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テーマ:大人の勉強(26)
カテゴリ:雑学ノート
今日は、源氏物語講座の二回目でした。
いつもの如く、とても穏やかながら、時間厳守の先生は、たった一度10分休憩を入れただけでぴったり2時間お話されました。いつもきっちり2時間というのがすごいです。ちょっとでもはみでもしないし、早くも終わらないの。 最初の20分ぐらいはとっても眠くなってしまい困りました。魔の2時。どうしてもこの時間は眠くなります。自分が動いてる分にはそうでもないけど、座ってただ聞いてるだけだとどうしても・・・ さて、今日は、弘徽殿女御についてを物語のいくつかの巻から抜き出して、彼女の性質や物語においてのどういう役割なのかなどをお話してくださいました。 彼女は、プライドが高く、気性が激しい女性として書かれてるのね。 源氏のお父さんである桐壺帝の最初のお后だったのが、帝が桐壺の更衣(源氏の母親)に愛情を注いでしまった為、とても、元々源氏も憎んでいたのですよ。だけど源氏が朧月夜(弘徽殿女御)の妹と通じてしまって余計に憎むようになったのよね。火に油を注ぐ出来事ってわけですよね。 朧月夜を東宮妃にしようと思ってたから、ものすごく怒るのね。でも、これって、自分の息子の嫁に自分の妹をという事でしょう?今の感覚だと気持ち悪いわね。 この事で源氏は、都を去ることになってしまい、失脚させられることになってしまうのだけれど。 先生曰く、「弘徽殿女御は、源氏物語の中では、いわば悪役でちょっと損な役回りで、可哀想ですよね。でも、物語には、必ず、良い役と悪い役があって、悪役がいるからこそ、善役が引き立つのですよ。」との事。 「でも、最近は、彼女は悪くないという見方をする研究者も多くなっていて様々議論が学会などでは論文発表されてるので、そういう意見もまた読んでみるのも面白いかもしれませんよ。誰が良くて誰が悪いというのは、歴史が変わるとその見方も変わってくるものなんですよね。例えば昔は、楠木正成が良しで足利尊氏が悪と習ったのが大戦後には逆になったんですからね」などとおっしゃれました。 なるほどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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