風狂夜話2

2015/12/23(水)07:46

海鼠噛むたれもが愛国を言ふ酒場

俳句(334)

牡蠣啜る陰気なテレビつけながら 日本は和の国なるぞクリスマス おでん屋で論ず『悪人正機説』 木枯しを駱駝のやうに耐えている 燗酒やすぐに謝るわが杜撰 地下酒場春を待たずに閉ぢるらし たらちりや老いて益々韜晦す ぼろ市や危ない橋を二度ばかり 着ぶくれてむかしの挫折懐かしむ まとまらぬ議論が楽しおでん鍋 大いなる盗賊出よ寒月光 どてら着てもこもこしたる文化人 かの時もうろたへをりし懐手

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