いわぴいのドラマ日記

　「この結婚は売春なの！」という雪穂の言葉が辛かったですね。小さいころから生きるためにさせられてきたことを今またやらなければならない彼女の気持ちを思うとやりきれない気分です。雪穂は亮司と太陽の下を歩くためだけにすべてを捧げているんですよね。ただ、今の暮らしに満足している亮司のことを考えると、なぜそこまでこだわるのかというのは亮司と同じように謎なんですが・・・。

　高宮との離婚作戦は着々と進行していましたね。高校生のころは雪穂におんぶにダッコだった亮司も今ではしっかりして、雪穂の離婚作戦を利用したりするところは抜け目ないなあと変なところで感心してしまいました。三沢千都留を利用しようと考えたところはさすが悪知恵の働く二人だなと思います。興信所を使ったり、ゴルフ場で偶然を装ってドラマチックな演出をするところなんかは二人がそれだけ大人になってきた証拠なのかもしれませんけどね。

　ただ、二人が大人になってきただけにえげつない部分も大きくなったような気がします。今までは二人の昔の犯罪をばれないようにするための生きるための犯罪だったものが、よりよい環境を求めた犯罪というか必要の限度を越えてしまってしまったのがなんだか悲しいですね。東西電装のプログラムデータを盗み出したり、高宮をはめて離婚前にドメスティックバイオレンスがあったように仕組んだりするところなんかは正直言ってやりきれなかったですね。二人にとっては今までの人生となんら変わりないことだったでしょうから、感覚が麻痺しているのかもしれませんが・・・。

　警察を辞めて探偵として雪穂の身辺調査をしている笹垣はどんな気分だったんでしょうね。今のところ目に見える犯罪を犯しているわけではなかったので、手出しも出来なかったんでしょう。ただ、江利子が結婚して人並みの幸せを手に入れたことで、篠塚が笹垣と組んだことが笹垣のくすぶっていた心を大きく揺さぶったような感じがします。江利子に面会した笹垣が何を探り出すのかすごく気になりますね。

　亮司と歩くために、離婚後に店の名前を「Ｒ＆Ｙ」に変えた雪穂と「いつ死んでもいい」とすら考えている亮司の対比が悲しく思えました。幸せを求めていただけのはずの二人がこの先どんな道を歩いていくことになるのか、すごく気になりますね。亮司が薬剤師に近づいたことも何か関係してきそうなので、来週も目が離せない展開になりそうです。

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