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龍水(TATSUMI)

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2009.02.08
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カテゴリ:万葉散歩

朱雀門
朱雀門

 

青丹吉 寧樂乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有

第三巻 328

 

あをによし 奈良の都は咲く花の にほふがごとく今盛りなり

小野老

 

「奈良」を導く枕詞「あをによし」

「あをによし」と言えば、誰でもこの歌を思い浮かべるほど有名な都讃歌。

碧の甍、朱の柱、そして連子窓。

東大寺・二月堂から眺めた平城(なら)の都の光景を思うような歌ですが、

ヤマトタケルの「大和は国のまほろば・・・」同様

こちらも遠くから都を思う望郷の歌のようです。

 

 

東院庭園
東院庭園

 

作者は遠の朝廷(とおのみかど)・太宰府に赴任していた

小野老(おののおゆ)という役人。

上の写真は、平城宮跡に復元された東院庭園です。

宴会が行われた場所だそうです。

小野老は万葉集に三首の歌を残しています。

 

烏梅能波奈 伊麻佐家留期等 知利須義受

和我覇能曽能尓 阿利己世奴加毛

第5巻 816

 

梅の花 今咲けるごと散り過ぎず 我が家(へ)の園に ありこせぬかも

 

「梅の花よ 今 盛んに咲いているまま散り過ぎず

我らの園にずっと咲いていて欲しい」

 

この歌は、太宰府の長官だった大伴旅人の邸宅で宴会をした時

皆で梅の花を愛でて詠んだときの一首だそうです。

にわか仕立ての万葉集ネタですが、旅人と梅で思い出す歌があります。

先日やっていた万葉集の番組で、たまたま知った大伴旅人の歌。

 

吾妹子之 殖之梅樹 毎見 情咽都追 涕之流

第三巻 453


我妹子(わぎもこ)が 植えし梅の木 見るごとに 心咽せつつ 涙し流る

 

「妻が植えた梅を見るたびに 胸がつまって涙を流さずにはいられない」

 

太宰府から都に戻り、庭に咲く梅の花を見た旅人は

その数年前に亡くした妻のことを思い出して涙したのでしょう。

 

 

IMG_7824.jpg

 

 

昨日、平城宮跡を散策しました。

賑やかな雲雀たちのさえずり、東院庭園の梅の花。

桃の蕾も膨らみかけて、まるで春のような1日でした。

平城宮跡では、来年の「平城遷都1300年記念祭」に向け

大極殿復元工事が進められています。

 


IMG_7780.jpg

 

平城宮跡には、現在までに朱雀門、東院庭園のほか

宮内省の建物も復元されています。

その他、平城宮跡資料館や遺構展示館などの施設があります。

その全てを見て回るには、半日では足らないほど広大な敷地です。

 

 

IMG_7792.jpg

 

 

遺構展示館では発掘された遺構がそのまま見られます。

上の写真は、遺構展示館内にある大極殿の模型です。

工事中の大極殿が完成すると

幅は50mあまり、高さはおよそ30mあるのだそうです。

ちなみに資料館、展示館とも館内撮影OK。

ただし資料館でのストロボの使用は禁止されています。

万葉散歩 No.4

 

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Last updated  2009.04.20 13:35:01
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