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テーマ:好きなクラシック(2295)
カテゴリ:趣味
昨日は、市民音楽講座の最終講座日。プロの指揮者岩村力さんによる講義だった。 いや~、とっても、お話上手で最初から最後まで、聴講生をひきつける話術に感嘆
まず、演奏会で全国各地を訪れる時、タクシーを使う事が多くて、ドライバーとの会話で、一番多く尋ねられる事から。という事で、 1、指揮者とは、どういうものか? 2、指揮者によって、どこが違うのか? 3、演奏者は、指揮者をちゃんと見ているのか? などというお話から。 聴講生に、まずよく私達が何気なくする一本締めを岩村さんの掛け声に合わせてやらせるところから始められた。こういう参加型の講義は、飽きさせない。ふだん、私達は、誰かの掛け声で、よ~ポンと〆るけど、これが、揃うのは何故かというのを実地でやってみて、なるほどと思わせる話術。これは、よ~ の最後に よ ~ オというのが、入って、その音から無意識に手をならす間を考えているので、オというのが入らないとみんながそろわないのよね。 たくさんのお話をされたけど、指揮者とは、オーケストラのまとめ役というのは、わかりますよね。そのオーケストラをどのようにまとめるかといえば、やはり、言葉がなくてもコミュニケーション力が必要だそうです。 練習の前のたった2分程度音あわせの前に少々早めに練習場に入っていって、挨拶を交わしながら交流しておく。そして、目でのコンタクトでコミュニケーションが取れる間柄になっておくなど。 また観客からみてだったら、立ち姿。そのマエストロが立つだけで、どれだけの説得力があるか?情熱を伝えられるか?というのが大きいとも。 指揮者は、テンポを決める決定権をもつので、その決断力がいるお話、それには、勇気がいるもので、ずっと長くしてきたサッカーのゴールキーパーの役目にも大変似てるという事。 90分の講座の内容をこの中に全てをご紹介するのは、とても無理ですが、最後の方にコンサートの企画をするという視点からのお話の中。 青少年を対象にしてのコンサートでは、まず、次代を担う若い人達に、近代の音楽を伝える使命。情熱が必要という話もされてたのが、印象的でした。 最近ご自身が企画された青少年向けのコンサートのプログラムを例に「ベートーベンの運命」を入れた時のお話。 まず、運命を作曲した頃のベートーベンの状態。段々と耳が悪くなっていって、彼は、自殺まで考えて、遺書を書いた。その遺書を読むねと少し簡単に脚色されたものを読まれたら、それが、とても、胸を打つものでした。もちろん、ベートーベンの元の文も良いのでしょうが、その話のされ方が上手で、胸がギューっとしてきました。 それから、再度、ベートーベンの運命のCDのさわりの部分を聞かせてもらったら、それは、感動も違うものでした。そのように話を持っていくと若い人達が、名曲をさらに、感慨深く聞くんだよというような説明のされ方。 今日の講座も大満足。会場は、笑い、感動の渦で、みんな最後、岩村さんが、挨拶されて、会場を後にするまで、まるでアンコールのように拍手が鳴り止まなかったです。 こちらは、岩村さんではありませんが、ベートーベンの第5、運命NHK交響楽団の演奏、指揮、故朝比奈隆氏によるものです。 ブログランキング参加中です。よろしかったら、ポチっとクリックお願いします。 人気blogランキングへ 。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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