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シュタイナー関連書籍出版社                イザラ書房編集室だより

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カタリナnote

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2005/07/24
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学校は夏休みに入り、聖霊降臨祭(ペンテコスタ)後、10週間たった今日、熊谷聖パウロ教会を訪ねてみました。結婚式も行われる古い煉瓦造りの可愛らしい教会です。
みなの歌声が朗々しく礼拝堂内を響き渡ったのち、平和の挨拶。だれもかれもが柔和な表情です。そしてまだやんちゃな感じが残っている司祭さんの説教は「ふくらむ天の国」。~御国はわが心に、また信じるみなの心にあり、その境界は辛子種のようにふくらむ一方‥‥。いつも自身の瞑想対象としていることではありますが、明るく力強い言葉で語られるとやはりリアリティを伴って迫ってきます。
 ところで辛子種(マスタードシード/デジョンのあの粒々マスタードです)を育てると5Mほどの高さにもなるそうです。ちょっと吃驚!2階建ての屋根くらいでしょうか。日本ではどうか?と育てたところひまわりの背丈くらいにはなったそうです。

弊社『瞑想と祈りの言葉』の西川さんの序でも触れられている、「主の祈り」にはっきりとあります「御国が来ますように」という御国。私にとってはそれはナルニア国物語の中でアスランが語ってくれた真のナルニア国にほかなりません。
『最後の戦い』で愛するかの国が黙示録的終末を迎えたのち、主人公一行はナルニアに似ているけれども不思議に違う新しい国に入っていきます。そこはナルニアのコピーではないのです。そっくりだけどもっと鮮やかで奥深く、ひそやかで、喜びに満ちています。
かつての善いものすべて、親しいものすべてが、失われることなくそこに生かされています。
そして賢い一角獣がついに気づくのです。
「ああ、わたしはとうとう戻ってきた!こここそわたしの真の故郷だ!わたしはもともとここのものだった。ここをわたしは、いままで知らずに、一生さがしもとめていたのだ。あの、ナルニアをわたしたちが愛していたわけは、時々ちょっぴりここに似ているところがあったからだ。フレー、ヒヒーン!さらに高く、さらに奥へ行ってみよう!」
(ブログに載せたあと、私も気づきました。この一角獣はC.S.ルイスだと‥‥)

秘密の国に通じる扉があるかもしれないと、衣装箪笥の奥を探した子どもたちはどのくらいいるのでしょうか?
ルーシーになりたくて、なれない悔しさを噛み締めた少女はどのくらいいるのでしょうか?

世界中の子どもたちのその悲しさ、諦めがすべて最後の章では報われます。
イギリスもナルニアも(そして日本も)まことの国どうしは、続いているのだと、私達はアスランの山並みの上を、高くさらに奥へと歩いていけばいいのだと秘密が明かされるのです。

ありがとう! Shadow Landを去り、御国にいらっしゃるルイス教授!
そしてかろうじて我がシュタイナー博士を認めてくださってくれたことにも!


*一角獣・たから石の言葉は
岩波書店『さいごの戦い』ナルニア国ものがたり7/C.S.ルイス
1972年の第6刷版より引用させていただきました。*








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Last updated  2005/07/24 08:53:53 PM



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