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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2018年10月22日
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カテゴリ:文鳥動向の備忘録


​どんくさいライトシルバーのギンちゃん​

 ヒナたちは、食いまくりまくり元気。シルバーのギンちゃんは飛翔が苦手でどんくさいが、テーブルのエサ場に陣取って威張っており、案外順応性は高そうだ。


 さてと、だいたい何にせよ、3回くらい続くので、今日も「アニファ」だ。なお、ジャクボーさんは言いたい放題だと呆れている人もいるかと思うが、これでも最大限抑制している。下書き段階ではもっともーっと散々の吊し上げになっているのを、がんばって手加減しているのだ。

​​​​
 「邪法」は、文鳥の飼育について経験値が低く、批判力もなく、幸か不幸か『文鳥団地』の影響を受けない人たちの間で、いつの間にやら定説化している。何しろ、日本人の生真面目さでしっかり飼育方法のお勉強をすれば、その教科書となるべき最近の飼育本が、本当に文鳥を飼育したことがあるのか疑わしいレベルのライター稼業の人たち​​が、署名もなしに短期間ででっち上げるような代物で、「邪法」についても、無批判に継承してさらに悪化させてしまうのだから、笑うに笑えない。
 以前、期待を裏切られた腹いせに、「文鳥道不覚悟!」とか何とか徹底的に批判した(​こちら​)ナツメ社『文鳥生活のはじめ方』(2015年)では、P52に「さし餌回数目安」とあり、生後10~20日は10~12回、21~28日6~8回、28~35日4~6回とあって、「生後1か月くらいでひとり餌へ切りかえ」などとわざわざ注記して、生後5~6週目は様子を見ながら1日2回程度としている。ついでに、飼育本とは少し違う同年刊行されたメイツ出版『文鳥のこと。』も、P89「生後5~6週間くらいのヒナを入手すれば、朝、晩の2回ほどのさし餌で育てられます」などとあり、ひとり餌移行期に差し餌回数を2回に減らす「邪法」が、常識となっている様子がうかがえる。​​​​

​​​ 文鳥の飼育書を書くほどだから、筆者たちはよほど文鳥の飼育に関しては博学にして経験豊富に違いないと、真面目な初心者が想像するのは当然だ。その筆者が、「そんなの知らないの?常識よ!」とばかりに決めつけていれば、そういったものだと信じるしかない。そして、結果どうなる?空腹で動かなくなって自立が遅れる、という真逆の結論に至る可能性がより大きくなる。
 どうして?回数が最大12回から2回に不自然極まる減らし方をして、ヒナに不必要なストレスを与えることになり、そのストレスへの対応はヒナの成長度合いとそれぞれの個性によって異なるが、ストレスが大きければ大きいほど、うまく順応できない可能性が大きくなるのは当たり前ではないか!
 では『文鳥生活のはじめ方』ではなぜ差し餌の回数が最大で「アニファ」の2倍にしているのか、簡単に言えば、​​経験値が低いので物事を難しくするばかり​​だからだと思うが、基本はパウダーフードで差し餌をするからである。パウダーフードによる差し餌のため、「腹持ち」が悪く回数を多くする必要がでてくるわけだが、さて、この個人的に徹底的にダメ出しした飼育書、パウダーフードで差し餌しているのに、ひとり餌への移行には、「さし餌の回数を減らし、ケージの中にムキアワやアワ穂やペレットなどを入れておきます」と書いているのである。一体どうしてそれまで食べたことのない物体を、ヒナはエサと認識できるかといった、「文鳥の気持ち」など考えないようだ。​

※アワ玉を湯づけした餌で差し餌をしやすいように発明されたコバヤシ社の『育て親』(「コバヤシ社長バンザーイ!」)を目的外使用する我流を我流だとも認識していない様子で紹介し、パウダーフードの濃度は初め薄めの状態が推奨されるものだが、そのようなことには触れずに(ドロドロ状態でなければパウダーフードで『育て親』は使いにくい)、どの程度の量を与えどうなったら次のエサを与えるかにも触れていない(不親切すぎて笑えるでしょう?)。ただ、そのうにパウダーフードが残っている状態で次を与えると食滞につながるとの知識はある気配なので、それを墨守した結果、少しずつ12回与えているものと思われる(そのくせ一貫して『育て親』が使える程度のドロドロなわけで・・・)。ついでに、わざわざ「生後10日」と指定しているのは、文鳥が孵化11日目に開眼する事実から、「目が開いたらインプリンティングで親鳥の姿をヒナが覚えてしまうわ!」という、ごく初歩的な勘違いで「アニファ」さんが開眼直前に親鳥から引き継ぐべきなのだ、と考えたのを、まったく無批判に継承しているものと思われる(どうです?底が浅くてくたびれるでしょう?)。​

