カテゴリ:日々のまにまに
なんてまあヒトゴトみたいに言ってますが、そうよ自分のことなのよ。 ナンデあんなに燃えてたのか? 7月を目前にした寒い朝、ベッドでダーリンから暖を取りながらゆっくりと目覚めていくとき、 「あ、恋が去ったな」 とほんのり気づいたあたしだった。 なにも海外出張から帰ってきたダーリンに情が戻ったとかそんな単純なコトじゃない。 もちろんおみやげのエルメスのバッグとともにちっとも爽やかじゃない肥えた笑顔であたしを抱きしめたオッサンを愛おしい、と思わないではないけれども。 でも、そんなことじゃない。 「さくらが遅いなら、ひとりでラーメンでも食べてくるよ!」 なんてかわいいダーリンに言わせといて、あたしは昨日も彼と会っていたんだった。 あたしはほんとに直情的でこらえ性がない。 駆け引きが恋の醍醐味♪みたいな恋の手練も世にはたくさんおられようが、そんなのしっぽり楽しめんのは関係が固まったあとだ、少なくともあたしは。 駆け引きなんてするまえに、会いたいのよ。 速く、早く、確かめたいことがたくさんある。 そのスピードこそが恋だって信じてる。 まわりの景色を全部消し去ってしまうような、異様なテンションの中で音速に酔いしれる。 あたしには悠長に押したり引いたりしてる無駄な時間はいっこもないのだ。 大体恋心を抑えて相手の興味を引いたって、ベッドインした瞬間に冷めちゃう恋だってあまたある。 無駄な労力使うくらいなら、会いたい気持ちを大事にしたい。 (って思ってたら、昨日加賀まりこさんがおんなじようなことおっしゃってて感激。) 駆け引きは、関係が固まってから楽しめばいい。で、オトコの気を惹きつけるには、決してそれでも遅くないんである、経験上。 ・・・ハナシが恐ろしくズレてしまったが、とにかく彼と会ったあたし。 またもやご飯をご一緒したのだけど、もう以前ほどは彼の言葉が心に沁みなかった。 あたしは話してる相手のテンションをすっかり吸い取ってしまうクセがある。 相手のことを深く知ろうと集中して入り込むと、シンクロ状態になってしまうのだ(相手が男子であること限定。女子へのシンクロはもっと複雑だ)。 彼はあたしに対して、ちょっと傲慢になったようだった。 残念ながらあたしはとってもプライドが高い。見た目以上に。 プレイでは楽しめても、あたしには俺様との主従関係は必要ないのだ。 しか~し、そんなあたしも昔ほどバカじゃない。 これだけのほぼ直感ともいえる不確かなモノで、エエ体した男子(きゃ♪)をみすみす逃すわけにもいくまいて。 悪代官のような気分ですこ~し、カマをかけてみた。 そう、異例の駆け引き・ほぼ直球編である(なんのこっちゃ)。 驚くべきことに、彼の口から返ってきたのは「さらなる駆け引き」だった。 いわゆる、どっちにでもとれるような答え。 いるよね、そういう小悪魔男子。 残念ながらあたしはその手の男子の精神世界がとってもニガテ。上手くいったためしがない。 ある程度時間をかければその恋は成就するんだけど、ものすごく消耗するんである。 その状態を心底楽しめる人にはいいんだろうけど、あたしは我慢できなくって、思わず押し倒してしまいたくなっちゃう(あら、下品)。 ま、つまりそんなスタイルの恋愛は性にあわないんだな。 時間かけた恋ほど、早く終わっちゃう傾向にも、ある。 こりゃ嫌悪と呼んでもいいかもしんない。 アッサリ帰宅したら、彼からのメールが舞い込んだ。 「気持ち的に悩ませちゃってごめん。でもドライには、俺はできない」 ・・・・なんじゃこれ? 大体ね、駆け引き好きな男子ほど、なんだか上から目線で女子を見てる気がすんの。 これってあたしがひねくれてるだけかもしれないけど、小手先で遊んであげてますよ~的態度が透けて見える・・・気がする。 どんな言葉遊びを求めてるの? どこにあたしを連れてこうとしてんの? 合理主義のロマンティスト、とは言い得て妙。だって非生産的な恋なんて恋ですらないでしょ?! かように恋とは突如落下する紙ヒコーキのようなものである。 その軌跡は甘く、そしてすごく短いんである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.28 12:59:38
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