|
カテゴリ:航空関係
JALもANAも747を廃止して燃費のいい中小型機を主流にするという
考えのようです。 (新千歳空港一般搭乗待合室から撮影のANAの747型機) 今から約40年前・・・1969年に747が生まれました。 その巨大さから「ジャンボ」という愛称が付けられました。 当時、少年マガジンかサンデーだったか・・・ 学研の科学だったか・・・忘れましたが・・・ ジャンボの説明が載っていて・・・ (ジャカルタ空港滑走路上から撮影のKLMの747型機) 詳細は忘れましたが・・・ ジャンボは運行要員が3人(現在は2名)で済むのに 小型機はジャンボと同等の客を運ぶのに8人の運行要員が 必要なので運ちゃんの経費が高くなる。 次に小型機よりも燃費が2倍悪いが運べるのは4倍だから、最終的には 50%燃費がいいことになる・・・その他もろもろ書いてました。 (これの検証は後述します。) で、これからはジャンボの時代である・・・って・・・ 子供心に「へぇ~・・・なるほど・・・飛行機はでかければでかいほどいいんだ」 と、関心したのを覚えています。 (羽田空港一般搭乗待合室から撮影のJALの747型機) それが昨今では「燃費の悪い飛行機」の代名詞で言われるんですね。 時代ですねぇ・・・ でもね・・・本当にジャンボって金食い虫なんでしょうか? 私はそうは思わないんです。少なくとも国内線に限れば。 (羽田空港ANAラウンジから撮影のANAの747型機) まず、実際の747の燃費は(2005年のJALの燃油サーチャージを徴収する理由書から) 「1キロメートル当たり燃油消費量は、国際線用のB747-400の場合、 ロンドン行きは16.3リットル、札幌行きは14.8リットルである。 基本的には札幌行きには国内線用B747-400が就航しているが、 この場合の消費量は14.4リットルである。」 と、書いていますので燃費は0.0694km/lです。 747-400Dは一機で546人運びますので一人頭ですと37.917km/lです。 リッタ38kmなら新型プリウスに一人で乗ってる奴よりも 実質燃費は上でしょう。 参考に777の燃費は(2005年のJALの燃油サーチャージを徴収する理由書から) 「なお、同一の気象条件、同一の旅客数・貨物量を2発エンジンのB777-300で 輸送する場合は、その燃油消費量はおおよそ20%削減される。」 ここでは747対比で20%と示しています。ということで乗客数がほとんど同じですので 777と燃費競争したら完璧に負けますね。ですから、747を燃費のいい新型大型機に更新 というのならまだ納得します。(777は嫌いだけど) ですが、中小型機との比較なら燃費は圧倒的に上です!! ちなみに旧型737-400の燃費はリッターあたり0.139km/lです。やはり燃費がいいですね。 ですが、145人を乗せた場合の一人頭で計算すると20.155km/lです。 最新型737-NGは0.160km/lで165人が乗客ですので26.4km/lです。 もっとも新型737は旧型より15%燃費向上となっているのでデータに関しては あまり正確ではないです。一人頭で15%UPなのか一機あたりの燃費なのか? 旧型なら747の倍も燃料を喰うし、最新型でも747の足元にも及びません。 簡単に言うと最新型737満席と同等の効率程度なら747は搭乗率70%で互角です。 どう考えても燃費で大型機が負けるわけがありません。 ましてや諸経費まで考えたら絶対に747の方が上です。(国内線なら) まず、546人の客を運ぶ場合、747はパイロット2名で済みます。 737あたりで546人を運ぶなら4機必要です。(新型でも最低3機必要です。) そうなると737ならパイロットが8人必要です。 また、かかるグラウンドスタッフの数は4機ならほぼ4倍に なります。ゲートも4回分必要だし、離発着の手間も4倍です。 まぁ、実際に運用するにあたってはそれ以外の要素で747の効率が 悪いのかもしれませんけどね。それは航空会社じゃないとわかりませんが。 でも、素人目にはそれほど悪い飛行機だとは思えないんですよ。 少なくとも千歳、福岡、沖縄の747でもそこそこ埋まる路線 なら747はまだまだ活躍できると思うのです。 穿った見方をすれば・・・現在の赤字の原因を747にしていて 真因を隠しているとしか思えないんですよね。 どうもスケープゴートにされてるようで・・・747が不憫です。はい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[航空関係] カテゴリの最新記事
|