ワークスとの腐れ縁?
初めて買った新車が発売前に契約した「SUZUKI ALTO WORKS」。購入したのは、なんと昭和の時代つまり「初代アルトワークス」の4WD。今考えるとまだ見たこともない車なのによく買っちゃったなあ・・・スポーツカーでもあまり使っていない非常に贅沢なパーツ構成、誰が見ても派手なスポイラーとステッカー、そして今でも続く自主規制の基準となったハイパワーなエンジン、どこを見ても「軽」とは思えない車でした。軽自動車の癖に100万円オーバーの車両価格も当時としては破格!でも車の造りと構成を考えると格安だったかもしれません。今では180万円くらいするのもありますからね。確かに見た目は小さくて「かわいい」感じのする車ですが、当時1.3Lクラスでラリースプリントを走っていた私が「これは軽じゃない!1.5Lクラスのライトウェイとスポーツだ!!」と廻り中に言っていた位。雑誌なんかでもよくそんなようなことを書いていましたが、実際に自分で運転したことのある方なら十分納得のいく言葉と思います。これがきっかけで軽自動車を6台、しかもWORKSと名乗る車も5台乗ることになってしまいました。初代のCC72V→CM11V→CP21S→HB11Sと新車ばかり4台乗り継いできたワークス(アルトワークスから途中でアルトが取れました)も、2004年モデルを持って生産終了となりました。自分の車人生とともにあった「ワークス」が無くなったのはものすごくさびしい・・・現在手元にある「HB11S」も走行距離こそ5,0000kmと少な目ですが購入から8年を超え、そろそろあちらこちらに不具合が出ています。エンジンは、まめなOIL交換と早くからフリクションロスの軽減のためいろいろと手を加えていたのでいまだ故障知らずでかなり好調を保っていますが、それを支えるボディやサスペンションはかなりへたばってきています。奥様には、「今度の車検はないと思いなさい!」と言われていますが、動く間は乗っていきたいなー。そして、5代目のワークスは・・・アルトワークスの跡継ぎと一応言われている「KeiWORKS」!でもまったく別な車です。確かにWORKSを名乗るだけの性能かもしれませんが、何かコンセプトを間違っているような気がします。どちらかと言うと全車回収となった「KeiスポーツR」の方がよりWORKSに相応しいかもしれません。今考えてみると、初代ワークスのような車を当時よく出せたなぁ。500kgそこそこのボディに64ps、1馬力あたり8kgくらいですよ、現在の2Lクラスと同じような数値。内緒ですが、当時の自主規制は120km/hですが、簡単にスピードリミッターも殺せたので最高速度も180km/h(GTフォアのメーター読みで)くらいまで出ました。しかも、今でもほとんどないのですが、揚力係数がマイナス!大体100km/hくらいからどんどんハンドルが重くなり、車体が路面に押し付けられていく感触を体感できる車でもありました。でも初代ワークスから考えてみると、モデルチェンジのたびにスパルタンな部分が消えて「ちょっと速くて装備の充実した軽自動車」になっていたような感じがします。それでも今乗っている「HB11S」は購入するに当たって、初代のイメージを受継いでいるように感じる部分が見えたので、DOHCではなくOHCを選びました。その選択は間違っておらず、すっかり私の相棒として付き合っています。もうこんな走り重視の車は出せないのかもしれませんね、でも再販を強く強く期待しています!!