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かねがねからの馴染みのお店、その常連客が、
しかもなじみの店員から、不特定多数のお客として 扱われたとしたらどうだろう。 いかに言葉や態度が丁重であったとしても、 いな、だからこそいっそう自分が無視された気分を感じ、 結構気になるのではなかろうか。 こちらは知っている。店員は覚えていない。 店員は気がつくまいが、お客はしらけ、傷つくものである。 もっとも初めてのお店はもちろんなじみの店でも、 固有名詞でやたらに話しかけられたら、 逆に気持ち悪く思われるだろう。 そこには、いわゆる「その前提となるもの」が、 必要なのではなかろうか。 その前提とは、「かねがね」、「日常」、「普段」といった ぼんやりしたもの。 そうしたものを背景に、 接客の妙が生きてくるのでは、と考える。 お客として私は、ときおりホテルのフロントの人や 店員の名前を会話に入れて、 「○○さん、これ、これお願いをできますか」とか、 「△○さん、助かりました」といったように。 一瞬「えっ、なんでや?」と怪訝な顔つき。 その後一応に嬉しそうな顔をされる。 怪訝な顔つきは、「かねがね」、「日常」、「普段」に、 そうしたことがないからである。 とにかく名前まで絶対に、とは言わないが、 接客は不特定多数ではなく、言葉に出すかどうかは別にして お客一人一人の固有名詞を頭に入れて対応すること。 最低でも主語を特定した接遇に近づけることである。 この世界に、「お客様」という個人は存在しないのである。 存在しないものへの対応ができるわけはなかろうに、 と考えていただきたいのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.08 07:00:11
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