 何もかも本能にインプットされていて、手本も何もなくても自立するなど、高等動物には有り得ない。文鳥をアメーバか何か、少なくともペンギンか海鳥の類と混同しているものと思える(ペンギンや海鳥にせよ親鳥の行動は見ているし同じ時期に育って集団行動する仲間がいるので、ひとりで自習するわけではない)。
 「学ぶは真似ぶで良い手本を真似ることだ!!」くらいの能書きを教えてくれる「がっこのせんせ」に恵まれず、自分の人生経験で真似ることの重要性を学ばずに済んだのは残念なところだが、学習期のヒナが親や他のおとなの文鳥の後を付きまとっている姿くらい、『ダーウィンが来た!』とかで見ていないのは不思議だ(そのくせ巨大化したヒナを放置して飛びたってしまい、残されて飢えた結果、エサを求めて巣立ちする海鳥の姿の方は頭にあるらしいから不思議。当然、参考にすべきは、種としてより近しい種類か遠くても習性が似ている種類の生態である)。まして、ヒナを育てた経験がありながら、学習期が親を真似、兄弟姉妹で真似し合う、ものだと気付かないなど・・・。​​「鈍いね。見えてないね。動物行動学には向いてない。だから不見識なんだ」​​と、学歴上、動物行動学とはまるで関係のない文系の人間に冷たく言われても、返す言葉も無いだろう。​​​

​​​​​​
 手乗り文鳥の1羽飼育では、ヒナの真似る機会を奪ってしまうので、飼い主は自分が親兄弟姉妹の代わりに見本を示さなければならないことを理解して、ヒナと接する必要がある。ところが、接する機会である差し餌の回数を減らし、放っておいても勝手に食べるようになるなど、およそ無茶苦茶で、ほとんど​虐待に等しい​。まず、これが基本認識のはずだ。
 エサの食べ方を教えられず、真似る機会を与えられず、本来、間断なく食べて活発に動き、心身ともに成長すべき時期に、親である飼い主が差し餌をしてくれるのを待って、エネルギーを消費しないようにじっと静かに待ち続けるなど、有って良かろうはずがあるまい。
​​ 「おかしいな。生後5週間たったから自立するはずなのに・・・。飼育書通りに2回に減らしてるのに・・・」​​
 これが「邪法」にとらわれてしまった初心者飼い主の悲劇的な悩みだが、被害を受けるのは文鳥だ。自分で差し餌する時間が無ければ、自立するまで待てば良かったのに、「段階的に減らして2回になってるから大丈夫」などと、「邪法」に誑かされた結果なのである。一方で、すでに自立して自分で食べていたか、親兄弟姉妹の様子を覚えていたか、運よく順調にひとり餌となった文鳥の飼い主は、そのデタラメで危うかったことにも気づかず、成長とともに差し餌回数を減らす「邪法」を広めてしまう。なんと腹立たしい事か!
 文鳥のことを考えられるなら、馬鹿馬鹿しい限りの「邪法」は直ちに改めなさい。それで不都合があるかどうか、自分で体験して、思い込みのくだらなさを実感して初めて、ようやく文鳥たちと自分の目や感覚で接するようになれるだろう(たぶん。わざわざ経験しなくてわかりそうなものだ、と個人的には思う)。先人の誤りは、なぞるだけでも迷惑だ。改めるは改める。はっきり言って、飼育者としてたいしたことのない先人が、他人の知識の上っ面を盗んで整合性のない利いた風な口をたたいているだけのことも、世の中では珍しくないので、とりあえず、今自分が信じている「常識」を疑って検討してみて頂きたいものだと思う。​​​​​​


