雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

2024/03/09(土)10:24

鳥山明さんのアラレちゃん文鳥回を拝見す

 調べた・・・。 私の記憶に薄らぼんやりあったのは『週刊少年ジャンプ』1982年29号所載の「 フライング・ニコチャンの巻」で、ジャンプコミックスDIGITALとして電子書籍化されていた(『Dr.スランプ』 5)。迷いつつ購入して「 フライング・ニコチャンの巻」(293ページから)を読んだ。  手乗り文鳥の行商をしているニコチャン大王から乗り物(一人乗り飛行機)と交換したアラレちゃんだが、育て方がわからず、アイスを与えてヒナの体調を崩してしまう。そこで、アラレちゃんの生みの親である変態で天才の科学者仙兵衛さんが、「モリモリと元気に成長する」怪しい薬を調合したが、それを一口飲んだヒナは、家を突き破る超巨大桜文鳥に成長し、ヒナを取り返しに来たニコチャン主従を乗せて雄飛する。といった、何とも他愛ない話である。  私が覚えていたのは、妙にリアルな文鳥が超巨大化しているのに、衝撃を覚えたからだと思う。 ついでに、手乗り文鳥の飼い方を2週に渡って説明してくれる「虎八郎さんの文鳥さんの巻」「みんなちょうだい!」は、『週刊少年ジャンプ』1984年13号・14号が初出で、ジャンプコミックスDIGITAL『Dr.スランプ』 8に収録されているので拝読した(360ページから)。 こちらの話が記憶になかったのは、私にとっては当たり前の話だったからか、すでに中学生でアラレちゃんを読んでいなかったか、だと思う。こちらは文鳥マニア必読の内容だ。  菜食主義のトラである虎八郎さんが、ある日野良仕事中に木から落ちてきた文鳥のヒナを拾い、小鳥屋さん(ニワトリ)に育て方を教えてもらって差し餌をする。で、ガスマスク姿の作者(鳥山明さん)が「カンケイないのですが」と登場し、「わしの家でも文鳥のヒナが5匹もかえってそだててるさいちゅう」とした上で、「これまで40匹ぐらいそだてたんだぜ!」と自慢したりするのだが、それはさておき、ヒナはかわいい白文鳥となって虎八郎さんの肩に止まっていつも行動を共にするようになる。ところが、その我が子同然の白文鳥が交通事故で亡くなり、そのショックで虎八郎さんは飲んだくれの暴れ者に豹変(虎変?)してしまう。そうした過去を持ち、飲んだくれてうろつく虎八郎に、アラレちゃんがおとな買い(お米代を流用)した文鳥のヒナを、「地球割り」の実演による示威行動の末に押しつけるのだが、育て方のわからないアラレちゃんに、エサの作り方や与え方を虎八郎さんが事細かにレクチャーすることになり(初心者必見です)、「ほう おめえつんつんはうめえなあ」などと褒めるようになる(※アラレちゃんはウンコを棒でつつくのを習慣にしている)。結果、お米は本業は農家の虎八郎さんに俵でもらえてアラレちゃんはお使いの任務を果たし、虎八郎さんはヒナの差し餌で日常を取り戻し、「めでたしめでたし」の話となっている。  昔は、文鳥を肩に乗せて街歩きするような人が、結構いたよな。それで、驚いて飛び立って車に衝突するような事故もあったようだし・・・、いろいろ懐古させてもらった。 ​ Dr.スランプ 8【電子書籍】[ 鳥山明 ]​

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