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従姉妹の告別式が終わった。
終日の雨。 涙雨なのか。 彼女には男の子が二人いて、どちらも就職して東京にいる。 弟のKちゃんは私の息子と年齢が近いので、小さい頃はよく一緒に遊びに出かけた。 プールや遊園地・ボウリング・サーカス・映画・お祭り・花火見物などなど、数え切れないくらいの思い出がある。 そのKちゃんは大変なお母さんっ子だったのに、いつからか親を疎むようになってきた。 お決まりの反抗期だろう、と思っていたのだけど 彼女が心を病んだ頃からそれはますます顕著になり、そのために就職先もわざと遠くを選んだと聞いた。 「とにかく逃げだ出したかった。母さんの病気がいやでいやで仕方なかった」 と振り絞るような声で言ってたのはいつのことだっただろう・・ 心の病気をわかってあげてよ、と言えるほど私には知識も何もなかった。 就職してからはほとんど家に寄り付かなかったと聞いている。 一昨日のお通夜と昨日の告別式。 ご主人も長男のAちゃんも泣いていたが Kちゃんの号泣ぶりはすさまじかった。 男性があんなに泣くものだとは本当に驚いた。 Kちゃんを見てると、私の涙なんて生易しいものだ。 今Kちゃんの胸によぎるものは何だろう。 後悔・慙愧・思慕・それから・・・ 人は失ってみて初めて大切なものに気がつくのだろうか。 悲しいことだけど、私も同じことを繰り返してきたのだから偉そうなことは言えない。 従姉妹は自殺ではなかったので、それだけがまだ救いかもしれない。 時間の観念がなくなっていて、いつものように深夜に一人起き出して冷蔵庫の中をあさってプリンを食べて、そのままキッチンで倒れていた。 犬が激しく鳴くのを不審に思ったご主人が見に行ったときにはもう呼吸が止まっていたそうだ。 原因不明の突然死ということになるらしい。 死亡診断書には「心不全」とだけ書いてあった。 もし自殺だったら ご主人もAちゃんもKちゃんもそれこそ一生立ち直れないかもしれない。 だから 今死にたいと考えている人 どうかそれだけは思いとどまってください。 あなたの周りの人々 あなたは気づいていないかもしれないけど あなたを愛するたくさんの人が あなたの周りにいます。 その人たちの人生が あなたの自殺によって殺されてしまうのです。 ・・私がこう言っても説得力ないかもしれないけど お願いします、どうか死なないで。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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