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いわぴいのドラマ日記

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March 1, 2006
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カテゴリ:ドラマ
 神蔵さんの思い、哲也の気持ち、亜紀の心、そしてヤス子の優しさが絶妙に絡み合って、今回も本当にいい話になりましたね。特に、教え子を思う神蔵先生の優しさは心打たれるものでした。あんな先生に出会うことが出来たら、生徒たちも本当に幸せなんでしょうね。グランドで綾瀬君を見守る神蔵先生の涙が、疲れた心を洗ってくれるような気がしました。

 神蔵さんの娘から急に電話がかかってきたときには、ヤス子は本当にびっくりしたでしょうね。物語の前半で出てきただけだったので、僕も存在は忘れていました・・・。しかも、10年の時間を飛び越えてきたと言う事実を半ば普通に受け入れかけていた時期だっただけに、神蔵さんの余命が半年という事実も衝撃的だったのではないでしょうか?「いじめにあっていた生徒にどうしても会いたい」と願う彼の願いを聞いたときに、ヤス子は何を思ったんでしょうね?

 ヤス子が哲也の助けを求めるほど案じていたように、いじめにあっていた綾瀬君は昔のことは思い出したくないと頑なに神蔵さんに会うことを拒んでいましたよね。やっぱり悪い思いでは思い出したくないというのが、人間の本音なのではないでしょうか?替え玉を用意した彼を責める気持ちにはどうしてもなれませんでしたね。ただ、その替え玉に会って喜んでいる神蔵さんを見るのも辛かったですし、そのことで悩むヤス子の姿もなんだかとても痛々しかった気がしました。

 嘘によって感謝されることに嫌気が差したヤス子が神蔵さんにすべてを話してしまったのは、彼女の性格では仕方のないことだったかもしれませんよね。ただ、それで本当の綾瀬君に合わせてあげることが出来たので、結果的には娘さんの「あってよかったと思わせてください」という願いも聞き届けることが出来たような気がします。「好きなことがあれば強くなれる!」という神蔵さんの教えをずっと守り続けてきた教え子を見たとき、神蔵さんは教師冥利に尽きると言うくらいうれしかったんじゃないでしょうか?病を押して、教え子の走る姿を見つめる神蔵さんには見ているこちらも涙が出そうになってしまいました。

 哲也も能天気な性格ながら、乗客を10年後の世界に連れてきてしまったことに悩んでいたようでしたが、初めていいことをしたと思えたようでしたよね。「神様がくれたプレゼント」を手渡すことが出来た彼にとっては多少は、落ち着けたのではないでしょうか?それでも、ほかの乗客たちのことを思うとやはりやりきれない部分は多いんでしょうね。それが来週の火種になりそうな感じですが・・・。

 成海璃子が言っていたように、確かに10年間を過ごしてきた人と時空を飛び越えた人たちとは思いを共有することは不可能かもしれませんが、共同して、感動的な思い出を残すことは出来るのかもしれませんね。そのこと自体がドラマチックな出来事なんですから・・・。亜紀が10年前の新人営業マンに笑顔で声をかけたことも、10年間過ごしてきたらただのなんでもない出来事で済まされてしまっていたことでしょうしねぇ。10年前、彼女が一生懸命仕事をしていたことがドラマチックな出来事になったことが、10年間の時間の恩恵なのかもしれませんね。

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最終更新日  March 1, 2006 11:31:49 PM
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