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まあちゃん9541@ はるさん、ありがとうございます! 血圧が高いとのことですが、要注意その1…
西日本d@ Re:ものの見事に、こけた、こけた!(03/22) ご連絡ありがとうございました。 今では指…
はるさん@ Re:ものの見事に、こけた、こけた!(03/22) 「こけた」そうですがその後膝はいかがで…
まあちゃん9541@ Re:ものの見事に、こけた、こけた!(03/22) elsa.さんへ。。。 いや~、参りました。…
まあちゃん9541@ さっちゃん9さんへ。。。 こんにちは~ ありがとうございます。お…
さっちゃん9@ Re:ものの見事に、こけた、こけた!(03/22) どうぞどうぞお大事に!!  体作りは出…
elsa.@ Re:ものの見事に、こけた、こけた!(03/22) こけた後が大変ですね。 痛みや歪みが身…
まあちゃん9541@ Re[1]:ものの見事に、こけた、こけた!(03/22) 志津ママさん > 私もよくこけるので他人…
志津ママ@ Re:ものの見事に、こけた、こけた!(03/22) 私もよくこけるので他人事ではない(汗)…

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2005.03.30
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 これも、日曜日(27日付)の地元紙の教育欄からの拾い読みになりますが、日本文学と米の環境というタイトルが目に留まりましたので。。。甲南大学 知の散歩シリーズの24回目として、文学部教授 高阪薫氏がこのように述べていらっしゃいます。

 『いまや日本人の大半は都市に住み、自然環境とは程遠い生活を送っている。しかし、そのような現代人の視点にも通じる表現が、古典文学の中に見いだせるという。

 -日本文学の中で、日本人と環境のかかわりはどう描かれてきたのでしょうか。

 「日本は米を主食とする民族ですから、万葉集から現代農村小説まで米作りにかかわる自然環境が、主題としてよく取り上げられてきました。その中でも、私が興味深く思っているのは『枕草子』の中に見られる稲作労働の描かれ方です」

 -「春はあけぼの」「いとをかし」の枕草子ですか。

 「そうです。『賀茂へ詣る道に』の中に『賀茂へ詣る道に、田植うとて、女の、あたらしき折敷のやうなる物を傘に着て、いとおほう立ちて、歌をうたふ。折れ付すやうに、また何事するとも見えで、うしろざまに行く。いかなるにかあらむ、をかしと身ゆる…』とあります。つまり早乙女たちが田植え唄をうたいつつ、かがんで後ろ向きに進みながら苗を植えていく様子を『何だか面白いなぁ』とみているわけですね」

 -高みの見物、という感じですね。

 「清少納言は貴族として、労働などない宮中での生活を送っていますから、田圃で汗水流して働く早乙女たちと感覚がかけ離れています。先ほどの続きでは、早乙女は田植え唄の中で、朝早くから鳴くホトトギスのことを『おまえが鳴くから、私たちは早起きしなければならない』とけなして歌うのですが、清少納言はそれを聞いて不愉快に思い『ホトトギスは私の好きな鳥なのに、何故けなすのか』とも書いています」

 文学作品を通して心の環境見つめる

 -同じ時代の人間が同じホトトギスの声を聞いても、階級によってとらえ方が違うのですね。

 「しかし、この清少納言の感覚は、実は現代日本人の感覚と共通するものです。『枕草子』の時代、日本人の大半はお百姓さんでしたし、その状態は戦前まで続いていました。しかし戦後、都市化が進み、農村は過疎化して、今や農業人口は全人口のわずか8%程度です。たった数十年で日本人の大半が、まるで清少納言のように稲作りの様子を『いとをかし』と遠くからながめるだけになってしまったのです」

 -確かに、今は実際に田んぼで働いた体験のある人は少ないですし、田植えの情景もテレビでたまに観る、という程度ですね。

 「日本人にとって、米作りの環境は重要です。最近『身土不二』というように身体や心は、育った土地の環境とつながっています。そして『地産地消』、つまりその地域で収穫されたものを、その地域で消費するという運動が広まりつつありますが、生まれ育った土地に根付いた食生活を送るということは、人の心を豊かにし、心の環境にとっても大切なことです。一方、文学は人間の心の環境の芸術的表現といえるものです。人間が環境との共存共生を果たすには、文学を通して心の環境を見つめ直すべきではないでしょうか」

 食料難で米に関心

 「お米に関心を持ったのは、やはり戦後の食糧難の時」と高阪薫(たかさか・かおる)さん。「イモやカボチャばかりの中、母が苦労しててに入れた玄米を一升瓶に入れ、棒で何度もついて精白して…。お米のありがたさが身にしみる体験でした」。今は有機農業と環境保全に関心を示す。

 神戸市生まれ、東北大学大学院文学研究か修士課程修了。シドニー大学客員教授、沖縄県立芸術大学客員研究員などを歴任。現在、甲南大学文学部教授・タイ国立チュラロンコン大学大学院客員教授。専攻は近現代日本文学、沖縄民俗学、思想史など。著書は『島崎藤村の世界』「四迷・啄木・当村の周縁」『沖縄の祭祀』『南島へ南島から』など。

 学生には、違う国の人ともどんどんコミュニケーションしなさい、といっています」と。「国同士の関係も結局は人です。外国へ行ったらその国で信頼できる友だちを作る。それが日本や世界の平和につながっていくと思います」

 まさか、スーパーに行けば何でも揃うから、それが当たり前みたいになっているけれど、雨が降れば収穫出来なかったり、農作業はお天気に左右されることが多い。雨続きで、田んぼへさえ入れないなんてことも。でも、やはり現代人は、かつての清少納言的立場の何と多いこと。。。額に汗して働く。なんてことも皆無に等しくなってしまったのかなぁ。





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Last updated  2005.03.30 09:23:04
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