カテゴリ:ハワイの話
ダミアン神父の銅像を横切って、州政府ビル中央を通り過ぎた奥に…リリウオカラニ女王の銅像があります。リリウオカラニ女王は世界的に有名なハワイアンソング「アロハ・オエ」の作者で、彼女はその人生のなかで、100を超える曲を作ったそうです。
本当に才能豊かな女王だったんですね。 ←左手にアロハ・オエの譜面が… リリウオカラニ女王は1891年に即位しましたが1893年にクーデターでハワイ王朝は崩壊。 ハワイ共和国が誕生します。 といっても、国王に反感をもった国民のクーデターではなく…当時ハワイを牛耳っていた白人資本家グループによって強制的に退位させられたものなんだそうです。 ま、歴史の話は後日としましょう。 さて、その"Aloha Oe"。意味は「さようなら」なんですが、一般的にはラブソングってことになっているようですね。 でも本当は…きっと、本当はそうではなかったハズ。 ちなみに歌詞は、次のとおりです。 Ha'aheo ka ua i na pali. Ke nihi a'e la i ka nahele. E uhai ana paha i ka liko. Pua ahihi lehua a o uka. Aloha 'oe, aloha 'oe E ke onaona noho I ka lipo. A ho'i a'u au. A hui hou. 誇らしげに谷を横切る雨は木々の間を通り抜け、それはまるでlikoを探しているかのよう。likoは山の花、アヒヒ・レフア。さようなら、あなた。さようなら愛する人。木陰にたたずむ愛しい人よ。私が去る前にもう一度あなたを抱きしめたい。もしもまた会うことができるなら。 女王は白人資本家グループの策略により反逆罪という罪名で8ヶ月もの長い期間、イオラニ・パレスに軟禁されてましたが…ハワイの王族は、決してハワイ国民(もともとのハワイの国民)から決して嫌われてはいませんでした。 それを十分に王女は感じていたと思うんですよね。そういう人からの愛情って分かるものでしょ? それだけに…なくなっていく王国と…これから先の未来を思ってこの歌を作ったのではないかと思うんですよね~。いや、わたしがそう勝手に思うだけなんですけど。 ちなみにハワイの人がよく口にする言葉に「マナ」というものがあります。 「マナ」は生命の力のことで、すべてのものの中に宿ると古くから信じられています。その中でも、誰もが知っている"Aloha"という言葉には、とても強いマナがこめられているそうです。 リリウオカラニ女王曰く『草花・海・虹そして石にいたる全てに魂がある。"Aloha"とは、楽しみ・幸せ・豊かさなどの見返りを求めない、真の愛』…だそうで、"Aloha"のスペルにも『A=指導力、L=統一、O=礼儀、H=謙遜、A=忍耐』という意味があるそうです。 …深いですね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月29日 10時15分06秒
[ハワイの話] カテゴリの最新記事
|