 『学習期』とは、親鳥や仲間の鳥たちの行動を真似して学んでいく時期のことで、捕食の仕方も真似ることから始まる。もし、真似る機会を与えず、成鳥の妨げにしかならない絶食によって食べなければ死ぬような状態にヒナを追い込めば、それは無意味かつ有害で、不自然な飼育法による虐待を疑われる行為となる。
 初心者は、親鳥や仲間の鳥たちの行動を真似できる環境しか理解しないベテランが、不必要にもかかわらず漫然と続けている「邪法」に従ってはならない。「邪法」を行うベテランを見かけたら、その人は経験足らずと知恵足らずの頃に、「アニファ」的な方法論を読みかじり、それにいつまでも盲従し続けているだけであり、まともな理屈など何もないのである。
 文鳥のひとり餌、捕食行為は、自習によって得るものではなく、真似るもので、教える相手(手本になる相手)がいなければならない。もし、教師役が出来ないのなら、すでにひとり餌になっているヒナでなければ飼えない。「生まれて5、6週間で給餌は2回で大丈夫!」などと、成長スピードの個体差も理解せず、無意味な「邪法」でヒナの成長を阻害し、一羽となった場合のことを想像もできないベテランなど、最も危険なのである。
 捕食は自習にまかせられない。この点を、くれぐれも忘れないようにお願いしたい。

​ 学習期になれば手間がかからなくなる、という発想が、そもそも間違いで、1羽飼育ではむしろ多くの時間をかけなければならない。幼稚園に行くくらいになった子供なら、友だちと一緒に公園で遊べれば楽しいし、親は見守るだけで放っておけるだろうが、一緒に遊んだことのない知育玩具をそろえた部屋に一人閉じ込めて放っておけるものだろうか?「勝手に遊んで頭もよくなる、子育てって簡単!」と言える人はまずいないだろう。少なくとも、一緒に遊んで遊び方を見せてやらせてその楽しさをわからせなければお話にならない。​

 パウダーフードを日に12回も与えていた飼い主が、飼育書に従って回数を激減させ、粒餌を床にまいて「自分で食べれるよね~」、と思ってしまえるのが初心者である。なぜ、見たことのないものをエサと認識できるのか、一体、自分が手本を示したことがあるのか、そんなことに思い至らずに、その(文鳥飼育の「スキル」としては、初心者と大して変わらないかもしれない人たちが書いているかもしれない)マニュアル通りにすることに集中するのが、むしろ当たり前なのである。

 そのような初心者も、学習期以前から1羽飼育をしていれば、差し餌を飲み込み自分のヒナが愛しくなるのが当たり前で、かまいたい、遊びたい、なで回したい、と思っているはずだ。それなら、飛べるようになり、学習期に入ったら、しつこくして嫌われない程度に、その願望を実行すれば良いのである。4回差し餌をしていたならそれを続けつつ、一緒に遊んでやるのだ。エサが冷えても構わないので(おとなが食べるエサは常温)、それをつっついたり指に乗せたりしながらダラダラ差し餌をすれば良いし、一緒に室内を探検したら良いし、手のひらに包んで寝かせれば良い。そうして、飢えることなく活発に動き回っていれば、カゴの中でもいろいろ試すようになって、ひとり餌への移行はスムーズになる。決して、回数を減らして放置できる時期ではなく、そのようなことをして、​せっかく一緒に遊べる時期を逃してはもったいない!​​

 2000年ミレニアムの頃、手乗りの1羽飼育の際の自立の遅れ、という現象に対し、ベテランの飼い主の一人、または同質の一集団は、誤った答えを提示してしまった。それは、文鳥の学習期に対する誤解、海鳥などの絶食により自立を促進させる生態との安易な混同、そして一羽飼育により手本を持たないヒナの立場への無理解によるものだった。いかに有名な人が提唱しても、賛同者がいても、その人たちが喧伝しても、実行していてさえも(ただし複数飼育での経験)、間違いなのである。真似をせず、すでに真似をしてしまっているなら、「邪法」をさらに広めないように、直ちにやめなさい。







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Last updated  2018年10月26日 08時48分50秒
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