2015/02/01(日)10:16
きさらぎや職を求めて運河過ぐ
思想にも旅にも飽いて土筆摘む
いくさ負け七十年の春日傘
山眠るみちのくならば宜ならむ
褞袍着て焚火せし父遠昭和
守旧派と酌むも余生やふくと汁
熱燗やアラーの神に言葉なし
酔さめてみちのく伊達のずんだ餅
霞む日やふるさとの山高からず
淡雪を払ひて夜の神保町
読初は松本清張『わるいやつら』
マスクして情報開示なき故国
冬帽を深く被りて夜のシネマ
アラブにはアラーの掟砂漠冬