夢中人

中国は広州、シンセン（エラー出ちゃって、漢字入力できなかったわ）のまだ先にあるまち、東莞にて購入した高級プーアル茶を、工夫茶式お点前でいただきながら、優雅にブログデビューのあたしである。

のっけから耳慣れないコトバばっかりで「？」なんてクビかしげてらっしゃる方もいらっしゃるだろう・・・が、ま、お許しいただくとして。
あたしだって、なにも好きでこんな漢字覚えたわけじゃない。
思い返せば3年前、ひょんなことから仕事として、中国に通わなきゃなんなくなったのよ。
あえなくそのプロジェクト（ってほどでもないけど）は失敗に終わり、1年足らずで撤退・・・と相成ったのだが、なんだかそれから、香港が好きで好きで、しょうがなくなっちゃったのだ。

広州は香港から電車で行ける。
今や日本のガイドブックにもくまなく載っちゃう「シンセン」や、その先の「東莞」なんかは、飛行機で広州に飛んじゃうよりも香港から入ったほうが便利。


だからブログタイトルも、「夢中人」。
今でもあの曲を聴くと、ホンハムの雑踏と言うにはあまりにも雑多なあの駅を思い出してちょっと、きゅんときてしまう。
あそこにいた時期は、「汚くてうるさくてオシャレ度ゼロ！サイテー！」なんて思ってたのに。

たしかにあの曲には、香港の街中でふとビル風にまみれて立ち止まってしまう不安さとか、
廟街で、怪しげな熱気に包まれたオッサンたちの視線が絡みつくときのある種の快感とか、
雨が降りだしたら途端に潮の香りに包まれてしまうビクトリアハーバーのスターフェリーなんかの、その空気までもが歌い込まれてるような気が、する。
すくなくとも、あたしにとっては特別な、曲だ。

あんな風に暮らすように、現地の風をまといながら、香港と中国を行ったりきたりすることは
もう二度とないのかもしれない。

あら、なんだか初投稿なのに、しんみりしちゃったわ。
きっと今、あたしの感情がとってもウエットなせい。
想いはじめたら、とまらなくなってしまった。

大好きなランカイフォン、ソーホー。
ジョーダン。
レパルス・ベイ。
のみの市みたいな、スタンレー・マーケット。

あら、ほんとに止まらない。

きっとこのブログが、誰かのパソコンと繋がってるからだわ。
この妄想が、ひとりぼっちじゃないって、誰かと共有できるって、しんじられるからだわ。