びゆてぃふる・らいふ

この世に生を受けてウン十年。
その私が未だ嘗て未経験なこと、それが「ひとり暮らし」です。
一人旅の経験はあるけれど、自分の家にひとりきりで夜を明かしたという経験がないのです。

一度やってみたかったひとり暮らし・・
今回夫の入院でそのチャンスがやってきました。
姑は施設に入ったし、息子は他県でひとり暮らしをしています。
家には娘がいるけれど、彼女はお盆とずらしてとった夏休みを利用して旅行に行く、と言っていました。
これでいよいよ私もひとり暮らし体験ができる、とわくわくしていました。

それなのに、娘が突然旅行の日程を変えたと言ってきました。

「なんで変えたのよ？」
「だってお父さんの入院と日が重なるもの。お母さんひとりじゃ寂しいでしょ？」
「・・・」

いやあのね。
ホントにもう、娘にまでこんな気遣いをされるとは。
一度家にひとりきりで過ごしてみたかった、とはとても言い出せませんでした。

かくして私のひとり暮らし体験は幻と消えてしまいました。


今日、２週間強の予定で夫がＣ型肝炎治療のため入院しました。

入院は２回目で同じ病院なので勝手もわかってることだし、数日前に夫は
「今度はもうひとりで行くからな。」
と言いました。
「そう？でも私ヒマだし、一緒に行ってもいいよ」
「いやええわ。暑いし、帰りも大変やろ。一人で行くわ」
「ふ～ん、わかった」

で、昨夜私が駅までタクシーで行ったら、と提案して予約の電話を入れました。
「何人乗られますか？」
と聞かれたので
「ひとりです」
と答える私の横で、夫があわてて言いました。
「なんでひとりやねん、二人やんか！」

何なのでしょうね、うちの家族って。
単独行動はご法度なの？

というわけで病院までついていって、半日過ごしてきました。
２回目のインターフェロン治療です。１回目は全然ウィルスが消えないし副作用も強かったので途中で中止になってしまいました。今度はどうかな。。
完全に消えることは期待薄なんだけども、少しでも状態が改善されればいいなと思っています。そのためにはまた副作用との闘いが始まります。なんとか頑張って欲しいです。
私は初回とは違って肩の力が抜けているというか、のんびりお気楽に側で見ていてあげたいと考えています。