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カテゴリ:新聞など拾い読み・政治関連?
今日の地元紙の随想欄では、大石久和氏がこんな風に述べられています。そのまま引用させていただきます。
『阪神・淡路大震災から10年を経たばかりなのに、中越地震や福岡地震を経験してみると、改めて地震国に暮らし、この災害に向き合わなければならない宿命に思いを深くする。 地表面積が全地球のわずか0.25%のこの国で地震エネルギーの10%が解放されているし、大地震だけに限定すれば20%にもなるといわれる。 これはよく知られた事実であるが、併せて理解しておきたいのは、この国は地震国であるというだけでなく、全国の都市のほとんどが軟弱地盤上に存在しているということである。つまり「ずぶずぶの軟弱な地盤が大きく揺れる。そのうえにビルや橋が乗っている」といういわば二重の厳しさなのである。このことをヨーロッパの主要部分、パリやロンドンベルリンでは、岩盤のうえに都市が存在して大きな地震もないという彼我の差として理解したいのである。 多くの人々がヨーロッパに出かけている。そこでは地震で壊れることを考える必要もなく、強固な岩を多用した多くの建造物が、歴史の重みと「計画なきところに建築なし」といわれる都市的な都市美とを造り上げて、われわれ日本人に彼我の大いなる差として現前としている。 台風による強風を経験することもないこれらの地域では、「歴史は積み重なっている」のに対して、われわれの側では「歴史は流れゆくもの」なのである。 戦争の歴史と災害の歴史。歴史観の相違。ひいてはそれらが都市形成や土地保有観の差異に遷移する様。 ルーブルも結構だが、せっかくの機会にこれらの違いにふれてきたいものである。 おおいし・ひさかず…財団法人国土技術センター理事長。1945年神戸市出身。京都大学大学院終了。旧建設省道路局長、国土交通省技監を経て現職。「新くにづくり論~縄文から平成まで~」「21世紀のくにづくりを考える」(いずれも共著)など。千葉県在住…』 で、淡路版に目をやると、「旧山古志住民仮設に花壇を」ボランティアら出発というタイトルが。 『新潟県中越地震で被災し、仮設住宅暮らしが続く被災者に花壇を贈るため、島内の住民ら26人が13日、ボランティアとして新潟県長岡市に向けて出発した。現地では、被災者に元気を出してもらおうと、阪神・淡路大震災の体験から学んだ生活方法などを話す。 阪神・淡路大震災10周年記念事業(管理者個人としては、『記念』の文字が凄く引っ掛かるけど)淡路地域推進会議が主催する「新潟県旧山古志村震災被災者激励事業」。中越地震の被害が大きかった旧山古志村の住民が生活する長岡市内の3地区に、たたみ1畳分の花壇を贈り、菜の花やキンセンカなどを植える。。。 長岡市に到着した一行は、14日に旧山古志村の被災者らと花を植栽し、震災体験を語り合う。』 花というのは、そこにあるだけで人の心を癒してくれる、本当に不思議な存在。少しでも被災された方々を元気付けるきっかけになればと強く願う。ただ、あの忌まわしい地震に『記念』という言葉を使って欲しくないけど、こればかりは仕方が無いのかなぁ。何やら、例の「みどりの日」だった4月29日が「昭和の日」と改定されるとか。何だか。。。どうして「みどりの日」ではいけないの? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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