリプト系のプログラミングから手掛ける方が比較的簡単かもなあ?

 そういえば、”ロボットを動かすプログラムも云々”という話も耳にしたのですが、少し聞いていて”前提知識を付ける方が先なのに馬鹿じゃね?”とやはり思ってしまったのでした ・・・

・・・ そんなこともあって、補講ということで本編の”オはオタクのオ”の方でロボット制御関係などの話を少ししてみようかなと考えています。

 例によってせっせと歩いていますので、少し先の話になるとは思いますが、では、また本編の方で~。





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Last updated  2019.05.17 05:22:09
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